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レンズ交換式Xシリーズ最小の「FUJIFILM X-M1」
チルト式液晶、Wi-Fiを搭載。新レンズキットも
(2013/6/25 10:11)
富士フイルム株式会社は、レンズ交換式カメラ「FUJIFILM X-M1」を発売する。レンズ交換が可能なXシリーズとして、最小最軽量のボディとなる。
本体色はブラック、シルバー、ブラウンの3色。ボディのみに加え、2種類のレンズキットが用意される。なお、「X-M1発売記念キャンペーン」も実施する。
商品形態 | カラー | 発売日 | 店頭予想価格 |
---|---|---|---|
レンズキット | ブラック | 7月27日 | 85,000円前後 |
シルバー | |||
ダブルレンズキット | ブラック | 100,000円前後 | |
シルバー | |||
ボデイのみ | ブラック | 9月 | 75,000円前後 |
シルバー | |||
ブラウン | |||
レンズキット | ブラウン | 85,000円前後 | |
ダブルレンズキット | ブラウン | 100,000円前後 |
発売時期はブラックおよびシルバーの各レンズキットが7月27日。ボディのみ各色、ブラウンの各レンズキットが9月。
発売が遅れるブラウンは、X100S、X20、X-Pro1、X-E1にはないカラー。これまでXF1にのみ設定されていた。
レンズキットに付属するのは、新レンズ「XC 16-50mm F3.5-5.6」。これまでのXFシリーズと異なり、絞りリングの省略、プラスチックマウントの採用などグレードダウンが見られる。XCの「C」は「コンパクト」の意。ただし、外観はXFレンズのテイストを受け継ぐもので、高級感は大きく損なわれていない。
ダブルレンズキットにはXC 16-50mm F3.5-5.6に加えて、「XF 27mm F2.8」が同梱される。これもX-M1にあわせて投入される新レンズ。いわゆるパンケーキスタイルをとっている。
小型ボディにXシリーズの性能を凝縮
X-Pro1、X-E1に続く、レンズ交換式Xシリーズの第3弾。これまでの重厚路線とは異なり、高級コンパクトデジタルカメラ並みの小型ボディを実現した。光学ファインダーを搭載する2/3型センサー搭載機のX20よりもサイズは小さい。それでいて上位機種と同じく、Xマウント用のフジノンXレンズやMマウントアダプターを使用できる。
大きく異なるのは、ファインダーを搭載しないこと。X-Pro1は光学ファインダー/電子ビューファインダー(EVF)切替式のハイブリッドマルチビューファインダーの搭載を特徴としており、その下位モデルのX-E1は光学ファインダーを省略したEVFを備えている。X-M1ではファインダー類を一切内蔵せず、外付けのEVFも用意されない。
また、操作ダイヤル・ボタン類の配置も上位機種と異なる。例えばX-Pro1、X-E1になかった撮影モードダイヤルを装備。シーン認識オートのアドバンスSRオートのポジションも用意されているなど、上位機種よりエントリー層を見据えた設計が行なわれている。
また、右手側上部には2つのコマンドダイヤルを装備。ひとつは上面、ひとつはすぐ近くの背面に装備されており、背面のコマンドダイヤルは上方向を向いて設置されている。ともに右手親指1本で操作することが想定されている。
その他のボタン配置は、X-Pro1やX-E1より、XF1に類似している。X-Pro1、X-E1、X100S、X20などにない、動画ボタンがあるのもXF1との共通点だ。
撮像素子はX-Pro1、X-E1と共通。23.6×15.6mmのAPS-Cサイズ相当で、独自のカラーフィルター配列を採用するX-Trans CMOSセンサーを使用する。X100SやX20で採用された、位相差センサー画素内蔵のX-Trans CMOS IIは見送られた。
ただし、ピント位置の検出を高速化するアルゴリズムを新開発したことで、AF速度はX-Pro1、X-E1より高速化しているという。7月23日には、X-Pro1およびX-E1をX-M1と同等のAF速度にする新ファームウェアが公開予定だ。
感度はISO200~6400で、ISO100、ISO12800~25600への拡張設定にも対応する。
上位機種から引き継いだクラシカルなデザインは健在。ただしボディはトップカバーも含めて樹脂製となった。小型ボディながら内蔵ストロボ(ガイドナンバー7相当)も備えている。
Wi-Fi、チルト液晶モニターなど上位機種にない装備も
背面モニターは、3型チルト式約92万ドット。高倍率ズームレンズ搭載の「FUJIFILM X-S1」を除くと、Xシリーズで唯一のチルト式モニターとなる。
マニュアルフォーカス時のピーキング機能も、レンズ交換式のXシリーズではX-M1がシリーズ初。これまではX100S、X20にだけ搭載されていた。
Wi-Fi機能もXシリーズ初。機能としては「FinePix F900EXR」などの現行機種と同等で、専用アプリを介してのスマートフォンへの画像転送(カメラ側、スマートフォン側の両方で操作が可能)、位置情報付加が行なえる。
ポップカラー、トイカメラ、ミニチュア、パートカラーなどの「アドバンストフィルター」も利用可能。多重露光も搭載されている。
動画記録は30fpsでのフルHD記録が可能になった。X-Pro1、X-E1は24fpsまで。
専用オプションとして、レザーケースとハンドグリップを用意する。
製品名 | X-M1 | X-E1 | X-Pro1 |
---|---|---|---|
撮像素子 | X-Trans CMOSセンサー(APS-Cサイズ相当) | ||
有効画素数 | 1,630万 | ||
レンズマウント | FUJIFILM Xマウント | ||
センサークリーニング | 圧電素子による超音波方式 | ||
撮影感度 | ISO100~25600(拡張設定含む) | ||
ファインダー | ― | EVF | 光学/EVF |
背面モニター方式 | 3型チルト式 | 2.8型固定式 | 3型固定式 |
背面モニタードット数 | 約92万 | 約46万 | 約123万 |
動画記録解像度 | 最大1,920×1,080ピクセル | ||
動画フレームレート | 30fps | 24fps | |
記録メディア | SDXC/SDHC/SDメモリーカード(UHS-I対応) | ||
Wi-Fi機能 | ○ | ― | |
電源 | NP-W126 | ||
標準撮影枚数 | 約350枚 | 約300枚 | |
幅 | 116.9mm | 129.0mm | 139.5mm |
高さ | 66.5mm | 74.9mm | 81.8mm |
奥行き | 39.0mm | 38.3mm | 42.5mm |
質量 | 約330g | 約350g | 約450g |
※質量はバッテリー、メモリーカードを含む数値
【2013年6月25日】製品画像を追加しました。