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LPサイズで写真を飾る「フォト&ミュージックラウンジ」レポート

PEN-Fで撮った正方形モノクロ40点 10月8日(土)も開催

オリンパスプラザ東京で10月1日に開催された「フォト&ミュージックラウンジ feat.斎藤巧一郎『Monologues While Strolling』」の模様をお届けする。次回開催は10月8日(土)の14時〜19時。入場無料、入退場自由。

「レコードジャケットが写真のルーツだった」というオリンパスプラザ東京の森暁さんが、"構想40年"として企画・実現したイベント。斎藤巧一郎さんが今回のために撮影した正方形フォーマットのモノクロ作品40点を、レコードジャケットの31.5×31.5cmに仕上げた。DJブースも用意され、"フォト&ミュージックラウンジ"の雰囲気が出ている。

左から、写真家 斎藤巧一郎さん、DJ/音響担当のプロスペック浦田卓さん、本イベントを企画したオリンパスプラザ東京の森暁さん

並べられた作品は、レコードのように手にとって鑑賞するのが正解。中には本物のレコードを入れて重さをもたせ、手にした質感にもこだわっている。少ないお小遣いを握りしめてレコード屋に行き、ジャケットの写真に全ての想像力を働かせて"アタリ"を引かねばならない緊張感を蘇らせるような仕掛けだ。

会場は照明を暗めにし、中央にレコード(=展示作品)を並べた。壁にも同じく40点を飾っている

作品タイトルにも、ジャズのスタンダードからロックの名曲まで様々なモチーフが散りばめられており、音楽ファンは一層楽しめるはず。撮影データがレコードジャケットの裏に書かれているのもオシャレ。

裏に撮影データを記載

斎藤巧一郎さんは、「こうして眺めると、やっぱりCDより大きなレコードジャケットのサイズがいい。僕らの世代は、写真の入口がレコードジャケットだった」と語る。そしてプロになってから斎藤さん自身がアーティストのジャケット撮影を依頼された際には、その原体験からジャケット写真の大切さを考え、事前に曲を聴いてイメージを膨らませてから撮影に臨んだという。

斎藤巧一郎さん

今回の作品撮影は、全てPEN-Fのモノクロプロファイル2か3のプリセット設定で行われている。レコード全盛のフィルム時代を想って、後からの編集は一切していないという。タイトル文字はオリンパス純正の無償ソフト「OLYMPUS Viewer 3」の機能を使って載せた。

会場所在地は東京都新宿区西新宿1-24-1 エステック情報ビルB1(ショールームとは別の入口。ビル内通路から入る)。来場者は、おみやげとしてオリンパスのカメラが描かれたマグネットを一つもらえる。

おみやげのマグネット