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ニッシンAir1用の単体レシーバーが発売

Di700A以外のストロボでも電波ワイヤレス制御が可能に

AirR

ニッシンジャパンは、電波式ワイヤレスTTL「NAS」(Nissin Air System)対応のレシーバー「AirR」(キヤノン用・ニコン用)を、2015年12月1日に発売する。価格は、共に税別8,000円。

本製品は、電波式非対応のクリップオンストロボを同社の電波式コマンダー「Air1」でコントロール可能にするレシーバーユニット(受信機)。これまでAir1で制御できるクリップオンストロボとしては、同社の「Di700A」が対応していたが、この製品により、「MG8000」や「i40」など、光学式ワイヤレスのみ対応の製品も、「AirR」に装着することで電波式コマンダー「Air1」から一括コントロールできるようになる。

電波式ワイヤレス通信システムは、光学式が苦手とする明るい屋外や障害物の多い環境に強いという特徴がある。使用可能範囲は約30m(使用環境によって異なる)。2.4GHz帯(ISMバンド)を採用。

AirRに装着したクリップオンストロボは、グループA、B、Cにセットでき、TTLオート・マニュアル・ズーム照射角調整、ハイスピードシンクロ(FP発光)や後幕シンクロなど、対応する機能がカメラと連動する。最大8チャンネルに対応。

電源には単4電池2本を利用し、ボディには「オン/オフボタン」「チャンネル切替ダイヤル」「グループ切替ダイヤル」のみと、操作部はシンプル。

底面にはアクセサリシューと三脚固定用ネジ穴(UNC1/4-20)を備え、さらに自立できるミニスタンドも内蔵している。

側面にはシンクロソケットを備えており、スタジオ用大型ストロボなどをシンクロさせられる(Air1がマニュアルモードの時のみ使用可能)。

外形寸法は、約57×x40×66mm。重量は、64g(電池除く)。

なお、ソニー用の発売が決定しているが、発売時期は未定。

側面内蔵スタンド
AirR i40搭載例

また、従来「Di700A」とのキットのみで販売していたコマンダー「Air1」の単品販売も同時に開始する。

「Air1 キヤノン用」「Air1 ニコン用」「Air1 ソニー用」の3種類が用意され、価格は共に税別8,000円。

「Air1」を利用すると、TTLオート/マニュアルでの光量調整・照射角の設定・使用チャンネルの切替・ビープ音のオン/オフがすべてリモート操作できるようになる。

最長通信距離は約30m。AF補助光を搭載しており、暗所での撮影にも威力を発揮するという。

なお、「Air1」で「AirR」をコントロールするには、最新ファームウェアが必要。「AirR」と同時発売の「Air1」および、「AirR」発売以降のキット製品は最新版に更新済みとなる。

最新ファームウェアへの更新は、同社へと製品を送付するか、直接サービスセンターで手続きを行う(所要時間約15〜20分)する必要がある。

Air1

(飯塚直)