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ソニーα7Rで撮影した巨大プリント、渋谷ヒカリエで展示中
貫井勇志写真展「世界遺産-時と光の深層 VOL.2」。12月9日(月)まで
Reported by 本誌:折本幸治(2013/12/7 00:00)
渋谷ヒカリエの8階「8/02/CUBE1,2,3」で、貫井勇志写真展「世界遺産-時と光の深層 VOL.2」が12月9日(月)まで開催中だ。ソニーα7Rで撮影された横幅3mもの作品をはじめ、αで撮影された作品が多数展示されている。
貫井氏といえば、ソニーのWebプロジェクト「“α”CLOCK」で知られる作家。“α”CLOCKは世界遺産の風景を定点で終日撮影し、1枚1枚をつなげる「タイムモンタージュ」という手法で映像化したもので、今回の展示も“α”CLOCKで訪れた地の風景写真がメインとなっている。新宿コニカミノルタで2010年に開催された、「世界遺産 - 時と光の深層 VOL.1」に続くものだ。
会場でひときわ目立つ幅3mのパノラマ写真は、発売前のα7Rで撮影された画像を合成してできた作品。「α7Rの画素数(有効約3,640万)がなければ実現しなかった」という精緻なものだ。用紙は漆喰を用いたフレスコジクレーを使用。フレスコジクレーといえば絵画調の表現を想起しがちだが、この作品は現実感を伴う緻密なものとなっている。
また会場では、“α”CLOCKで公開された動画を4K対応液晶テレビで上映している。映像を84型のブラビアKD-84X9000で表示するという贅沢な内容で、再生には「VAIO Fit15A」を使用。4Kでの再生はこの会場でのみ体験できるという。ブラビアの脇には、α7Rが展示されており、自由に手にとることができた。
“α”CLOCKでの貫井氏の挑戦は、2008年から現在まで続いている。会場にはその集大成ともいえる作品群が展示されていた。12月6日に行なわれたトークショーで貫井氏は、ロケ地でのエピソードやプロジェクトへの想いなどを語った。
α7Rについては「小さく軽いので、移動がとても楽になった。撮りづらいシチュエーションでも撮れるのは大きい。多画素だからこそ得られるものがある」と絶賛。Vario-Tessar T* FE 24-70mm F4 ZA OSSの画質についても、高い評価を与えていた。