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シグマ、新型の85mm F1.4などを発表

12-24mm F4と500mm F4も

SIGMA 12-24mm F4 DG HSM | Art

シグマは9月19日、9月20日に開幕するフォトキナ2016の前日に発表会を開催。3本の新レンズを公開した。

いずれも35mmフルサイズに対応する一眼レフカメラ用レンズ。海外では10月から順次発売するが、国内での発売時期は未定。価格も未定となっている。それぞれ、キヤノン用、ニコン用、シグマ用を用意する。

SIGMA 12-24mm F4 DG HSM | Art

同社の超広角ズームレンズ12-24mmの3代目となるモデル。今回大口径のグラスモールド非球面レンズを採用したことで、ディストーションなどの低減を図り、画質を向上させた。

特に最前面のグラスモールド非球面レンズは直径80mmあり、同社が培ってきた加工技術を活かして実現した。研削方式に比べてコストが安いのもメリットという。

従来モデルが開放F値可変だったのに対して、今回ズーム全域で開放F4となったのもトピック。使い勝手の向上に寄与するという。

SIGMA 85mm F1.4 DG HSM | Art

“ポートレートレンズ”の定番といわれる85mm F1.4の新モデル。

シグマ代表取締役社長の山木和人氏は、「カールツァイスのOtus 1.4/85をリスペクトした上で、ベンチマークとして開発した。ボケも非常に良い。AFが使える。Otus 1.4/85の半額程度の価格で提供できる」と話した。

5,000万画素クラスの高画素機への対応も謳っている。またディストーションがほとんど無いことも特徴としている。

SIGMA 500mm F4 DG OS HSM | Sports

スポーツや動物写真などで多用される超望遠レンズ。同社Sportsラインのフラッグシップレンズとなる。

防塵・防滴性能の強化、手ブレ補正機構、テレコンバーター対応、AFファンクションスイッチ、フォーカス位置のメモリーなど同クラスのレンズとして“フルスペック”を備える。

画質について、山木氏はMTF(幾何光学的MTF)グラフを挙げ、「MTF曲線では無く、MTF直線だ」と話して会場を沸かせた。グラフではコントラストが画面周辺でもほぼ1に近く、レンズのMTFグラフとしては珍しいものとなっている。

ボディをマグネシウム合金にし、フードもカーボン製にすることで、軽量化を図っているのも大きなセールスポイントとする。

同社の売上高。直近の3年で27%増となった

フォトキナでのプレスカンファレンスは、会場のケルンメッセ内で行うメーカーが多いが、シグマはケルンメッセから少し離れた公園「フローラ ケルン」内の建物でカンファレンスを行った。

なお、これらレンズの詳細については後日のブースレポートでお伝えする。

本誌:武石修