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キヤノン、発売前のEOS-1D X Mark IIを披露

プロ&フォトサークル会員向けイベントで

4月15日・16日の2日間、EOS-1D X Mark IIやEOS 80D、imagePROGRAF PRO-1000などが体験できるイベント「EOS-1D X Mark II TRIAL SESSION」が東京都港区にあるキヤノンSタワーで開催された。

このイベントは、プロフォトグラファーとキヤノンフォトサークル(CPC)会員向けの招待制イベント。「EOS-1D X Mark II TRIAL SESSION」の名の通り、4月28日に発売が決定したばかりのデジタル一眼レフカメラ「EOS-1D X Mark II」がメインだ。

本イベントでは、「バスケットボール3on3 撮影体験&超望遠コーナー」「新製品ハンズオン」「写真家インプレッションセミナー」「サービスデポ」「作品展示・技術展示」というプログラムが組まれていた。

バスケットボール3on3 撮影体験&超望遠コーナーは、3on3をプレイしている選手たちを、EOS-1D X Mark IIで撮影できるというプログラムだ。EF24-70mm F2.8L II USM、EF70-200mm F2.8L IS II USMなど、さまざまなレンズを装着したEOS-1D X Mark IIを手に持ち、スポーツシーンにおける撮影を体験できた。

さらに、超望遠コーナーでは、EF300mm F2.8L IS II USM、EF400mm F2.8L IS II USM、EF200-400mm F4L IS USM エクステンダー 1.4×などのレンズが用意され、遠方から3on3を撮影できるようになっていた。

このコーナーでEOS-1D X Mark IIを短時間使ってみての感想は、とにかくAFのレスポンスがよいということ。またラージゾーンAFのアルゴリズムもよく、カメラを構えてシャッターボタンを半押しするだけで、意図したポイントにピントが合う。そんな気持ちよさを体感できた。

ハンズオンコーナーでは、EOS-1D X Mark IIはもちろん、3月25日発売のEOS 80Dを手に取ることができた。さらに、EOS 5D Mark III、EOS 5Ds、EOS 5Ds R、EOS M3、EOS M10などが並んでいた。

もちろん、最も注目されているのはEOS-1D X Mark II。当日はまだ決まっていないこともあって、発売日について質問している人がみられた(その後、4月28日に決まった)。

プロ写真家が来場するイベントとあって、A2対応プリンターimagePROGRAF PRO-1000の展示デモも。PIXUS-PROシリーズとの違いや、インクタンクについて質問する人などがみられた。

プリントプラグインソフト「Print Studio Pro」を使った印刷までの手順紹介なども行われており、調整のポイントを聞いている人もいた。

このコーナーに立ち寄る人は、購入を想定あるいは、シリーズを購入済みのようで、より具体的な質問をしている人が多い。カメラ関連のイベントとなると、どうしてもボディやレンズばかりが注目されがちだが、熱心に質問をしている人を見るにつけ、プロフォトグラファーおよびキヤノンフォトサークル(CPC)会員向けのイベントなだけはあると実感した。

サービスデポでは、持ち込んだレンズの点検・簡易清掃のほか、メンテナンスについてのアドバイスが行われていた。本来のカメラサービスデポでは、レンズだけで無く、機材の点検整備や貸し出しなどが行われているが、イベント中はレンズだけに対象を絞り、メンテナンスを実施。その他機材については、別途相談としてアナウンスしていたようだ。

写真家インプレッションセミナーでは、EOS学園セミナー講師である戸塚学さん、奥井隆史さん、ルーク・オザワさん、水谷たかひとさんが、EOS-1D X Mark IIを使ったインプレッションを紹介していた。プロの生評価が聴けるとあって、セミナーが開始されるとすぐに席が埋まり、立ち見がでるなど人気ある一角だった。

野鳥写真家の戸塚学さんは、EOS-1D X Mark IIのAF性能についてこう語っていた。

「AIサーボAFが強力になり、動く被写体もより追い続けられるようになったのは大きい。見ていてわかるレベルでずっとピントがきている。しかも抜けもしない。プロもうかうかしてられないほどの実力がある」

野鳥写真家の戸塚学さん

「作品展示・技術展示」では、「写真家インプレッションセミナー」に登壇した4人のセミナー講師に加え、熱田護氏の作品が展示されていた。

(飯塚直)