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トップクラスのストックフォト参加者が驚きの収入を公開!

これからのフォトグラファーに求められるものとは? PIXTA特別セミナーレポート

ストックフォトを中心とした画像素材サービス「PIXTA」を運営するピクスタ株式会社は5月21日、フォトグラファー向けセミナーイベント「新しい広告時代を生き抜くワークスタイル 〜フォトグラファー・クリエイターの未来を考える〜」を開催した。

セミナーは全3部構成。主な内容は、商業写真の歴史や変遷、ストックフォトという手段で"写真"を仕事にするにあたって留意すべき点、フォトグラファーの働き方のモデルケース紹介など。会場には様々な世代の男女が集まり、登壇者の話に耳を傾けていた。

"普通じゃ撮れない写真"から"身の回りの写真"へ

第1部のテーマは「広告フォトグラファーの未来を考える」。壇上にはピクスタ株式会社取締役の内田浩太郎さんと月刊「COMMERCIAL PHOTO」編集長の上松清志さんが登壇し、商業分野における写真の使われ方や売れ筋の写真の傾向について対談した。

上松清志さん
内田浩太郎さん

ひとくちに写真をお金にするといってもそのジャンルは広告、出版、報道、営業、アートなど非常に幅広く、それぞれ必要とされる写真はまったく異なる。

上松さんはまず、ビジネスとしての写真を語る文脈の中で、かつてネットが一般化する前の時代、商業写真の花形であった場として「駅張りポスター」や「新聞広告」を挙げた。誰もがネットを見るようになる前の時代、公共の場に出る「全国で見てもらえる写真」を撮る仕事の需要は大きく、「新聞にこの写真が載った」と言えば親にも胸を張れた時代だったという。

かつてのPARCOの広告を見てみよう。

「今ではにわかに信じられない話ですが、かつてのコマーシャルフォトには、意味を伝えるとかではなくて、『かっこいい写真』が求められたのです。一枚の商業写真にとんでもないテーマが設定され、とてつもない予算がかけられていました。そういった写真に憧れてフォトグラファーになって人も大勢います」(上松さん)

インターネットが爆発的に普及して以降、メディアとして消費される新聞の割合は減少の一途を辿り、一方でインターネットの広告費は増加していく中で、投稿型のストックフォトサービスが登場した。上松さんによれば、このタイミングでフォトグラファーたちの考え方に変化が起きたのだという。

「ストックフォトというビジネス自体は昔からありました。でもそこで求められていたのは、例えば南極や空撮、著名人の写真といった『普通じゃ撮れない写真』。かつては、南極に行ける人やヘリをチャーターできるプロしか、ストックフォトに参入できなかったのです」(上松さん)

「それがWebの登場によって、誰でもストックフォトに写真を投稿できるようになった。これに伴い、ストックフォトが扱う写真のバリエーション自体も増えました。身近な被写体が増えてきたのです。それはつまり、特別な場所やアングルで撮った写真でなくても、ニーズがあることが明らかになったということです」(上松さん)

アマチュアクリエイターが大多数を占めるPIXTA。売れ筋は"ストーリーのある写真"

PIXTAが提示したデータによれば、ストックフォトの売上におけるプロカメラマンの割合は8%にすぎないのだという。残りのほとんどを会社員や自営業、学生、主婦といったアマチュアが占めている。

「PIXTAに登録しているクリエイターの人数は約17万人ですが、写真を投稿しているアマチュアの場合、主婦の割合が特に大きい点が特徴かなと思います」(内田さん)

「主婦の方は、ご自分のお子さんの写真が多いですね。皆さんさすがにお子さんが最高の表情を見せるタイミングを良くご存知なので、自然で、良い表情の写真が非常に多いです。子どものの写真は『家族』や『幸福』といったテーマによく合致するので、ニーズが高いジャンルのひとつと言えます」(内田さん)

内田さんは、アマチュアの参入が継続して増加する中、投稿されるコンテンツに偏りが生じるタイミングもあると話す。

「コンテンツに関しては皆さんかなり研究されているようで『これは売れるのでは』という写真が出てくると、同時期に近いテーマ・品質の写真が増える傾向にあります。トレンドによって、以前よりも投稿作品が均質化しやすい傾向が出てきています」(内田さん)

また内田さんは、最近ニーズの高い作品の傾向についても言及。

「最近は自然で、リアリティのある写真が求められてきていますね。左列のようにカメラ目線であったり、ビジネススーツを着て握手しているといった写真のニーズは減少傾向です」(内田さん)

「以前の売れ筋はすごく商業写真的というか、設定されたイメージやテーマがはっきりと表現されていますよね。悪く言ってしまえば『押し付けがましい』。最近売れ筋の写真は、ストーリーやキャラクターを感じさせる写真が好まれるようになってきている」(上松さん)

写真を発表する場にもなりうる現代のストックフォト

上松さんと内田さんは最後に、メディアやプラットフォームという形で写真を使う側の立場から、ビジネスとしてのストックフォトについて言及した。

「これだけいろんな写真がある中で、誰もが記号として使える写真はどこにでもあると言っていい。自分の写真をどこで差別化するかは、自分ならではの"ストーリー"の部分なんじゃないかと思います。そうした写真は時として使いにくいかもしれませんが、このあたりは作品作りをされてる写真家の方にも通じるものがあります」(上松さん)

「フォトグラファーである以上はシャッターを押したいわけですが、いざそれを仕事にするとなると、既存の枠組みの中に飛び込んでも過当競争が待っている。それにクライアントのいる仕事だと、クライアントやアートディレクターからNGが出たら、どんなに自分が良い写真だと思っていても捨てなければならない。でもストックフォトは自分で企画から制作に取り組めるので、ほとんど制限がない。これって広告写真で自分の表現を試みるよりも、よほど自由に自分の表現ができるんじゃないかと思うのです。写真で収入を得るための手段というだけでなく、写真を発表する手段としても、ストックフォトは選択肢に入ってくるのではないでしょうか。持ち上げているように思われるかもしれないですけれど、そういう面はあります」(上松さん)

「やはりストックフォトで売れる写真を撮るためには、どうしてもそれなりの先行投資が必要です。でも一度売れてしまえば、放っておいても収入が入ってくるので、時間が取れるようになってくる。その間に、自分の作品を撮ってもいいし、営業に勤しんでもいい。プロの方こそ、自分の時間を作るためにストックフォトを活用するという働き方をご検討いただけるのではないかと思います」(内田さん)

予算の節約と時短に寄与するストックフォト

第2部のセッションでは「これからの時代に求められる広告クリエイティブの作り方」について、広告デザイナーの小山飛鳥さんがデザインの現場での実例を交えつつ解説した。聞き手はピクスタ株式会社でコミュニティマネージャーを務める瀬戸アヤコさん。

小山飛鳥さん

横浜を拠点として活躍する小山さんは、「よこはまプレミアム商品券」のデザインや「横浜マラソン」のビジュアルデザインなどに携わったほか、横浜市のPR動画制作も行なっている。本セッションでは小山さんが関わったこれらの事例を提示し、素材として用いたストックフォトの使い所や、デザイナーとしてストックフォトに求めるものについて話した。

小山さんは1つ目の事例として、横浜を訪れた来賓向けのパンフレットを紹介。タイトな制作スケジュールを進行する中で、ストックフォトの果たした役割の大きさを語っている。

「企画段階では、朝、昼、夜の横浜、しかもそれぞれ晴天時の写真を用意しよう、という話だったのですが、スケジュールの都合でそれが難しくなってしまったので、ストックフォトを利用して素材を調達しました。同じアングルで時間帯の異なる素材が用意されていたので助かりました」(小山さん)

膨大な素材を擁することでイメージに合った素材を探しやすいのがストックフォトの特徴。汎用性が高く使いやすい素材が好まれるが、同じ構図であっても、時間帯を変えて別のイメージを用意しておくことで、まとめて売れるニーズがあるケースだ。

また、ストックフォトと撮り下ろし素材の使い分け方については「ピンポイントでイメージ通りの写真がほしい時は撮り下ろすことが多い」とした。テーマに沿った、汎用性の高いイメージになりがちなストックフォトだが、特徴のある被写体を決め打ちで求める需要もあるという。

「具体的には、特定の店の名物メニューや、ひと目でそれとわかる有名商店街、特徴的な店舗の設備などは、探しても見つからない、あるいはイメージ通りのカットがないことも多いので、カメラマンさんに発注して撮り下ろします。あと、これはあんまりよくないんですけど、本当に時間のないときに自分で撮ることもありますね(笑)」(小山さん)

さらに小山さんは、ストックフォトの使い所は「顧客側で新規に撮り下ろすほどの予算が用意できない場合に多い」と話した。

「特に予算が少ない場合は、すぐに調達できて、なおかつクオリティの高い写真を使えるので、クライアントに喜ばれることも多いです。これはまさにストックフォトの強みだと思います」(小山さん)

加工された写真は、素材から「提案」と考える

「Instagramなどの写真アプリが普及したことで、ヴィンテージ風に加工された写真を目にすることが増えてきました。PIXTAでも、加工された素材が売れ始めています。こうした加工済み素材について、デザイナーとしてはどう思われますか?」(瀬戸さん)

「長く写真に取り組まれている方は、色がニュートラルじゃないということで敬遠されるかもしれませんが、例えばスライドにあるような情景とかは、ある意味で完成形として捉えることもあります。どういう事かと言うと、素材の時点で色味が極端に振られたものは、時として素材からの"提案"として捉えるということです。同じ素材でも、いくつかのパターンが用意されていると、使う側としては『じゃあこういう風合いに揃えて作ろう』という流れになることもあるのです。場合によっては加工された素材もありですね」(小山さん)

小山さんは続いて、今後の広告の作り方についても言及。VR(仮想現実)や人工知能、センシング機能を持ったIoTデバイスなどの普及に伴う新しいライフスタイルの登場によって、広告の形がどのように変わっていくのかについての予想を語った。

「状況に応じて提案する広告が求められていくのかなと思います。例えば広告を受け取る人物がどのような状況にいるのかを、時間帯や位置情報などを手がかりに変えていく。個人にカスタマイズされた広告が届くようになると思うんですよね」(小山さん)

「必要とされる素材という観点で言えば、同じ広告を同一人物に配信するにしても、夜に見たときは夜景の素材が必要になるかもしれないし、朝に見る場合は朝にふさわしいイメージが求められるかもしれない。今後は、今よりもずっと多彩なパターン、バリエーションの素材が必要とされるのではないでしょうか」(小山さん)

PIXTAのトップクリエイターが語る"売れる写真を撮るための秘訣"

本イベントの最終セッションとなる第3部は「プロフォトグラファーの新しい働き方とは」をテーマとしたセッション。PIXTA上でトップクリエイターとして活躍するUshicoさんとnakaさんが登壇し、ストックフォトに対する取り組み方や収益化までの流れ、フォトグラファーとしての働き方というテーマをメインとして、PIXTAのスタッフが用意した質問に両名が回答する形で進行した。

Ushicoさん
nakaさん

セッションのはじめ、両名を紹介する中で、それぞれがPIXTAにアップロードしている作品の点数とともに、直近で売れた写真をまとめたスライドが表示された。

普段からフリーのカメラマンとしても活躍しているUshicoさんは、PIXTAの中でもトップクラスに作品が売れているクリエイターだ。「普通はやらないような、めんどくさいことも含めて幅広く撮る」というスタンスを採用している。

直近で売れたnakaさんの作品。広告やウェディングのカメラマンとして活躍しているnakaさんは、ブツ撮りや建造物の撮影からキャリアをスタートさせた経歴を持つ。ストックフォトに登録している写真は、人物写真を中心とした作品が多いという。

セッションでは早速、トップクリエイターの収入の話に入る。ここでは、nakaさんがブログで公開しているストックフォトの収入をまとめたスライドが提示された。

nakaさんがPIXTAで得ている収入は月間約90万円。他のサイトも合わせると、毎月コンスタントに大体160万円くらいの売上になっているという。

「これはリアルな数値ですが、いきなりここまで駆け上ったわけではもちろんなくて、撮影にかかった経費と、写真の売上をしっかり管理して、何年もかけてここまで持ってきたというのが実情です」(nakaさん)

会場で出たUshicoさん、nakaさんへの質問と答えは次の通り。

Q. お2人ともストックフォト以外の仕事を持っていますが、ストックフォトを始めたきっかけは何だったのでしょうか。

「PIXTAを始めた2010年頃は、ちょうど結婚して子どもがほしい時期だったのですが、カメラマンをやっていると、旦那さんが生活費を出すにしても、クルマや機材のローン、事務所の家賃、アシスタントのギャランティなどのことを考えると、一時的にでも仕事をストップするというのは避けたかったのです。なので、PIXTAの収入である程度稼げるようになったら子どもを作ろう、というのが最初の目標でした。稼げないままではいつまで経っても妊娠できないので、かなり高いテンションで始めたのを憶えています」(Ushicoさん)

「私がPIXTAを始めたのは2009年頃ですね。最初は海外のサービスに登録していたのですが、国内にもストックフォトのサービスがあると知って、始めました」(nakaさん)

Q. ストックフォトを始めた当初の目標金額はありましたか?

「ストックフォトだけで月に30万円くらい稼げるようになったら、子どもを作ろうと思ってました。カメラマンという仕事を中断せずに、復帰できそうな気がしたのです。写真の売上が安定して30万円程度になるまでは、それまでの撮影の売上を全て費やして、利益ゼロの状態で撮影に臨んでいました」(Ushicoさん)

「短期的なスパンで、10万円、20万円、30万円と目標金額を設定していました。枚数的にどのくらい登録すれば達成できるかなと考えながら進めていたので、お金儲けというよりは、数字を増やすゲーム感覚でしたね。今となっては結構な数字になっていますが、あまり『儲けよう』という意識では取り組んでなかったと思います」(nakaさん)

Q. ストックフォトは、撮影の経費(固定費)を超えた分の売上がすべて利益になる点が特徴です。この「損益分岐点」に関して、お2人はどの程度意識されていましたか?

「最近はそうでもないのですが、最初の2年間くらいはどのくらいで回収して、どのくらい利益が出るのかというのはきっちり管理していました。」(Ushicoさん)

「私の場合、あまり細かい数字は出してなかったですね。1回の撮影で大体6〜7万円の経費がかかることを大枠として、ひと月にどのくらい積み上げれば反転するか(損益分岐点を超えるか)、といった計算をしていました。私も最初の1年間くらいはしっかり費用の管理をしていたと思います。今はほぼ撮影をしていないので、ほとんど売上=利益です。1回の撮影でいくらの収入がある、というタイプの仕事ではないので、これからストックフォトを始められる方は、そのあたりをご理解いただいた方が心労は少ないでしょうね」(nakaさん)

Q. 最近は、どのような制作スタイルで活動されているのでしょうか。

「“めんどくさいこと”に挑戦していますね。あまりほかの方がやっていない組み合わせに取り組んでみています。例えばお婆ちゃんを3人くらい集めて撮った素材は少ないので、そこを狙ってみるとか」(Ushicoさん)

「3年前から自分のスタジオを運営しているので、そこは月に2,3回は使うようにしています。また、ほかのクリエイターさん達と共同でハウススタジオを借りて撮影する機会も、月に1度は必ず設けるようにしていますね」(Ushicoさん)

「回数的には、今年になってから撮影は3〜4回くらいで、先月は一度も撮影に行っていないです。それでも過去に撮った写真がストレージに1万5,000〜2万枚くらい溜まっているので、そこからちょこちょこ出している感じです」(nakaさん)

「アートディレクターさんから求められる写真の傾向として、以前は派手めなイメージのニーズが大きかったのですが、最近はInstagramっぽい落ち着いたイメージの素材を求められることが増えてきました。なので写真をアップするときには、バリエーションの一つとして色調をくすませたものを試しにアップしてみて、売れ行きとか売上の様子を見ることにしています」(nakaさん)

Q. ストックフォトをやっててよかったな、と思ったことはありますか?

「また収入の話になりますが、私は去年の1月に出産したにもかかわらず、去年の収入がこれまでの人生で一番良かったということがありました。これは子育てをするうえで精神衛生上すごく良かったと思います」(Ushicoさん)

「請負の仕事はタイミングによって仕事の入り方にムラがあって、ものすごく忙しいと思ったら、次の週にはなにもないこともあるのですが、ストックフォトなら自分で企画して、自分の好きなように撮れるので、気が楽ですよね」(Ushicoさん)

「クライアントがいないので、時間が自由に使えるところ、納期がないことですね。外出先から帰った、あるいは外出先でも、空いた時間に写真が撮れるのはすごく良いことだと思います」(nakaさん)

Q. ストックフォトをやっていたことで、仕事上に活きたことはありますか?

「私は逆に、普段の仕事がストックフォトに活きていますね。元々、呼吸をするように構図のバリエーションを撮るのが好きなカメラマンだったので、色々なバリエーションが求められるストックフォトは、始める前から向いてると思っていました」(Ushicoさん)

「金銭的にどれだけストックフォトの割合が大きくなったとしても、ネタ収集のために仕事をしたいくらいの感じです。私自身、フォトグラファーの仕事が大好きなのです」(Ushicoさん)

「普段は1点のクオリティを求められる撮影をしています。場合によっては1枚に1時間かけるような仕事で、1日あたりせいぜい8〜10点というところなのですが、ストックフォトを始めてからは、アナザーカットというか、メインで決めたカットのほかに、付随するカットをいくつか勝手に撮るようになりました。これはストックフォトを始めたことで身についた癖みたいなものですね。1カットにこだわりすぎなくなったという点では、良い影響が出ていると思います」(nakaさん)

Q. ストックフォトを始めてから、写真が売れ続けている理由について、どうお考えですか?

「強制的に撮り続ける状況を自分で作るようにしています。油断すると何もしない期間ができてしまって、撮影する機会を失ってしまうので、とにかく忙しすぎるくらいに仕事をスケジュールに入れています。それは例えば、月に最低でも2回は自分のスタジオでPIXTAの撮影を入れるとか、ほかのクリエイターとの合同撮影に誘われたときは絶対に断らないようにするとか。どんなに忙しくても撮り続ける、ということを5年も続けているので、それが良かったのではないでしょうか」(Ushicoさん)

「ストックフォトは、初めてすぐに採算がとれるわけではなくて、採算が合ってくるのが3カ月とか、半年先になるタイプの仕事です。やればやっただけ売れるのですが、大事なのは継続することだと思います。だから、売れてる人は例外なく頑張っているはずです」(nakaさん)

「ゲーム感覚で取り組んでいたので、あまり努力したという自覚はないのですが、今思えば、確かに寝る間も惜しんで打ち込んでいたので、その頃からの積み重ねが、今に繋がっているのだと思います」(nakaさん)

Q. これからストックフォトを始めようと考えている方に一言。

「みなさんにはそれぞれのやり方があるはずですので一概には言えないのですが、少なくとも『最初に制作費を使う覚悟を決めること』が第一歩です」(Ushicoさん)

「ストックフォトは自分に対する投資です。写真は法律上、無形固定資産なので税金もかからないし、撮れば撮るだけ収入になります。利益が上がればその分をほかの投資に回す。そこからまた利益が上がれば……ということを続けていく。そのサイクルを考えてやっていく必要がある」(nakaさん)

「とは言ってもやることはそんなに難しいことではなく、まずは月1万円からスタートして、次は5万円、それを達成したら10万円といった風に、短期的な目標設定を刻むことが大事です。数字をしっかり見て、次の目標をきちんと設定し、達成していけば、確実に儲かるのがストックフォトです。実際かなり儲かります。でも、途中で諦めたら終わり。一度始めたら、ちょっとでもいいのでやり続けることが、収益を上げるうえで一番重要なことだと思います」(nakaさん)