タムラック、今秋発売の新製品を含むカメラバッグ説明会


 ケンコーは12日、米国のカメラバッグブランド「タムラック」の製品説明会を東京のケンコー本社で開催した。

 説明会にはタムラックのハンス・シマリウス副社長が出席。バッグの各所に使用している機能について解説した。紹介したカメラバッグは秋に発売予定のショルダータイプのほか、5月に発売済みの製品が中心。

 今秋に発売予定の「Ultra Pro」シリーズは、ショルダータイプの大型カメラバッグ。大口径の交換レンズを装着したプロ用のデジタル一眼レフカメラ2台を向かい合わせて収納することが可能。モデルナンバーは5613と5611。価格はともに未定。なお既存ラインナップのショルダータイプでは、「Pro」シリーズの5608(1万9,425円)が日本国内で最もよく売れているという。

ハンス・シマリウス副社長Ultra Proシリーズは秋発売予定
56135611
収納例透視図

最新モデルを使ったデモンストレーションを実施

 タムラックのカメラバッグに採用している機能紹介は、シマリウス氏自ら行なう形で進行。一部の製品ではデモンストレーションをまじえての説明も行なっていた。デモンストレーションに使用したのは5月発売の最新モデル。

 内容としては、本体側面から内部にアクセスできる「デュアルアクセス」と取り外し式のレインカバーに加え、ジッパーの金具に直接水が触れないようにする「Water-Resistant Zippers」、仕切り板を凹型にすることで他の機器との干渉を防ぐ「LensBridge Divider System」、3つのステップで蓋をすることで機器の安全を確保する「Triple Action Top」などを紹介。さらに他社製品との比較も行ない、タムラックの優位性をアピールした。

デュアルアクセスのデモンストレーションを行なうシマリウス氏5月発売の5562(1万5,225円)にレインカバーを装着したところ。カバーを着けたままバッグを開閉できる
レインカバーは着脱可能な専用ポーチに収納している3385(発売は5月、価格は3万2,445円)
3385は上下2気室式下段のジッパーを開けたところ
ジッパーの部分は直接水が触れないようになっている5770(発売は5月、価格は2万8,140円)
Water Resistant Zippersは、内部にPCを収納する製品に備えているLensBridge Divider System
ジッパー、バックル、フックの3つで留めるTriple Action Topバッグは4層構造。外側に向かうに従って、硬質の素材になっていく(写真は素材サンプル。左から右に向かって硬くなる)

 またシマリウス氏は、カメラバッグのセールス状況についても言及。前年比の地域別セールスは、アジア地域での伸び率が非常に高いという。「全世界で代理店数が倍増したことが背景にある。南米や東南アジアには、3年前まで代理店がなかったところもあった。タムラックはカメラバッグの分野において高いブランド力があると確信しているので、今後はアジアを中心として、販売店を直接招いてのセミナーなどを実施していく予定」と今後の戦略を語った。

 バッグの製造体制については、「現在のカメラバッグ製造拠点は中国。デザインや一部のモデルについてはアメリカでも製造しているが、近年は中国の工場で製造する割合が増えている」と説明した。なお、製造地域ごとにモデルナンバーを区別しており、アメリカで製造した製品は3桁、中国で製造した製品は4桁となっている。

2008年の地域別セールスセールスに占める製品カテゴリーの割合


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2009/6/15 17:01