富士フイルム、GUIなどを刷新しネットプリントサービスをリニューアル
富士フイルムは29日、フォトブックや3Dプリントの作成ができるWebサイト「FUJIFILMネットプリントサービス」をオープンした。利用には無料の会員登録が必要。また、オープンに伴うキャンペーンも実施する。
これまで同社が「FUJICOLORネットサービス」として運営していたサイトに、「FUJIFILMモール」のプリントやネットアルバム機能を統合し、リニューアルしたもの。新たに「フォトブックデザイン」と「フォトブックスクエアプラス」のWeb注文が可能になったほか、ネットアルバムは新機能を盛り込んだ「マイフォトボックス」に改めた。さらに、8月8日発売の3Dデジタルカメラ「FinePix REAL 3D W1」で撮影した3D写真をプリントする「富士フイルム3Dプリント」も利用できる。
FUJIFILMネットプリントサービスでは、フォトブックなどの注文時にレイアウトやトリミングといったさまざまな編集作業を簡単に行なえるというGUI(グラフィックユーザーインターフェース)を新たに採用した。ドラッグ&ドロップなどでページの作成が可能なほか、画像を選択するだけで自動的にページを作成するウィザードも使用できる。
注文データは同社直営のラボに送り、デジタルミニラボ「フロンティア」やゼログラフィープリンターなどで出力する。作成したフォトブックやプリントは、宅配、写真店、セブンイレブン(9月上旬から)で受け取ることが可能。
オープンを記念して、8月24日までに新規で会員登録すると500円分のクオカードが1,000名にあたる「夏トク! ネットプリント」キャンペーンを行なう。
また、100枚以上のフジカラーデジカメプリントを宅配で受け取る場合に限り、最大40%引きになるクーポンを進呈するキャンペーンと、FUJIFILMネットプリントサービスの利用金額2,000円以上で同社製デジタルカメラ(3万円相当、10名)、JTB旅行券(2万円相当、20名)、選べるグルメギフト(2万円相当、10名)が抽選で当たるキャンペーンを行なう。いずれも期間は7月29日~8月24日。
富士フイルム3Dプリントのサンプル | FinePix REAL 3D W1 |
FUJIFILMネットプリントサービスの主なサービス内容は以下の通り。
・フジカラーデジカメプリント
L~四切ワイドサイズの銀写真プリントサービス。長期保存に優れるという印画紙を使用する。
・フォトブックデザイン
画像や文字と、背景やイラストを自由に組み合わせた写真集を作成できるサービス。ゼログラフィー方式のプリンターで両面プリントする。ソフトカバーとハードカバーが選択可能。サイズは127×127mm~250×176mm。
・フォトブックスクエア
1ページに1枚の画像を配置し、リング製本にする写真集作成サービス。プリントは片面の銀写真プリント。サイズは152×152mm。
・フォトブックスクエアプラス
フォトブックスクエアと同じ体裁だが、1ページに複数の写真をレイアウトしたり、背景やイラストを自由に組み合わせた写真集を作れるサービス。
・フジフイルム3Dプリント(8月8月開始予定)
FinePix REAL 3D W1で撮影した3D写真を、レンチキュラーシートを用いた3D写真に仕上げるサービス。裸眼で立体視が可能。2LサイズとKGサイズを用意し、価格はいずれも525円。
・シャッフルプリント
複数の写真をランダムに配置して1枚のプリントにするサービス。タイトルを入れることが可能。旅行や結婚式といったイベントの記録などを想定している。
・ストーリーフォト
複数の画像を日付順に並べて1枚のプリントにするサービス。写真整理、子どもの成長記録、旅行写真などを想定している。
・マイフォトボックス
50MBまで無料で使用できるオンラインフォトストレージサービス。写真の共有ができるほか、アップロードした写真のプリント注文も可能。
・クリスタルプリントLite
高い色再現性と超光沢面を特徴とする銀写真プリント作成サービス。フォトコンテスト応募や作品展用プリントに向くという。
・大サイズプリント
A3、A3ノビ、A2、半切、全紙などのサイズに対応した銀写真プリントサービス。
・アルジェント
「ナビゲーションプリント」で仕上りイメージを確認してから、「本番プリント」を注文できる2段階注文方式の銀写真プリントサービス。
・フォトグリーディング
メッセージカードプリント1枚と、任意の写真10枚をセットにして届ける新形式のグリーディングカード。
そのほか、ポストカード、フジカラーCD、マグネットフォトフレーム、フォトノート、Tシャツ、ロンパース、タンブラー、マグカップ、マウスパッド、タペストリーなどのフォトグッズ作成も可能。
FUJIFILMネットプリントサービスのシステムは、富士フイルムが2008年1月に買収したドイツのネットプリントサービスシステム開発会社IP Labosの技術を利用した。富士フイルムでは、今回のシステムを大手写真チェーン店や写真専門店などにASP(アプリケーションサービスプロバイダー)で提供していくという。FUJIFILMネットプリントサービスの内容に加え、店独自のサービス展開が可能としている。
2009/7/29 19:46