パナソニック、EVF搭載で最小最軽量の「LUMIX DMC-G3」
パナソニックは、“ファインダー付きで世界最小最軽量”という「LUMIX DMC-G3」を7月8日に発売する。価格はオープン。本体色はシェルホワイト、エスプリブラック、センシュアルブラウンをラインナップする。
品番 | 付属レンズ | 発売日 | 店頭予想価格 |
DMC-G3 (ボディ) | (ボディのみ) | 7月8日 | 7万円前後 |
DMC-G3K (レンズキット) | 14-42mm F3.5-5.6 | 8万円前後 | |
DMC-G3W (ダブルズームレンズキット) | 14-42mm F3.5-5.6 45-200mm F4-5.6 | 11万円前後 |
LUMIX DMC-G3(シェルホワイト)+LUMIX G VARIO 14-42mm F3.5-5.6 ASPH. MEGA O.I.S. | LUMIX DMC-G3(エスプリブラック)+LUMIX G VARIO 14-42mm F3.5-5.6 ASPH. MEGA O.I.S. |
LUMIX DMC-G3(センシュアルブラウン)+LUMIX G VARIO 14-42mm F3.5-5.6 ASPH. MEGA O.I.S. |
2010年4月発売の「LUMIX DMC-G2」の後継モデル。撮像素子の高画素化、ボディの小型化などを図った。パナソニックでは子どもを撮るヤングファミリー向けとしており、機能的にはハイエンドモデルの「LUMIX DMC-GH2」と、同時発表の下位モデル、EVF非搭載のエントリークラス「LUMIX DMC-GF3」(7月8日発売)の中間に位置する。海外では5月に発表済み。従来通りマイクロフォーサーズ用レンズを使用できる。
外観はDMC-G2から小型・薄型化。「ファインダー搭載で世界最小・最軽量ボディ」としている。具体的には、横幅を8.8mm短くすると同時に、ファインダー部を除いた奥行きを11.8mm短縮している。質量も約35g減少した。パナソニックでは「ファインダー搭載のレンズ交換式デジタルカメラで世界最小最軽量」としている。
また、前面および背面の外装を金属製としたととで、これまでの触感塗装を施した樹脂ボディとは異なる雰囲気となっている。
撮像素子は4/3型Live MOSセンサー。有効画素数が約1,210万画素から、約1,600万に増えている。また、ノイズレベルを従来比で3分の1程度に低減したという。なお、同時発表のDMC-GF3は従来と同じく有効1,210万画素で、撮像素子は従来機から変わっていない。
また、映像エンジンを「ヴィーナスエンジンHD2」から「ヴィーナスエンジンFHD」に強化。上位機種DMC-GH2と同じもので、DMC-GH2相当の高感度画質になったとしている。
DMC-GH2で実現した高速コントラストAFも継承。LUMIX G VARIO HD 14-140mm F4-5.8 ASPH. MEGA O.I.S.装着時で0.1秒を謳う。センサー駆動をDMC-G2の60fpsからDMC-GH2と同様の120fpsとし、さらに動作予測処理や駆動シーケンスの短縮により、高速AFを実現した。ピント精度の面でも、F1.4など明るいレンズにおける精度の高さは、コントラストAFの方が位相差AFに比べて優位にあるという。
液晶モニターは、DMC-G2から引き続きフリーアングル式の3型約46ドットのタッチパネルタイプを採用。従来のタッチパネルモデル(DMC-GH2、DMC-G2、DMC-GF2)は、タッチAFの範囲が限定されていたが、本機と同時発表のDMC-GF3からは、視野率100%のフルエリアでピント合わせが可能になっている。
また、AF時にシャッターボタン半押しでピント位置を画面全体で拡大、拡大させたままピント位置を微調整できる「ピンポイントAF」も搭載した。拡大動作はスムーズで、拡大後、元画面に戻っての撮影も行なえる。同時発表のDMC-GF3にも搭載されている。
LUMIX DMC-G3(シェルホワイト)+LUMIX G VARIO 14-42mm F3.5-5.6 ASPH. MEGA | LUMIX DMC-G3(シェルホワイト)背面 |
LUMIX DMC-G3(シェルホワイト)+LUMIX G VARIO 14-42mm F3.5-5.6 ASPH. MEGA |
LUMIX DMC-G3(エスプリブラック)+LUMIX G VARIO 14-42mm F3.5-5.6 ASPH. MEGA | LUMIX DMC-G3(エスプリブラック)背面 |
LUMIX DMC-G3(エスプリブラック)+LUMIX G VARIO 14-42mm F3.5-5.6 ASPH. MEGA |
LUMIX DMC-G3(センシュアルブラウン)+LUMIX G VARIO 14-42mm F3.5-5.6 ASPH. MEGA | LUMIX DMC-G3(センシュアルブラウン)背面 |
LUMIX DMC-G3(センシュアルブラウン)+LUMIX G VARIO 14-42mm F3.5-5.6 ASPH. MEGA |
EVF(パナソニックではLVFと呼称)はフィールドシーケンシャル式の0.7型144万ドット相当。DMC-G2と異なり、カラーブレイクに関する改善を行なった新タイプを備えている。ただし、DMC-G1からシリーズ共通でパナソニックが採用してきたアイセンサーは省略。普段は背面液晶モニター、接眼するとEVFに切り替わる機構は非搭載となる。本体サイズの小型化を優先したためという。
動画はフルHD記録(1,920×1,080ピクセル)のAVCHDに対応。DMC-G2は、1,280×720ピクセルのAVCHD Liteを採用していたので、待望のフルHD化といえる。動画記録中の静止画撮影にも対応する。
連写性能はフル記録画素で4枚/秒。DMC-GH2と同じく電子シャッターによる20枚/秒(400万画素記録)も可能だ。
0 従来までの「フィルムモード」は、本機から「フォトスタイル」に名称が変わった。「ダイナミック」と「バイブラント」を「ヴィヴィッド」に、「スムーズ」と「ネイチャー」を「ナチュラル」に統合するなど、項目を集約。また「スタンダードBW」、「ダイナミックBW」、「スムーズBW」を「B&W」に統合、「マイフィルム1」、「マイフィルム2」、「マルチフィルム」が「カスタム」に一本化されるなど、シンプルになっている。代わりに「風景」と「人物」を新たに装備。パナソニックでは「初心者により使いやすく進化させた」としている。
そのほか、超解像技術やiAズームを利用可能。個人認証、赤ちゃんモードなどを搭載。LUMIX G 12.5mm F12による3D撮影にも対応する。周辺光量が落ちた場合でも自動で補正するという「シェーディング補正」も新たに搭載した。
記録メディアはSDXC/SDHC/SDメモリーカードに対応。バッテリーはDMC-G2で採用したDMW-BLB13と異なり、DMC-GF2と同じDMW-BLD10を採用する。撮影可能枚数は、LUMIX G VARIO 14-42mm F3.5-5.6 ASPH. MEGA O.I.S.装着時が約270枚、LUMIX G VARIO 45-200mm F4-5.6 MEGA O.I.S.装着時が約250枚。
なお、同時発表のDMC-GF3とともに、キットレンズLUMIX G VARIO 14-42mm F3.5-5.6 ASPH. MEGA O.I.S.にブラックカラーが新設された。DMC-G3の場合、本体色ブラックとブラウンに付属する。従来のグレーカラーは、本体色ホワイトに付属。
機種名 | DMC-G3 | DMC-G2 (参考) | DMC-GH2 (参考) | DMC-GF3 (参考) | |
発売年月 | 2011年7月 | 2010年4月 | 2010年10月 | 2011年8月 | |
撮像素子 | 4/3型Live MOSセンサー | ||||
有効画素数 | 約1,600万 | 約1,210万 | 約1,605万 | 約1,210万 | |
感度(拡張設定含む) | ISO160-6400 | ISO100-6400 | ISO160-12800 | ISO160-6400 | |
液晶モニター | 3型約46万ドット | ||||
フリーアングル | ○ | × | |||
EVF倍率 | 約0.7倍 | 約0.7倍 | 約1.42倍 | × | |
EVFドット数 | 約144万相当 | 約144万相当 | 約153万相当 | × | |
最高シャッター速度 | 1/4,000秒 | ||||
連写性能 | 約4枚/秒 | 約3.2枚/秒 | 約5枚/秒 | 約3.8枚/秒 | |
動画 | AVCHD | AVCHD Lite | AVCHD | ||
記録メディア | SDXC/SDHC/SDメモリーカード | ||||
幅(mm) | 約115.2 | 約124.0 | 約124.0 | 約107.7 | |
高さ(mm) | 約83.6 | 約83.6 | 約89.6 | 約67.1 | |
奥行き(mm) | 約62.2 | 約74.0 | 約75.8 | 約32.5 | |
質量(g)本体のみ | 約336 | 約371 | 約392 | 約222 |
2011/6/13 14:27