富士フイルム、28mm相当になる「FUJIFILM X100」用ワイドコンバージョンレンズ


 富士フイルムは、コンパクトデジタルカメラ「FUJIFILM X100」用のワイドコンバージョンレンズ「WCL-X100」のシルバーを5月26日に、ブラックを6月下旬に発売する。価格はオープンプライス。店頭予想価格は3万円前後の見込み。

WCL-X100装着例

 倍率は0.8倍。装着することで35mm判換算35mm相当の画角を同28mm相当にして撮影できる。レンズはオールガラス製の3群4枚構成。スーパEBCコーティングも施した。アダプターリング無しでカメラに装着できる。

 X100専用に設計したことに加え、新開発した画像処理によって高画質を維持するという。画像処理では、歪曲収差、周辺光量低下、倍率色収差を最適に補正するとしている。画像処理を行なうためには、ファームウェアをVer.1.30以降にアップデートする必要がある。

 WCL-X100を装着した状態でも「ハイブリッドビューファインダー」を利用できる。OVF利用時のブライトフレームは28mm相当の画角に対応していないものの、撮影メニューの「ワイドコンバージョンレンズ」をONにすることで、ファインダー視野率約80%の範囲を示す罫線が四隅に表示される。それをガイドとして撮影する。もちろんEVFや背面モニターでの撮影する場合は、28mm相当の視野が確保される。なお撮影メニュー「ワイドコンバージョンレンズ」は、FnボタンやRAWボタンに割り当て可能。

 WCL-X100の装着後も、AFスピードは変わらないという。マクロ撮影時の最短撮影距離はWCL-X100のレンズ先端から10cmになる。

 WCL-X100には、X100用レンズフード「LH-X100」とオプションのプロテクトフィルター「PRF-49S」を装着可能。

 フィルター径は49mm。サイズは55×37mm(最大径×全長)、重量は約150g。

【2012年5月15日】撮影メニュー「ワイドコンバージョンレンズ」について追記しました。





(本誌:武石修)

2012/5/15 13:42