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キヤノン、AFを高速化した「EOS M2」。Wi-Fiも搭載
Reported by 本誌:武石修(2013/12/3 14:00)
キヤノンは、ミラーレスカメラの新製品「EOS M2」を12月中旬に発売する。従来モデルの「EOS M」(2012年9月発売)からAF速度の向上、Wi-Fi機能の搭載、小型化などを図った。価格はオープンプライス。直販価格は6万4,800円(ボディのみ)~。3種類のレンズキットも用意する。
製品名 | 主な同梱品 | ボディカラー | 直販価格 |
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EOS M2・ボディー | ― | ブラック | 64,800円 |
EOS M2・EF-M18-55 IS STMレンズキット | EF-M 18-55mm F3.5-5.6 IS STM スピードライト90EX | ブラック/ホワイト | 84,800円 |
EOS M2・ダブルレンズキット | EF-M 22mm F2 STM EF-M 18-55mm F3.5-5.6 IS STM スピードライト90EX マウントアダプターEF-EOS M | ブラック/ホワイト | 104,800円 |
EOS M2・トリプルレンズキット | EF-M 22mm F2 STM EF-M 11-22mm F4-5.6 IS STM EF-M 18-55mm F3.5-5.6 IS STM スピードライト90EX マウントアダプターEF-EOS M | ブラック/ホワイト | 134,800円 |
撮像素子はAPS-CサイズのCMOSセンサーで、画素数は有効1,800万画とEOS Mから据え置いた。一方AFでは、新たに「ハイブリッドCMOS AF II」を搭載し、ファームウェアアップデート後のEOS Mよりライブ多点AFで最大約2.3倍の合焦速度を実現したという。
加えて像面位相差AFエリアが、従来の横約38%×縦約26%に対して、同80%×80%に広がった。同社では「広いエリアでタッチ操作による高速AFが可能」としている。
連写速度はEOS Mの4.3コマ/秒から4.6コマ/秒になった。またサーボAFでは新たに合焦するとAF枠が青くなるようにした。
EOS MにはなかったWi-Fi機能も搭載。無料アプリ「EOS Remote」を使用することで、スマートフォンからライブビューを見ながら撮影可能になった。MF操作もできる。カメラ内の画像の閲覧や転送にも対応する。
EOS M2のデザインはEOS Mを踏襲したものだが、ボディの体積と重量をそれぞれ8%低減し、小型軽量化を図った。シャッターユニット、セルフクリーニングセンサーユニット、Wi-Fiモジュールなどを見直すことで実現した。
モードダイヤルは従来の3ポジションから4ポジションになり、「簡単撮影モード」と「応用撮影モード」(P/Av/Tv/M)が別々になった。
映像エンジンはDIGIC 5、感度はISO100~12800(拡張設定でISO25600)でともにEOS Mと同じとなっている。
クリエイティブオートモードには、1度の撮影でエフェクトのありとなしの2枚が撮影できるエフェクトショットを新たに搭載した。同じくクリエイティブオートモードには、簡単に背景のボケ具合を確認できる「ぼかしシミュレーション」機能を搭載した。従来機の「背景ぼかし具合」機能よりも効果が分かりやすくなるよう改善した。保存画像のトリミングにも対応した。
動画機能ではジオラマ風フィルターに対応したほか、3~10倍のデジタルズームもできるようになった。また内蔵マイクがボディの上面から前面に移動し、撮影者の手でマイクが塞がれることがないようにした。
液晶モニターは3型の静電容量式タッチパネルを引き続き採用した。
マウントアダプターEF-EOS Mを使用することで、EFレンズも使用できる。
外形寸法は104.9×65.2×31.6mm。重量は238g(本体のみ)。