「CP+2012/フォト・ヨコハマ2012合同記者会見」が開催
一般社団法人カメラ映像機器工業会(CIPA)とヨコハマ フォトフェスティバル実行委員会は16日、「CP+2012/フォト・ヨコハマ2012合同記者会見」を横浜市内で開催した。
CP+は、アジア最大級を謳うカメラ映像ショー。次回のCP+2012は、「CP+2010」「CP+2011」に続き、横浜市のパシフィコ横浜で2012年2月9日より開催される。
左からCIPA代表理事会長の木村眞琴氏、横浜市長の林文子氏 | CP+2012とフォト・ヨコハマのポスター |
CP+2012のスケジュールは次の通り。
- 2月9日:12時〜17時(10時〜12時プレミアタイム)
- 2月10日:10時〜17時
- 2月11日:10時〜17時
- 2月12日:10時〜16時
入場料は当日一般1,000円。Web事前登録者、65歳以上、障害者手帳持参者、小学生以下は無料。
主な出展分野は、カメラ、レンズ、フォトアクセサリー、プリンター、画像処理ソフト、携帯機器、ディスプレー、プロジェクター、 フォトフィニッシング、フォトブック、プリントペーパー、スタジオ用品・機材など。
なお今回は節電対策として、終了時刻を各1時間短縮したという。また、プレミアタイムは、特別招待者、プレミアチケット持参者、特別招待者、プレス関係者のみの入場できる。
来場者数見込みは5万人。前回のCP+2011は4万9,368人だった。11月16日現在の出展者数は86社・団体。前回は99社・団体(共同出展5社含む)だった。
CP+2012開催概要 | CP+のコンセプト |
CP+2012出展者状況/開催概要 |
■ムービー関連のセミナーやパネルディスカッションも
今回もキーノートスピーチをはじめ、講演やパネルディスカッションを展開する。
初日13時からのキーノートスピーチは、CIPA代表理事会長を務める木村眞琴氏(株式会社ニコン)が担当。参加は無料。事前登録制となっている。時間は13時〜14時。場所はアネックスホールF201・202。
また、写真150年を記念した特別パネルディスカッションとして、「写真の開祖、下岡蓮杖と上野彦馬の生涯と写真」を開催する。1862年に開業した横浜の下岡蓮杖と長崎の上野彦馬について、その生涯と彼らが残した古写真について研究者が語る。日時は2月10日10時30分〜12時、場所はアネックスホールF205・206。参加は無料、事前登録制。
ビジネス向けプログラム | 写真150年特別プログラム |
強化プログラムとしてムービー関連のイベントを行なう |
また新しい試みとして、レンズ交換式デジタルカメラによるムービーについて力を入れるという。
例えば、「パネルディスカッション 一眼レフムービーが拓く新しい映像ビジネス」(2月9日11時〜12時30分、アネックスホールF205・206)を実施。プロフォトグラファーを対象としたもので、パネラーは、フォトグラファー宮原康弘氏、映像クリエイター高野光太郎氏、映像エンジニア山本久之氏。
フォトグラファーの平山ジロウ氏と鹿野宏氏による「セミナー ~フォトグラファーのための一眼レフムービー実践講座」(2月10日14時〜16時、アネックスホールF205・206)も予定されている。
そのほか、「上級エンジニアによるパネルディスカッション」(2月9日14時15分〜15時45分、F201・202)、「CP+技術アカデミー」、「インフォトレンズ デジタルイメージングセミナー」(2月10日10時〜12時、アネックスホールF201・202)、「CIPA/GfKグローバルマーケットセミナー」(2月10日13時〜16時、アネックスホールF201・202)などが行なわれる。
撮影講座の「エンジョイフォトステージ」(2月11日〜2月12日、アネックスホールF201、F202)も例年通り実施。風景写真・ポートレート・天体写真など趣味に活かせるプロのテクニックを解説する。全16講座を用意し、今回はWeb、ブログ、動画など最新の「つながる領域」を強化するという。1講座60分程度を予定。
恒例となった日本カメラ財団・日本カメラ博物館の展示は、「よみがえる150年前 幕末・明治のカメラと日本の風景」(2月9日〜12日、展示ホール内)。幕末から明治期の日本の姿を写した古写真や、その時代に作られたカメラを展示する。
撮影講座「エンジョイフォトステージ」の講師一覧 | 日本カメラ財団・日本カメラ博物館の展示 |
そのほか、JPS(公益社団法人日本写真家協会)会員による「プロフェショナル52人の仕事」(2月9日〜12日、みなとみらいギャラリー)、JPS講演会「お困りですか―スナップ写真と肖像権」(2月11日13時30分〜15時、アネックスホールF203)、参加型写真イベント「御苗場 vol.10 横浜」(2月9日〜2月12日、展示ホール内)などを実施する予定。なお、御苗場の出展者募集は11月24日12時より開始するという。
前回のCP+2011では、45機種の新製品発表があった。CIPAではCP+を新製品発表の場として今回も強く意識しており、CIPA代表理事会長の木村眞琴氏も挨拶の中で、「多くの新製品の発表を期待している。日本からの写真映像文化の発信・発展に貢献したい」と述べている。
■林文子市長自らが「フォト・ヨコハマ」をアピール
前回に引き続き、CP+2012の開催前後には「フォト・ヨコハマ」が開催される。横浜市内の各所で開催する写真や映像に関するイベントの総称で、CP+2012もそのひとつという位置付け。
会期は2012年1月〜3月。前回の1〜2月より1カ月会期を増やした。会場は、パシフィコ横浜、赤レンガ倉庫、横浜美術館、新聞博物館など。来場者目標は8万人。
特別企画として、写真家エリオット・アーウィット氏を招いたトークショーを2月上旬に実施する予定。そのほか、30以上の写真イベントが行なわれるという。
2月上旬にエリオット・アーウィット氏を招いたトークショーを計画している | フォト・ヨコハマの主なパートナーイベント |
記者会見には横浜市長の林文子氏が出席し、フォト・ヨコハマについてプレゼンテーションを行なった。林氏は「横浜は撮影スポットにあふれている。さらに2012年は商業写真発祥150年を迎える。フォト・ヨコハマは他の都市にはできないイベント」と強調した。
カメラ好きを自認する林氏は、前回のCP+2011について「カメラを自由に手にとれて、撮影できる場所も多い」と高評価。また、「日本のデジタルカメラは世界シェア78%、レンズ交換式は99%。タイの洪水や東日本大震災などまだ問題があるが、パワーを結集して、昨年以上に盛り上げていただきたい」とエールを送った。
2011/11/16 21:20