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キヤノン、電波通信対応の「スピードライト430EX III‐RT」
15台までの多灯ライティングが可能 バウンス角度も改良
Reported by 本誌:武石修(2015/7/8 13:09)
キヤノンは、クリップオンストロボ「スピードライト430EX III‐RT」を10月下旬に発売する。価格は税別3万6,000円。
2008年6月に発売された「スピードライト430EX II」の後継モデル。新たに電波式ワイヤレスシンクロ機能を搭載した。
オフカメラ時には従来の光通信シンクロに加えて、障害物の影響を受けにくくスレーブのワイヤレス受信部をマスターに向ける必要の無い電波式シンクロが利用可能になった。これまでよりも自由度の高いセッティングが可能になる。
電波通信時は430EX III‐RTのほか、スピードライト600EX-RT、スピードライトトランスミッターST-E3-RTをマスターとして使用可能。最大15台をスレーブ制御できる。通信可能範囲は約30m。
電波通信を利用したリモートレリーズにも対応する。対応ストロボまたはST-E3-RTを装着したカメラのシャッターをマスターのカメラからレリーズできる。その際ストロボ非発光でも利用可能。
光通信時は台数無制限で制御可能。通信可能距離は約15m(屋内)。光通信はリモートレリーズは非対応となっている。
ガイドナンバーは従来と同じ43(ISO100・m)。24-105mmの画角に対応する(ワイドパネル使用時は14mmに対応)。
発光部は上90度、左150度、右180度に回転可能。従来右は90度までだったため、バッテリーグリップを使用した縦位置撮影時に、後方の天井への照射が可能になった。キャッチライトパネルも新搭載した。
背面には見やすいというドットマトリクス液晶パネルや、調光補正などが容易に行えるサブ電子ダイヤルを新設した。
配光特性の選択もできるようになった。撮影画角に合わせた「標準」のほか、実際の撮影画角よりやや望遠寄りになる「ガイドナンバー優先」、実際の撮影画角よりも広角寄りにして周辺光量低下を抑える「配光優先」が選べる。
電源は単3電池×4本。
外形寸法は70.5×113.8×98.2mm。従来に比べて幅1.5mm、高さ8.2mm、奥行き2.8mm小さくなった。重量(電池別)は295gで、25g軽くなった。
新アクセサリーの「カラーフィルターSBA-E2」(白熱電球照明下用)と「バウンスアダプターSCF-E2」も付属する。