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【フォトキナ】Xシリーズ新モデルが盛況の富士フイルムブース
instax新モデルや「クラシッククローム」モードもアピール
Reported by 本誌:鈴木誠(2014/9/19 09:00)
フォトキナ2014の富士フイルムブースは、直前に発表されたFUJIFILM Xシリーズのカメラおよびレンズ新製品のタッチ&トライコーナーに人だかりが絶えない。
X100TはAPS-Cセンサーに35mm相当のレンズを組み合わせる高級コンパクトの三代目。光学式とEVFのハイブリッドであるファインダーをさらに多機能としたのが特徴で、ビューファインダー右下(フードやコンバージョンレンズでケラれがちな部分)ピント合わせエリアの拡大表示が出る仕組みが注目されている。
X30は、2/3型センサーを搭載するズームコンパクト。X20まで光学ファインダーを搭載していたが、今回はEVFになった。極端にラグの少なくなったライブビューと、フィルムシミュレーションなどを反映せず、光学式ファインダーのような色味とコントラストでライブビューを見られる表示モードなどを備える。
X100TおよびX30においては、これまでの同シリーズ以上に「より金属感のある塗装ができた」という外装を採用。筆者の印象だが、どちらも外観上の「カメラらしさ」に期待される要素へのこだわりが感じられる。手に取って細部を見るよりも、一歩離れてその佇まいを見た方がその違いを実感しやすかった。10万円前後のカメラの外装でこのこだわりようは、注目すべきポイントと言えるだろう。
詳しい仕様や細部の外観については、本誌の既報記事である発表会レポートや「写真で見る」記事を参照頂きたい。
また、インスタントフィルム(チェキフィルム)を用いるinstaxの新製品も並んでいた。国内発売に関する情報はまだない。
ブースには新たに「クラシッククローム」が加わったフィルムシミュレーションをアピールする展示もあった。同モードはプロ用フィルムで蓄積したノウハウを継承したものだといい、同社デジタルカメラにそれらのフィルム名をモチーフとした名前がある。
クラシッククロームはフォトジャーナリストからの要望があり、ドキュメンタリー写真の分析を踏まえて作られたという設定。紙焼きされた写真のイメージで、重厚な雰囲気を特徴としている。同社によると、クラシッククロームは「フィルムでなく印刷物の“感じ”を真似ている点」において同モードの新たな一歩なのだという。