オリンパス、3型液晶モニター搭載の「ペンライトE-PL2」を国内発表
オリンパスは、マイクロフォーサーズシステム規格に準拠したレンズ交換式デジタルカメラ「オリンパス・ペンライトE-PL2」を1月28日に発売する。価格はオープンプライス。本体色は、シャンパンゴールド、ホワイト、レッド、ブラック。
E-PL2レンズキット(ブラック) | オリンパス・ペンライトE-PL2パンケーキキット(ブラック) |
製品名 | 付属レンズ | 発売日 | 店頭予想価格 |
オリンパス・ペンライトE-PL2レンズキット | M.ZUIKO DIGITAL 14-42mm F3.5-5.6 II | 1月28日 | 8万円前後 |
オリンパス・ペンライトE-PL2ダブルズームキット | M.ZUIKO DIGITAL 14-42mm F3.5-5.6 II、M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F4-5.6 | 1月28日 | 10万円前後 |
オリンパス・ペンライトE-PL2パンケーキキット | M.ZUIKO DIGITAL 17mm F2.8 | 1月28日 | 9万円前後 |
オリンパス・ペンライトE-PL2ボディ(受注生産) | - | 1月 | 7万円前後 |
ボディとレンズの色の組み合わせは次の通り。
レンズキットの場合、ボディ(シャンパンゴールド)とレンズ(シルバー)の組み合わせ1種類のみ。
ダブルズームキットは、ボディがシャンパンゴールドまたはホワイトの場合、レンズは2本ともシルバー。ボディがレッドまたはブラックの場合、レンズは2本ともブラックが付属する。
パンケーキキットでは、シャンパンゴールドまたはホワイトの場合、レンズはシルバー。ボディがレッドまたはブラックの場合、レンズはブラックとなる。
オリンパス・ペンライトE-PL2レンズキット(シャンパンゴールド) | オリンパス・ペンライトE-PL2レンズキット(ホワイト) |
オリンパス・ペンライトE-PL2レンズキット(レッド) | オリンパス・ペンライトE-PL2レンズキット(ブラック) |
■アートフィルターを強化。バリエーションの選択が可能に
現行ラインナップの「オリンパス・ペンE-P2」と「オリンパス・ペンライトE-PL1s」の中間に位置する新モデル。海外では5日に発表済みで、発売を1月中としていた。
オリンパスではE-PL2をエントリークラスと位置づけており、E-PL1sおよびE-PL1から「ライブガイド」を継承。外観では、E-P2およびE-P1を思わせる上パネルのデザインが特徴的であり、それでいてE-PL1sまたはE-PL1と同様、右手側に縦長のパームグリップを装備している。また、E-P2とE-P1にあった十字ボタン周囲のメインダイヤルを「コントロールダイヤル」という名称で搭載する。
機能面でのトピックは、ペンシリーズ最高解像度の3型46万ドットの液晶モニターを採用したこと。これまでペンシリーズは歴代、約23万ドットの液晶モニターを搭載していた。なお、2.7型液晶モニターを搭載するE-PL1sからのサイズアップ分は、幅が0.8mm、高さおよび奥行きが0.5mmにとどまっている。
写真の明るさや背景のボケ具合などをスライダーで調整できる「ライブガイド」は、「新ライブガイド」に進化した。背面のコントロールダイヤルで各種パラメーターを操作できるようになり、さらにライブガイドでの動画撮影の設定も可能になった。
アートフィルターにも手が加えられている。例えば「ポップアート」では、オリジナルの効果「I」に加え、バリエーションとして「II」を選択できるようになった。「II」は「蛍光色を抑えて、代わりにメリハリを付けて、より強い印象の作風に仕上げる」という。
搭載アートフィルターは、「ポップアート」(I、II)、「ファンタジックフォーカス」、「ラフモノクローム」(I、II)、トイフォト(I、II、III)、「ジオラマ」。さらにフォーサーズ機の「E-5」(2010年10月発売)に続き、マイクロフォーサーズ機で初の「ドラマチックトーン」を利用できる。
また「アートエフェクト」も新機能。「ピンホール効果」、「ソフトフォーカス効果」、「アートフレーム効果」といった効果をアートフィルターに重ねがけできるもので、ユーザーによるアートフィルターの調整が可能になったのは今回が初めてとなる。ただし、付加できるアートエフェクトはアートフィルターによって異なり、例えばポップアートは、「ピンホール効果」、「ソフトフォーカス効果」、「アートフレーム効果」のうち1つを選択可能。ラフモノクロームは「アートフレーム効果」のみ、ファンタジックフォーカスはアートエフェクトを適用できない。
ボディのみ |
M.ZUIKO DIGITAL 17mm F2.8装着時 | M.ZUIKO DIGITAL 14-42mm F3.5-5.6 II装着時 |
■アクセサリーポートがリニューアル
ボディ背面上部のアクセサリーポートは、従来のアクセサリーポートを強化した「アクセサリーポート2」(AP2)になった。従来のアクセサリーポートは、EVFの「VF-2」、マイクセット「SEMA-1」、さらにE-PL2と同時発表のマクロアームライト「MAL-1」(6,300円、1月28日発売)を装着可能。AP2はそれらに加えて、「PENPAL PP-1」(8,820円、1月28日発売)の装着に対応する。現在、AP2を備えたボディはE-PL2のみ。
そのほかの主な仕様は、2010年12月発売のE-PL1sなどを踏襲。撮像素子は4/3型1,230万画素のハイスピードLive MOSセンサー。画像処理エンジンはTruePic V。最高感度はISO6400。ボディ内手ぶれ補正機構や、スーパーソニックウェーブフィルターによる防塵機構を装備している。
動画記録は1,280×720ピクセル・30fps、圧縮フォーマットはMotion JPEG。音声マイクはモノラル。SEMA-1によりステレオ録音が行なえる。音声の記録フォーマットはリニアPCM・16bit・44.1kHz。
本体にガイドナンバー10(ISO200)のストロボを内蔵。クリップオンストロボ「FL-50R」、「FL-36R」との組み合わせで、最大4チャンネル3グループのワイヤレスフラッシュコントロール(ワイヤレスRCフラッシュシステム)に対応する。
記録メディアはSDXC/SDHC/SDメモリーカード。電源はBLS-5。撮影可能枚数は約280枚。
外形寸法は115.4×72.7×42mm。重量は約317g(本体のみ)、約362g(付属充電池およびメモリーカード含む)。
ポップアップ式のストロボを内蔵する | 背面。液晶モニターは3型約46万ドット |
透視イメージ | 撮像素子およびシャッターユニット |
シャッターボタン周り | 記録メディアおよびバッテリー室 |
M.ZUIKO DIGITAL 14-42mm F3.5-5.6 IIと専用フードの装着例 | EVFのVF-2もアクセサリーポートに装着できる |
■防水プロテクターも用意
同時発表の専用アクセサリーは3製品。そのうち「PENPAL PP-1」は別ページで紹介したい。ここではPENPAL PP-1以外の製品について掲載する。
・本革フロント&ボディケース「CS-25FBC」
M.ZUIKO DIGITAL 14-42mm F3.5-5.6 II、M.ZUIKO DIGITAL ED 14-42mm F3.5-5.6(L)、M.ZUIKO DIGITAL ED 9-18mm F4-5.6のいずれかを装着したまま収納できる。発売は1月28日。価格は9,450円。
CS-25FBC |
・防水プロテクター「PT-EP03」
耐圧水深40mの防水プロテクター。レンズ交換式デジカメ用としては小型のE-PL1用の「PT-EP01」(2010年3月発売)に対し、高さをさらに約20mm低減している。2灯フラッシュ対応の光コネクターを介して、水中専用フラッシュ「UFL-2」が使用可能。発売は1月28日。価格は7万4,550円。
PT-EP03 |
またオリンパスは、PT-EP03対応の関連製品として、反射防止リング「POSR-EP03」(3,675円)、Oリング「POL-EP03」(2,100円)、ポートカバー「PJKT-EP03」(7,000円)、メッシュバッグ「PMBG-03」(8,820円)を発売する。いずれも1月28日に発売。
2011/1/12 11:05