イベントレポート

【CP+】ニッシンジャパン、新型の電波式ワイヤレスコマンダー「Air10s」をデモ

ステージも大好評 ストロボで光るTシャツのプレゼント企画も

ニッシンジャパンのブースはセミナーが大盛況

ニッシンジャパンのブースでは、4月に発売する新型の電波式ワイヤレスコマンダー「Air10s」を展示していた。

独自のワイヤレスTTL「NAS」に対応したコマンダーの上位モデルで、キヤノン用、ソニー用、ニコン用、フォーサーズ用、富士フイルム用が用意される。価格はオープン。店頭予想価格は税込1万9,000円前後の見込み。同社のNAS対応クリップオンストロボをコントロールできる。

ニッシンジャパンでは、クリップオンストロボをカメラから離して使用するオフカメラライティングやそれを発展させた多灯ライティングを提案している。

同社はクリップオンストロボをメインに展開しているが、Air10sのようなコマンダーをストロボシステムの中心と位置付け、「ストロボを単体で売るというよりも、ライティングのシステムとして提案していきたい」としている。

配布しているカタログではシステムとしての使い方を分かりやすく解説している

最近では、オフカメラや多灯のセッティングを自分で考えるユーザーも増えてきており、そうした顧客にも訴求していくとしている。

Air10sは使用可能範囲が従来の30mから100mに広がったほか、1/3ステップでの露光量調整やマニュアルモードでの最小発光量を1/256まで絞れるようになった。昨今の高感度撮影ではこうした微少発光が便利だという。

TTLモードで1/3ステップで調整したところ
マニュアルモードで1/256に絞ったところ

TTLの設定値をマニュアルモードに置き換えられる「TTLメモリー」機能も搭載した。最初にTTLで発光量を自動的に決めて、そこから調整していくといった使い方に対応する。

また複数台のAir10sをストロボにペアリングすることもできるようになった。例えば異なるメーカーのカメラを同じ現場で使い分ける際などに便利と言える。

側面にMicroSDカードのスロットがあり、ファームウェアの更新もできる
その他の同社製品も一堂に展示されている

なお、年内の発売を予定している「新マシンガンストロボ」の実機展示はなかった。これは従来のマシンガンストロボ「MG8000」(2015年生産終了)の後継になるモデルで、MG8000のガイドナンバー60を越える発光量になるとされている。

ブースでは、ストロボ光に反射するプリントのTシャツをプレゼントする企画も行っていた。

ストロボ無しで撮影
ストロボを使用して撮影

本誌:武石修