オリンパス、「E-P3」体験イベントを秋葉原で開催


 オリンパスは3日、マイクロフォーサーズカメラの新製品「OLYMPUS PEN E-P3」の体感イベント「OLYMPUS PhotoFesta 2011」を、ベルサール秋葉原(東京都千代田区)で開催した。

会場の様子

 E-P3などの新製品タッチ&トライや、プロカメラマンによるトークショーなどを行なうイベント。7月9日と7月10日には、大阪・梅田のビックマン前広場および阪急グランドビル26F会議室でも実施する。

 22日に発売が決定したE-P3のデモ機を豊富に用意。幅広い年齢層の来場者が実機を手に取って撮影を行なっていた。アニメやゲームのキャラクターと見られるフィギュアがテーブル上に並び、接写を試せる場所もあった。あわせてデジタル一眼レフカメラ「E-5」や「E-PL2」、「E-PL1s」といった現行機種も展示した。

イベント当日の7月3日は、「E-P1」の発売からちょうど2年。歴代機種も展示していた同日は秋葉原地区の歩行者天国が本格再開。通りに面した会場は終始賑わっていた
タッチ&トライコーナーの様子予約特典のカーリーメイプル採用グリップを初披露
E-P3の分解モデルも初お目見え

 E-P3は、デジタル一眼レフカメラが採用する位相差AFよりも高速だとするコントラストAF「FAST AF」を初めて搭載したマイクロフォーサーズカメラ。シリーズ従来モデル比では約3倍の合焦速度を達成したとする。動画記録はフルHDのAVCHDに対応。タッチパネル式の有機ELモニターを搭載した。店頭予想価格はボディのみ(受注生産)が9万円前後、14-42mm F3.5-5.6 II Rを含むレンズキットが10万円前後の見込み。

秋に発売予定のE-PL3(左)とE-PM1(右)は、モックアップをケース内に展示
M.ZUIKO DIGITAL 45mm F1.8のモックアップを装着したE-P3秋に発売予定というXZ-1用テレコンバーターのモックアップもあった

 会場では、E-P3と同時発表の無地レンズキャップ「LC-37DC」を用いたデコレーション例を用意。コンパニオンを務めていた制作者の高宮葵さんによると、これまでのキャップでは携帯電話用のデコレーションベースを貼ってもOLYMPUSロゴの段差が出てしまっていたが、フラットになったことでよりきれいな仕上がりを得られるようになったとのこと。

 また、レンズキャップはストラップなどに比べて交換が容易なため、家族で共用するカメラでもデコレーションを取り入れやすいという。モデルとして活動する高宮さんは、お客さんの名前はできる限り覚えたいが、撮影会などの場で直接名前を聞くのは難しい時もあるそうで、そういったシーンではレンズキャップがコミュニケーションのきっかけとして活躍すると強調していた。

デコレーションキャップと、制作者の高宮葵さんプロカメラマンやE-P3のデザイナーよるステージも開催していた

 会場では、7月上旬に無料配信予定というiPhoneアプリ「PEN pic」の体験コーナーを設置。オリンパスが監修したアートフィルターを端末内の画像に適用できるほか、位置情報を利用して撮影画像をその場に「落とす」、「拾う」ことが可能。ユーザーは拾った写真について「いいね」やコメントができるという。アートフィルターはPENシリーズが搭載するものと同名の9種類を搭載。ファンタジックフォーカスはハイキーになりソフト効果がかかるなど、いずれも実機で利用するアートフィルターに近い特徴を持っている印象だった。

PEN picのエフェクト適用画面。アートフィルターを下から選ぶと上のプレビューに適用される
写真家によるアートフィルター作例の展示コーナーも用意。ポストカードなどのチャリティー販売を行なっていた


(本誌:鈴木誠)

2011/7/4 14:12