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OLYMPUS OM-D E-M1/E-M5 Mark IIに新機能、26日に公開
深度合成モード、フォーカスブラケットなど
Reported by 本誌:折本幸治(2015/11/20 17:59)
オリンパス株式会社は11月20日、「OM-D E-M1」「OM-D E-M5 Mark II」の最新ファームウェアを11月26日に公開すると発表した。
E-M1、E-M5 Mark IIともに、新機能を含む大型のアップデート。9月15日に公開を予告していた。
特に、E-M1に追加される「深度合成モード」は、マクロ時に手前から奥までフォーカスがあった写真が撮影できる機能。
シャッターボタンを押すとピント位置をずらしながら8回撮影、カメラ内で自動合成する。これにより、被写界深度が深く、それでいて絞りによる回折の影響がない画像が得られるという。
使用可能なレンズは、M.ZUIKO DIGITAL 12-40mm F2.8 PRO、M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro、M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PROの3本。
その他、最新モデル「OM-D E-M10 Mark II」の一部機能が追加される。
- 深度合成モード(E-M1のみ)
- 深度合成は、マクロ撮影時も手前から奥までフォーカスがあった写真が撮影できる機能です。1回のシャッターレリーズでピント位置をずらしながら8枚撮影し、カメラ内で自動合成します。最小絞りを超える被写界深度と回折の影響がない高解像を同時に得られます。
- フォーカスブラケット
- 1回のシャッターレリーズで、999枚までのピントをずらした画像を撮影できる機能で、深度合成(8枚)モードではカバー出来ない、より深い被写界深度の画像を市販のソフトを使って合成することが出来ます。
- OVFシミュレーションモード
- 光学ファインダーのように、肉眼に近い見えを実現する「OVFシミュレーションモード」を搭載します。「OVFシミュレーションモード」では、露出補正/ホワイトバランスなどの設定をあえて反映しないことで一眼レフなど光学ファインダーに慣れたお客様でも違和感なくご利用頂けます。
- 動画ピクチャーモード「Flat」(E-M5 Mark IIのみ)
- 「Flat」は、編集/カラーグレーディング後に階調性豊かに表現することが出来る動画ピクチャーモードで、コントラストを下げた映像にし、白とびや黒つぶれを抑えて撮影します。
- 動画撮影時のPCMレコーダーの連携強化
- オリンパスのリニアPCMレコーダー「LS-100」をUSB接続して使用する事で、動画撮影をする際に、後から音声と動画とを合わせ易くする「スレートトーン」を発生する機能や、カメラの動画撮影に同期して録音を開始する機能を追加しました。
- 機能強化された「OLYMPUS Capture」 Ver.1.1への対応
- PC上でのスーパーコンパネのカスタマイズについては、必要な機能だけを表示したり、利用頻度によってレイアウトを変更したりすることが出来ます。また、SDカードに記録せず転送速度を高速にできるPCダイレクト保存が可能になり、取り込み速度が従来から大幅に改善します。その他デジタルシフト撮影に対応するなど、PCとカメラとを繋げて撮影する「テザー撮影」の可能性が広がります。
- MFクラッチ機構/スナップショットフォーカス機構の無効化
- 「OM-D E-M1」Ver.4.0、「E-M5 Mark II」Ver.2.0では、メニューからMFクラッチ機構/スナップショットフォーカス機構を無効にするモードを追加しました。
- M.ZUIKO PRO/PREMIUMレンズを中心とした最新ファームウェア
- 今回のファームウェアアップグレードにあわせて、M.ZUIKO PRO/PREMIUMレンズを中心にファームウェアバージョンアップを行います。動画撮影時に急激な明るさの変化があっても滑らかな露出制御を可能にする絞り駆動の改善を行います。MF クラッチ機構/スナップショットフォーカス機構の無効化にも対応します。
オリンパス ニュースリリース: マクロ撮影に適した機能を追加した「OM-D E-M1」Ver. 4.0、「OM-D E-M5 Mark II」Ver. 2.0を11月に公開
その他、4Kタイムラプス動画、静音モードの搭載、低振動モードの改善、5軸手ぶれ+電子補正によるムービー手ぶれ補正などの機能が含まれる。
また同じく11月26日、交換レンズの新ファームウェアや、最新版のOLYMPUS CaptureのVer. 1.1が公開される。