写真展レポート
恒例の参加型写真展、富士フイルム「PHOTO IS」が今年も開催
「つたえたい地元愛」部門を新設
2025年7月22日 07:00
富士フイルムが開催する「“PHOTO IS”想いをつなぐ。あなたが主役の写真展2025」が7月18日に開幕した。ここでは初日に行われた内覧会と東京会場(東京ミッドタウン)の模様などを伝える。開催の詳細は関連記事を参照されたい。
前回を上回る応募数に
主催者を代表して富士フイルム コーポレートコミュニケーション部 宣伝部長の松島大泉氏が挨拶し、「2006年にスタートした本写真展は、今年で19回目を迎えることができた。特徴は3つで、1つ目は出展者全員の作品が必ず掲載されること。2つ目は出展者の想いと来場者の想いが繋がること。3つ目は幅広い年齢層の方が参加し、写真を通じて今が見えること」とイベントを紹介した。
今回は「つたえたい地元愛」部門を新設した。「自慢の名所、名物はもちろん、何げなく眺めている風景、一緒に過ごすご家族や仲間を写した作品を多数応募いただいた」とのこと。
毎年好評という「絆ポスト」を今回も設置した。共感した作品に対するメッセージを投函すると、後日出展者に郵送で届けられるという企画だ。「写真を通じたコミュニケーションで新たな絆を生み出し、笑顔を作るお手伝いができれば」と松島氏は話す。
会場では写真に関連した企画もいくつか用意されている。写真の魅力をテーマに写真家や著名人6人によるトークショーや、同社のカメラやサービスを体験できる展示なども行われる。
おもちゃでコラボするタカラトミーも参加
コラボレーション企画の参加者を代表して、株式会社タカラトミー メディア戦略室 室長の木村貴幸氏が挨拶した。
タカラトミーは、2024年に創業100周年を迎えたおもちゃメーカーで「リカちゃん」や「トミカ」、「プラレール」などで知られる。「おもちゃ会社から”総合アソビメーカー”へ変革しようと進めているところ。アソビを通して世界中に笑顔を届けていきたい」(木村氏)。
タカラトミーは、チェキと組み合わせたおもちゃを販売するなど、両社は製品でのコラボレーションを長年行ってきた。古くはプリクラが流行っていた2003年、家でプリントシールが作れるおもちゃ「おうちでプリクラDX」を発売。内部にチェキを組み込んだ製品だった。
その後、2017年にはスマホの画面をチェキフィルムにプリントする「プリントス」を発売。翌年には海外でも発売し、内外で大ヒットしたという。最近では2023年に「ちいかわ」や「すみっコぐらし」のキャラクターをあしらったチェキをリリースし、クリスマス商戦では品切れになるほどのヒット商品になったそうだ。
木村氏は、「我々は笑顔を届けるおもちゃメーカーをやってきたが、そのシーンを残せない。そんななか、昨年縁があって富士フイルムから声をかけてもらい、2024年からこの写真展に参加させてもらっている。私もこれから数々の応募作品を見るのを楽しみにしている。作品にいやされながら、また真剣にいいおもちゃを作っていきたい 」と結んだ。
会場の様子をチェック
東京会場は第1~第3会場に分かれている。第1会場はフジフイルム スクエアの地下1階、1階、2階。「つたえたい地元愛」部門も第1会場になる。
第2会場はガレリアB1アトリウムで、作品展示のほかカメラの体験コーナーなどが設けられている。