パナソニック、新SmartFSIイメージセンサーを量産開始

〜有効1,640万画素、高感度性能を向上

 パナソニックは14日、SmartFSI技術を採用した有効1,640万画素MOSイメージセンサーを「MN34120シリーズ」を6月より量産開始すると発表した。

 2011年11月に量産を開始したMN34110シリーズ(有効1,420万画素)に続く量産化。1/2.33型でアスペクト比は4:3。画素サイズは1.33×1.33μm。総画素数は約1,750万、有効画素数は1,640万画素となっている。

 SmartFSIは、画素の周りを光隔壁で取り囲み、閉じ込めた光を光導波路を通してフォトダイオードに導くことで、様々な方向から入射してくる光を反射して画素の中に閉じ込める独自の集光構造を採用。光導波路構造とフォトダイオード構造の最適化を図ることで、高感度化と画質の高い均一性を実現した。

 また、この集光構造により、レンズとイメージセンサの距離を小さくすることが可能。カメラモジュールの薄型化に貢献するという。

 ノイズを約30%低減するなど、業界トップレベルの高感度を実現。また、小面積化による色ばらつきを抑え、さらなる高画質を実現可能にしたという。

 また、ダイナミックレンジを犠牲にせず、画素信号を加算する独自の駆動方式に加え、低電圧化とダイナミックレンジを両立させる新回路構成を搭載したアナログ/デジタル変換回路を開発。フルHD動画撮影時の消費電力を従来比で約30%削減した。




(本誌:折本幸治)

2012/6/14 13:48