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AF追尾性能が向上したソニー「α58」

オートフレーミング機能が動体に対応

 ソニーは、レンズ交換式デジタルカメラ「α58」を8月9日に発売する。価格はオープンプライス。レンズキットのみの設定で、ボディ単体での発売はない。

製品名同梱レンズ店頭予想価格
WズームレンズキットDT 18-55mm F3.5-5.6 SAM II
DT 55-200mm F4-5.6 SAM
85,000円前後
高倍率ズームレンズキットDT 18-135mm F3.5-5.6 SAM

 主にファミリー層や50~60歳代をターゲットにしたAマウントのエントリーモデル。海外では2月に発表していたが、今回国内での発売が決まった。「α57」(2012年4月発売)の後継機に当たり、高画素化したほかEVFやAF機能を強化した。

 撮像素子はAPS-Cサイズ相当。従来の約1,610万画素から約2,010万画素になった。最高感度はISO16000。最上位モデルの「α99」にも搭載されているエリア分割ノイズリダクションを新搭載し、高感度性能も高めたとしている。動画はAVCHDでのフルHDなどで記録できる。

 位相差AFの測距点は従来と同じ15点(うち3点がクロス)だが、新たに「ロックオンAF」機能を搭載した。被写体のサイズを認識することで、AFエリアから被写体が外れた場合でも追尾枠が大きくなり合焦率が向上するという。独自のトランスルーセントミラーテクノロジーによるフルタイムコンティニュアスAFと組み合わせることで、動体撮影時に効果を発揮するとしている。

 自動でトリミングを行なうオートフレーミング機能として、新たに「オート追尾フレーミング」を搭載した。動く被写体のサイズを認識した上で“3分割構図”に則ったトリミングができるとする。従来の「オートポートレートフレーミング」と「オートマクロフレーミング」も利用できる。

 最高連写速度はフル画素で5コマ/秒(AF、AE追従)。クロップを行なう「テレコン連続撮影優先AEモード」では8コマ/秒。

 EVFは約144万ドットの0.39型で、有機ELパネルを採用した。高解像度、高コントラストで従来よりも見やすいという。従来は144万ドットの液晶パネルを使用していた。

 液晶モニターは約46万ドットの2.7型。従来モデルは3型92万ドットのフリーアングル式だったが、α58は上下可動式となっている。

Wズームレンズキットの内容
高倍率ズームキットの内容

 ホットシューは、一般的なISOシューの形状をベースにした「マルチインターフェースシュー」を採用した。

 外寸は128.6×95.5×77.7mm、バッテリーとメモリースティックPROデュオを含む重量は573g。

DT 18-55mm F3.5-5.6 SAM II

 Wズームレンズキットに含まれる標準ズームレンズ「DT 18-55mm F3.5-5.6 SAM II」は、「DT 18-55mm F3.5-5.6 SAM」の後継となる新型となっている。単体でも8月9日に3万1,500円で発売する。

 新たにフレアを低減する機能を搭載し、描写力を改善したという。また、ズームリングの回転がより滑らかになったとする。デザインと塗装も見直した。

 APS-CセンサーのAマウント機に対応しており、35mm判換算の焦点距離は27-82.5mm相当。レンズ構成は7群8枚。最短撮影距離は0.25m。最大撮影倍率は0.34倍。フィルター径は55mm。外寸は71.6×69mm。重量は222g。

製品名α58α57
発売日2013年8月9日2012年4月13日
撮像素子APS-C相当(23.2×15.4mm)
Exmor APS HD CMOSセンサー
APS-C相当(23.5×15.6mm)
Exmor APS HD CMOSセンサー
有効画素数約2,010万画素約1,610万画素
手ブレ補正センサーシフト式
感度ISO100~ISO16000
動画AVCHD Ver2.0、MP4
EVF0.39型 約144万ドット有機EL0.46型約144万ドット液晶
AF15点(3点クロス)
液晶モニター2.7型約46万ドット3型約92万ドット
液晶モニター可動上下チルト式フリーアングル式
最高シャッター速度1/4,000秒
ストロボ同調速度1/160秒以下
内蔵ストロボGN.10(ISO100・m)
バッテリーNP-FM500H
撮影可能枚数約690枚約550枚
約128.6mm約132.1mm
高さ約95.5mm約97.5mm
奥行約77.7mm約80.7mm
重量約573g約618g

※重量はバッテリーと記録メディアを含む。

【2013年7月25日】記事初出時、表中でα57の動画について「AVCHD、MP4」と記載しておりましたが、正しくは「AVCHD Ver2.0、MP4」になります。

(本誌:武石修)