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Trek 2000、無線LAN機能内蔵SDHCメモリーカード「FluCARD PRO」

〜カメラ同士での通信などもサポート

 Trek 2000 Internationalは14日、無線LAN機能内蔵のSDHCメモリーカード「FluCARD PRO」を9月中に発売すると発表した。プラネックスコミュニケーションズが発売する。容量16GB、8GB、4GBの3種類をラインナップする。価格は未定。同日都内で発表会を開催した。

FluCARD PRO(4GB) パッケージ

 FluCARD PROは、Wi-Fi対応の無線LAN通信機能を内蔵したSDHCメモリーカード。IEEE 802.11b/g/nに準拠する。いずれの容量もスピードクラスはClass 6となっている。SDHCメモリーカードに対応したデジタルカメラであれば、FluCARD PROを挿入してワイヤレスで画像や動画を転送できるという。なお、RAWデータの転送には対応していない。

 カード本体に組み込み型サーバーを有しており、FluCARD PROを挿入したデジタルカメラ同士で画像の転送ができる点が既存の「Eye-Fiカード」に対する優位点だとする。加えて転送するタイミングも任意に選べ、随時転送したりまとめて転送したりできるという。最大で7つの相手までに送信できるとしている。

 転送の指示はカメラのDPOF設定を使うか、コントロールイメージと呼ばれる画像の削除操作をすることで行なう。またFluCARD PROはモーションセンサーを搭載しており、1回または複数回カメラを振るといったアクションでの操作にも対応する。ビープ音を発することができ、状態をユーザーに知らせることができる。

16GB、4GB、8GBをラインナップする カメラ同士のP2P転送をサポートする
スマートフォンなどからカメラの画像を閲覧したりできる サーバーへのアップロードも可能

 FacebookなどのSNSサービスに画像を転送することも可能なほか、Trek 2000が運営する画像共有サイト「Flucard Pro Potal」へのアップロードに対応する。Flucard Pro Potalでは、FluCARD PROユーザー向けに容量2GBのオンラインストレージを提供する。

FluCARD Proでの転送の様子 Flucard Pro Potal

 そのほか、自宅のサーバーで運用しているPHPを使用したギャラリーに画像を転送することもできるとしている。自宅サーバーを使用することについて、「オンラインストレージは容量が限られていたり、データの流出といったリスクがある」(Trek 2000)点を解消できるとする。

自宅のサーバーに転送する「パーソナルクラウド」の使い方もできる

 スマートフォンなどへの転送も可能。スマートフォン側からカメラ内の画像を閲覧したり、そのまま選択してスマートフォンにダウンロードするといったこともアプリによっては可能になる。

 なお、FluCARD PROに対応したAndroidやiOSアプリの開発者向けプログラムも用意しておりWeb APIなどを提供していくという。個人のアプリ開発者も対象だとしている。

 GPS機能非搭載のデジタルカメラで撮影した画像をスマートフォンにダウンロードしてスマートフォンのGPS情報を基に画像にジオタグを付加する、といったアプリケーション例も紹介していた。「Eye-Fiが写真を中心にビジネスを行なっているのに対して、(当社は)ドメインを広く取っているというマーケットポリシーの違いがある。対応アプリについても広く開発を呼びかけていく」(Trek 2000)。

FluCARD Proのアーキテクチュア さまざまなドメインでの活用を想定する

 Flucard Pro Potalでは、アップロードした画像をユーザーがダウンロードする際に広告の画像を付加することも可能。Trek 2000では、ターゲティング広告を利用したマーケティングができるとしている。FluCARD PROはパーソナルユースのほか、医療、機器のメンテナンス作業、セキュリティといった業務分野での利用も見込む。ディスプレイと組み合わせたデジタルサイネージとしての活用もできるのではないかとする。

CGIを使用して動作する さまざまなアプリも提供する

 FluCARD PROは、“無線LAN機能を除く”とSDHC規格に準拠しているという。「無線LAN機能を利用すると、SDHC規格で定められている消費電流の100mAを超える場合がある」(Trek 2000)といった理由からだ。SDHCメモリーカードに搭載した無線LAN機能の規格標準化を行なうため、現在Trek 2000はSDアソシエーション内にある無線LAN機能搭載メモリーカードの標準化を行なう部門のメンバーになっている。

 「現在標準化中だが、標準化される流れになっている。基本機能は規格化できるだろう。(当社は)その上に独自の機能を搭載していく」(Trek 2000)。

 なお、標準化を行なう部門には先般「FlashAir」を発表した東芝も含まれる。FluCARD PROとFlashAirで技術的なやりとりがあったのかについて、Trek 2000は明らかにしなかった。

 プラネックスコミュニケーションズは当初、TrekブランドのFluCARD PROを販売するが、追ってプラネックスコミュニケーションズのネットワークサービスと連携するパッケージでの展開も予定しているという。

 なお2010年6月にTrek 2000が発表した第1世代の「FluCARD」は、本社のあるシンガポール国内のみでしか発売しなかったという。今回のFluCARD PROは、第2世代の意味を込めて“Pro”の名称を付けている。FluCARDからはスピードクラスがClass 6になるなどの進化があった。

 製品版への実装はないが、将来的にはDLNAへの対応も予定している。DLNA対応テレビでFluCARDの画像を閲覧できるメディアサーバー機能や、DLNA対応NASにカメラから画像を保存するといったことができるようになるという。

将来的にはDLNAにも対応するという



(本誌:武石修)

2011/9/14 20:31