【女性限定】ニコンカレッジの「フォトフェミ」に参加しました♪
シックで落ち着いたリビングフォト・ダークシック編
ニコンイメージングジャパンが運営する写真教室「ニコン カレッジ」の女性専用講座「フォトフォミ!」に、この夏から女性に大人気の講師 今道しげみ先生のリビングフォト講座が新たに開設されました。
今回は今道しげみ先生が担当するリビング・フォトのダークシック講座をレポートします。
なにげない日常の素敵な瞬間を写真に残そう!
リビングフォト(LIVING PHOTO)とは、“自分が感動した日常の瞬間を美しく切り取る写真”という意味合いを込めた、今道先生が名付けた写真&写真技法のこと。約10年前から今道先生の自宅サロンで始めたリビングフォト講座は、毎回人気で全国から生徒さんがいらしています。
リビングフォトを始めた頃は、ふんわりかわいいスタイリングと明るめの撮り方が多かったそうですが、2年くらい前からフードフォト講座をやるようになるとシックで落ち着いたスタイリングと暗め撮り方も増えていったとのこと。そこで明るい写真のシリーズを「リビングフォト・クレール」、落ち着いた写真のシリーズを「リビングフォト・ダークシック」と名付けたそうです。
新たに開設されたニコンカレッジのリビングフォト講座では、「リビングフォト・クレール」と「リビングフォト・ダークシック」の講座が交互に開催されています。どちらの講座も大変人気で、7月、8月の講座はすぐに予約がいっぱいになってしまいました。
リビングフォトには2種類あります。こちらはリビングフォト・クレールの作品。クレール(clair)とはフランス語で「明るい」という意味です。
もうひとつのリビングフォト、ダークシックの作品。今道先生はフランスやイギリス、アメリカなどの雑誌を見て流行のスタイリングを研究していとのこと。最近の欧米では、落ち着いたシックなスタイリングが主流だそうです。今回のテーマはこのリビングフォト・ダークシックです。
リビングフォト・ダークシックの撮影ポイント
1. 50mmの単焦点レンズを使う
背景の情報量が多いと主役が引き立たないので、背景はできるだけぼかして主役を目立たせます。大きなボケを作るために単焦点レンズを使いましょう。
ニコンの交換レンズ、AF-S NIKKOR 50mm f/1.8Gは、軽量・小型なので女性でも持ちやすく、コストパフォーマンスがよく描写もきれいでオススメです。ダークシックでは、絞りは開放で撮るのではなく花ならF2〜2.8、食べ物ならF2.8〜3.5程度に絞ります。
2. ピント位置は自分で決める
ボケを活かすには、主役の見せたい部分にピントがビシッと合っていることが重要です。ピント位置はカメラ任せにするのではなく、フォーカスポイントの設定を「シングル」に設定して、十字キーで側距点を動かし、明確な強い意志を持って自分でピント位置を決めましょう。画面端に測距点を動かしたいときは、ライブビュー撮影がオススメです。
3. ISO感度はカメラに任せる
露出(光の量)は絞り、シャッタースピード、ISO感度で決まります。ボケ具合を調整するため絞り優先モード(Aモード)を使って絞りは自分で設定しますが、ISO感度はカメラに任せましょう。
ニコンのカメラはISO感度「オート」を細かく設定できるので、制限上限感度を「ISO6400」、低速限界設定を「1/125秒」がオススメです。最近のカメラは高感度で撮影してもきれいに撮れるので、夜景などの暗い場所では高感度ノイズが目立ちますが、自然光の撮影なら許容範囲内とのこと。
4. マイナス補正で暗い部分を引き締める
露出補正を使って写真の明るさを調整します。最初に±0EVで撮影して、画像の明るさを確認しながらマイナス側に補正します。ただ暗くするのではなく、いちばん見せたい主役の部分が暗くならないように気をつけます。
5. 構図は縦位置が基本
見せたい部分だけを切り取るとおしゃれな印象を与えることができるので、余計なものが写り込みにくい縦位置で撮影します。また、主役はつい中央に配置したくなりますが、画面を三分割した交点に配置するとバランスよくまとまります。
6. 撮影後は必ずピントをチェック
カメラの背面液晶は小さいので、ちょっとしたピントのズレはわかりにくいもの。後で確認したらピンボケ写真だった……ということがないように、拡大して自分の見せたい部分にしっかりピントが来ているか確認しましょう。
また、縦位置で撮影するリビングフォトは、再生設定が縦位置自動回転になっていると小さく表示されてしまいます。大きな画面で確認するため、縦位置自動回転はOFFに設定しましょう。
実践とアドバイスでみるみる上達!
講座の後半は10人ずつのグループに分かれて、交代で今道先生がスタイリングした被写体の撮影実習になりました。50mm F1.8の交換レンズも希望者に貸し出され、15分ずつの実習が2回行なわれました。
今道先生は参加者と一緒に撮影してアングルやフレーミングのポイントを伝えたり、参加者の撮影画像を見てアドバイス。今道先生の撮影する姿を見たり、その場で撮影画像を見せてもらったりすることは、被写体をどのように切り取りるかの勉強になったようです。
最後にリビングフォト・ダークシック講座を参加した方の作品と感想をご紹介します。
今道先生の「フォトフェミ! リビングフォト講座」の10・11・12月の日程&募集状況はこちらから確認することができます。
身の回りの日常を素敵に撮りたい方は、ぜひ参加してみてはいかがでしょうか。