アップル、「Aperture 3」の最新アップデータを公開
Aperture 3 |
アップルは4月29日、写真管理編集ソフト「Aperture 3」を更新した。バージョン番号は3.0.3。アップルメニューの「ソフトウェア・アップデート」からダウンロードが可能。
更新の適用により、全体的な安定性が向上する。また、下記の変更および問題の改善を施した。
■調整
- 大きいイメージでレタッチブラシを使用した場合の安定性を改善した
- 大きいイメージで「リフトとスタンプ」を使用した場合に、レタッチ調整によって不適切なレンダリングが行なわれることがある問題を修正した
- 「カメラデフォルトとして保存」を選択したとき、ユーザー定義の「RAW微調整」設定が イメージに正しく適用されるようになった
- 「カメラデフォルト」として設定したユーザー定義の「RAW微調整」設定を削除すると、アップルの設定に戻るようにした
- デュアルディスプレイ構成で、ビューアがセカンドディスプレイに表示されている場合、「M」キーを押すことでマスター表示が正しく切り替えられるようになった
- すでにブックおよびライトテーブル内に配置されているイメージに適用された調整が 、不適切に表示されることがある問題を修正した
- 「色収差」調整の品質に関する問題を修正した
- ユーザー定義による調整プリセットのカスタムキーボードショートカットが機能しないことがある問題を修正した
■人々
- 「人々」のスナップショットに、イメージの回転の更新が反映されるようにした
- 「人々」のスナップショットで、名前の正しい表示と間隔に関する問題を修正した
- 「人々」の表示を読み込む際のパフォーマンスを改善した
- マスターイメージがオフラインの場合に、「人々」の長方形が不適切に描画されることがある問題を修正した
- ライブラリ結合後に、調整を含む「人々」のタイルが更新されない問題を修正した
- 「未設定の人々を表示」で、前の人を入力または確認した後、フィルムストリップの次の名前が正しく選択されるようにした
- 「人々」のコルクボードの検索フィールドで、設定を維持するようにした
- Facebookにエクスポートされた写真で、「人々」の配置が不適切になる問題を修正した
- Apertureから、名前が設定されている検出された人々を手動で取り除いた場合に、「人々」のスナップショットが正しく更新されるようにした
- 「RAW+JPEG」ペアで、検出された人々の正確な配置に関する問題を修正した
■プリント
- プリントダイアログをキャンセルしたあとも、用紙サイズ設定を維持するようにした
- 「プリンタ」ウィンドウでプリンタを切り替えたとき、ターゲットプリンタのデフォルト用紙サイズに正しく更新するようにした
- プリンタ設定でターゲットプリンタが維持されない問題を修正した
- 「プリント」ダイアログで用紙サイズを変更したあとで「取り消し」を行なうと、Apertureが予期せず終了することがある問題を修正した
■ライブラリ
- 複製されたスマートアルバムで、正しい検索範囲が維持されるようになった
- 名前にチルダ(~)記号が含まれるiPhotoライブラリが正しくインポートされない問題を修正した
- ライブラリデータベースの修復と再構築の信頼性を向上した
- Apertureでデータベースの不整合が検出されたときに、小さな不整合が報告されない問題を修正した
- 参照イメージに再接続したあとのサムネイル生成に関する問題を修正した
- ボールトの更新時にパフォーマンスが低下し、回転するウェイティングカーソルが表示されることがある問題を修正した
- 参照ファイルへの再接続で速度が低下することがある問題を修正した
- プロジェクトをインポートするときのパフォーマンスに影響する可能性のある問題を修正した
- 一括変更によるマスターの名称変更がハードドライブの障害または停電によって予期せず中断された場合の、データベースの信頼性を向上した
■スライドショー
- スライドショーに含まれるビデオがトリミングされた場合に、スライドショーのタイトルがデフォルトのカスタムテキストになる問題を修正した
- 「スライドショー」のテキストボックスに入力するとき、「caps lock」をオンにしていると、スペースバーと「S」キーが正常に動作しない問題を修正した
- スライドショーに含まれる複数のイメージの継続時間を調整すると、パフォーマンスが低下することがある問題を修正した
- Mac OS X 10.5.8(Leopard)上で作成しエクスポートされたスライドショーで、副音声トラックが再生されないことがある問題を修正した
■撮影地
- インポートされたGPSトラックログで、時、分、秒の時刻が正確に表示されるようにした
- インポートされた写真が入ったXMPサイドカーファイルに含まれるGPSデータの緯度と経度から、正しい撮影地が調べられるようになった
■メタデータ
- 「クエリーHUD」で「日付」検索フィールドに入力された日付が正しく処理されるようになった
- 「キーワードHUD」の検索フィールドで、「を含む」の条件に一致するキーワード検索を実行できるようになった
- 「キーワードコントロール」検索フィールドのオートコンプリートに関する問題を修正した
■一般情報
- 再起動後に「フルスクリーンフィルムストリップ」の位置が正しく保持されるようになった
- 「すべてを選択」コマンドを使用して選択されたイメージが、正しい順番で一括処理されるようになった
- 「書き出しのプリセット」ウィンドウでウォーターマークが不適切に表示されることがある問題を修正した
- 「一括変更」で「なし」を選択した場合に、以前に選択されたプリセットからのデータが入力されることがある問題を修正した
- フルスクリーン表示を開始および終了するときに「ビューア」のビデオクリップが一時的にちらつくという問題を修正した
- 前に行なったインポートの処理を終了しているときに「インポート」ウィンドウを開こうとすると、Apertureが応答しなくなることがある問題を修正した
- iPhotoライブラリをインポートしたあと、Apertureツールバーが一時的にグレイ表示されることがある問題を修正した
Aperture 3は、写真の管理や補正などを行なえるソフト。顔認識やジオタグにより撮影地を表示する機能を有するほか、焼き込みや覆い焼きなどに活用できる「ブラシツール」なども搭載した。対応OSはMac OS X 10.5.8または10.6.2以降。価格は1万9,800円。旧Apertureからのアップグレードは9,800円。
2010/5/6 13:29