リコー、「GXR」の機能拡張ファームウェア
リコーは18日、ユニット交換式デジタルカメラ「GXR」およびカメラユニット「GR LENS A12 50mm F2.5 Macro」、「RICOH LENS S10 24-72mm F2.5-4.4 VC」のファームウェアを更新した。バージョン番号はいずれも1.07。
GR LENS A12 50mm F2.5 Macroを装着したGXR | RICOH LENS S10 24-72mm F2.5-4.4 VCを装着したGXR |
ファームウェアにはGXR本体のファームウェア更新も含んでおり、どちらかのユニットのファームウェアを更新することで適用される。複数のユニットのファームウェアを更新する場合は、ユニットを交換し、記録メディア内のファームウェアを置き換えて、同じ手順で更新する。GXRのファームウェア更新は、2009年12月上旬の発売以来初めて。
更新することで、それぞれのユニットに下記の変更が適用される。
●GR LENS A12 50mm F2.5 MACRO
- セットアップメニューに「AFモード」を追加し、「QK-AF」(高速)と「FR-AF」(低速)が選択可能になった。
- シャープネス設定値を正しくEXIF情報に反映するよう修正した
- AEロックで撮影した場合の露出精度を向上した
- 暗い場所でPモード撮影をした場合のホワイトバランスを改善した
- 画質モードをRAWに設定して長秒時撮影をした場合に、異常画像を記録しないよう修正した
- フルプレススナップ撮影時のピント精度を向上した
●RICOH LENS S10 24-72mm F2.5-4.4 VC
- シャープネス設定値を正しくEXIFヘッダー情報に反映するよう修正した
- AEロックで撮影した場合の露出精度を向上した
- オートマクロで撮影した場合のピント精度を向上した
- 画質モードをRAWに設定して長秒時撮影をした場合に、異常画像を記録しないよう修正した
上記のうち、GR LENS A12 50mm F2.5 MACROの「QK-AF」は、ピントを素早く合わせたいときに使用するモード。AF作動中は液晶モニターに表示している画像の動きが停止する。「FR-AF」では、QK-AFと比べてAF速度は劣るが、液晶モニターに表示している画像の動きは停止しない。
GXRは、バッテリー、液晶モニター、内蔵ストロボ、カードスロットなどからなる交換ユニットシステムのベースボディ。 撮影には撮像素子、レンズ、画像処理エンジンを一体化した着脱式のカメラユニットが必要。発売は2009年12月。実勢価格は4万3,000円前後。
対応ユニットとして「GR LENS A12 50mm F2.5 Macro」と「RICOH LENS S10 24-72mm F2.5-4.4 VC」が発売済み。
2010/3/18 20:24