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シグマ、APS-C向け16.6倍18-300mm高倍率ズームレンズ

専用設計のクローズアップレンズも用意

 シグマは、一眼レフカメラ用の高倍率ズームレンズ「SIGMA 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO OS HSM」のキヤノン用、シグマ用、ニコン用を10月に発売する。価格は税別8万4,000円。ソニー用とペンタックス用の発売時期は未定。

 APS-Cサイズのイメージサークルをカバーする16.6倍のズームレンズ。35mm判換算での焦点距離は27-450mm相当(1.5倍換算)。同社のプロダクトラインでは小形軽量と光学性能を両立する「Contemporary」に属する。

 レンズ構成は13群17枚。蛍石と同等の性質を持つFLD(超低分散)ガラス4枚とSLD(特殊低分散)ガラス1枚を使用。特に望遠側で目立つ倍率色収差を補正した。また、広角側で目立つディストーションも補正しているという。

 手ブレ補正機構「OS」を搭載し、シャッター速度換算で約3.5段分の補正が可能。なおソニー用とペンタックス用はOSは非搭載。

 最短撮影距離39cm、最大撮影倍率1:3だが、オプションのクローズアップレンズ「AML72-01」(税別1万円)を使用すると1:2の接写が可能。本クローズアップレンズは専用設計で、ズーム全域で安定した性能を発揮するという。また、クローズアップレンズ装着時は最大撮影倍率時(300mm、無限遠)でレンズ単体の時に比べてもMTFの低下が少ないという。

 フォーカス駆動は、新開発の大型超音波モーター。静かで高速なAFが可能になったとしている。

 スーパーマルチレイヤーコートにより、フレアやゴーストの発生も抑えた。

 フィルター径は72mm。絞り羽根は7枚(円形)。最大径×全長は79×101.5mm。重量は585g。花形フードが付属する。

 ファームウェアのアップデートやピント位置の調整が行える「SIGMA USB DOCK」に対応する。

 これまで同社の高倍率ズームレンズで最もズーム比が高いモデルは「18-250mm F3.5-6.3 DC MACRO OS HSM」だった。

(本誌:武石修)