岡嶋和幸の「あとで買う」

1,543点目:カメラを手に撮影旅行に出たくなる1冊

半藤将代『NO JOURNEY, NO LIFE 旅好き7人の“私流こだわり旅”』

ネットショップのカートの中にある「あとで買う」には、様子見をしているなど気になるアイテムがたくさん入っています。この連載では、フォトライフに関連する製品を中心にその中身をお届けします。どのような物に興味を持ち、どのような視点で選んでいるのかなど、日々の物欲をお楽しみください。

半藤将代『NO JOURNEY, NO LIFE 旅好き7人の“私流こだわり旅”』

本日は旅の本。といってもガイドブックではなく、旅が好きというだけで読んでみたくなった1冊です。表紙の帯のところの写真はカナダのプリンスエドワード島ですね。同じ場所で似たような写真を撮ったことがあるのですぐにピンときました。

さまざまな業界で活躍する旅が大好きな人たちの物語が綴られていて、それぞれの旅をする理由、旅から何を得たのかなどを知ることができます。この夏の旅をより充実させるためのきっかけになりそうです。

旅好き7人の1人は写真家の高砂淳二さん。見出しの「地球は案外小さいのだな」は高砂さんらしい表現ですね。私は世間は狭いけれど、地球は広くて大きいという印象で、やっぱりスケールが違います。茂木健一郎さんの「旅を重ねるといい人になれる」はうんうん、そうそう、といった感じ。テレビディレクターの佐藤寿一さんの「ストーリーがない感動は一瞬で終わる」は、写真表現にも通じるものがきっとあるでしょう。販売価格は2,200円で、Kindle版もあります。

1967年、福岡県生まれ。東京写真専門学校卒業。スタジオアシスタント、写真家助手を経てフリーランスとなる。作品発表のほか、セミナー講師やフォトコンテスト審査員など活動の範囲は多岐にわたる。写真集「風と土」(インプレス)など、著書多数。主な写真展に「ディングルの光と風」(富士フイルムフォトサロン)、「潮彩」(ペンタックスフォーラム)、「学校へ行こう! ミャンマー・インレー湖の子どもたち」(キヤノンギャラリー)、「九十九里」(エプソンイメージングギャラリー エプサイト)、「風と土」(ソニーイメージングギャラリー)、「海のほとり」(エプサイトギャラリー)などがある。