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【フォトキナ】Xシリーズ新モデルが盛況の富士フイルムブース

instax新モデルや「クラシッククローム」モードもアピール

 フォトキナ2014の富士フイルムブースは、直前に発表されたFUJIFILM Xシリーズのカメラおよびレンズ新製品のタッチ&トライコーナーに人だかりが絶えない。

FUJIFILM X100T(シルバー)
ブラック

 X100TはAPS-Cセンサーに35mm相当のレンズを組み合わせる高級コンパクトの三代目。光学式とEVFのハイブリッドであるファインダーをさらに多機能としたのが特徴で、ビューファインダー右下(フードやコンバージョンレンズでケラれがちな部分)ピント合わせエリアの拡大表示が出る仕組みが注目されている。

 X30は、2/3型センサーを搭載するズームコンパクト。X20まで光学ファインダーを搭載していたが、今回はEVFになった。極端にラグの少なくなったライブビューと、フィルムシミュレーションなどを反映せず、光学式ファインダーのような色味とコントラストでライブビューを見られる表示モードなどを備える。

FUJIFILM X30

 X100TおよびX30においては、これまでの同シリーズ以上に「より金属感のある塗装ができた」という外装を採用。筆者の印象だが、どちらも外観上の「カメラらしさ」に期待される要素へのこだわりが感じられる。手に取って細部を見るよりも、一歩離れてその佇まいを見た方がその違いを実感しやすかった。10万円前後のカメラの外装でこのこだわりようは、注目すべきポイントと言えるだろう。

FUJIFILM X-T1グラファイトシルバーエディション。レンズは同時発表のXF 56mm F1.2 R APD

 詳しい仕様や細部の外観については、本誌の既報記事である発表会レポートや「写真で見る」記事を参照頂きたい。

 また、インスタントフィルム(チェキフィルム)を用いるinstaxの新製品も並んでいた。国内発売に関する情報はまだない。

instax mini 90の新色ブラウン
instax WIDE 300。ワイド用フィルムを用いる

 ブースには新たに「クラシッククローム」が加わったフィルムシミュレーションをアピールする展示もあった。同モードはプロ用フィルムで蓄積したノウハウを継承したものだといい、同社デジタルカメラにそれらのフィルム名をモチーフとした名前がある。

作例も示しつつフィルムシミュレーションをアピールしていた

 クラシッククロームはフォトジャーナリストからの要望があり、ドキュメンタリー写真の分析を踏まえて作られたという設定。紙焼きされた写真のイメージで、重厚な雰囲気を特徴としている。同社によると、クラシッククロームは「フィルムでなく印刷物の“感じ”を真似ている点」において同モードの新たな一歩なのだという。

(本誌:鈴木誠)