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マンフロット、カメラバッグ新コレクションを披露
KATAバッグをマンフロットブランドに統合
Reported by 本誌:鈴木誠(2014/5/29 20:21)
マンフロット株式会社は5月29日、マンフロットブランドのカメラバッグ新シリーズを披露した。すべて6月下旬に発売する。
2月のCP+2014で発表予定だったが、大雪による開催中止日があり、延期になっていたという。
同日行なわれた新製品発表会では、マンフロット株式会社 代表取締役社長の川崎剛氏が登壇。同社が属するVitec Groupの概要を紹介した。
マンフロットは、イギリス拠点の企業グループ「Vitec Group」に属するブランド。同グループは映像機器のブランドを抱えており、各市場のトップシェアを誇るグローバル・ニッチ戦略をとっているという。「映像機器のLVMH(モエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトン。ルイ・ヴィトンなど高級ブランドを多数抱えるグループ)のようなもの」と説明した。
同グループはイギリスを本拠地とする放送向け事業、マンフロットを含むイタリア拠点のカメラ周辺事業、アメリカLAにあるイベント用の中継機材を扱う事業部の3つからなる。
カメラ周辺機材を扱うイメージングディビジョンはイタリア北部にあり、KATA、マンフロット、ナショナルジオグラフィック、照明機材用スタンドが主な製品群。最近ではLED照明やスマホ用の撮影機材も手がけているという。
マンフロットは同ディビジョンの中核ブランドに位置。1974年創業、1989年にVitecグループ傘下に入り、2006年に日本法人を設立した。
KATAのテクノロジーとマンフロットのデザインを融合
続いてバッグ新製品のプランニングを担当したマンフロット バッグブランドマジネージャーのバレンティーナ・カカバラ氏が商品説明を行なった。
同社では新コレクションの開発にあたり、KATAのテクノロジーとマンフロットのデザインを融合したと説明。最高の保護性、革新的な素材、人間工学を取り入れたデザイン、高い耐久性を特徴とし、「どこででも、だれにでも合うマンフロットバッグ」がコンセプトだという。
今回よりKATAのカメラバッグがマンフロットブランドに統合される。ブランド力の最大化を図り、三脚とバッグのユーザー双方にアピールしていく狙いだという。KATAにあった多くのモデルが小変更でマンフロットの新コレクションとしてラインナップされた。
新たに3層構造のCPS(コアプロテクションシステム)機構を開発。3層構造の内部保護パッドで、運搬時の振動を吸収する。また、新素材Exo-Toughは外部からの衝撃を吸収するという。人間工学を取り入れ、ポケット、ジッパー、ストラップにも工夫を施した。重量分散と疲労軽減を意識したデザインとし、砂漠などでの耐久テストも行なったという。
プロフェッショナルコレクションは、CPSやExo-Toughによる保護性と大容量がポイント。スタジオフォトグラファーや多くの機材を運ぶユーザーに向ける。
ラインナップは「ローラーバッグ70」(4万7,000円。税抜、以下同)「同50」(4万2,000円)、「バックパック50」(2万8,000円)、「同20」(2万4,000円)、「ショルダー50」(2万7,000円)、「同30」(2万5,000円)。
プロライトコレクションは、インドア用途を意識したプロフェッショナルコレクションに対し、アウトドア向け。軽さと保護性を両立させ、カメラを素早く取り出せる機動性も持つという。KATAの人気モデルにCPSの保護性を加えたという。
主なスチルカメラ用ラインナップは「3N1-35スリングバックパック」(2万9,000円)、「同25」(2万5,000円)、「バンブルビー220バックパック」(3万8,000円)など。
ベーシックな位置づけのアドバンスコレクションは、アウトドアやタウンユースに向ける。KATAの人気モデルをベースに、イタリアンデザインに生まれ変わったという。機能はそのままに高密度ナイロンやカーボンラインを配した。デイリーユースも意識。
ラインナップは「トラベルバックパック」(2万3,000円)、「アクティブバックパック1」(1万5,000円)など。
トラベルバックパックはKATAブランドになかった新規モデル。ジッパーを開けてバッグを拡張すると、マンフロットのBefree三脚が収まる。
マンフロットブランドの既存スティーレコレクションは、保護性とファッション性がポイントで、カメラやデジタル機器を常に持ち歩くユーザーを意識している。デザインはカメラバッグに見えないよう配慮した。
※川崎剛氏の崎の字は本来異なる文字ですが、環境により表示できないため代用しています。