カメラバカにつける薬 in デジカメ Watch

人はベイヤーによってのみ生きるのではない(その3)

これまでのお話

フォトダイオードは明るさしか検出できないため、カラーフィルターを前に置いて、それぞれに役割をもたせる……という話は「沼への入り口は3層で舗装されている」で登場しましたが、フジの配列はそのベイヤー配列の規則性に一石を投じるものでした。フイルムの色素がきちんと並んでいたわけではない事を知っている、フジならではの作戦です。仕上がりの良さはみなさんご存知の通り。

ここまで、カラーフィルターに対して独自の方法でアプローチしてきたセンサーを見てきました。ところで、まさにそのメーカーにしかできない実行力で、逆転の発想で生まれたセンサーを持つカメラをラインナップしてるところがありますね。いつか描いてみたいお話です。

※本コンテンツはフィクションであり、実在の製品・団体・人物・地名とは関係ありません。

飯田ともき

2011年に漫画サークル「ていこくらんち」をはじめる。2015年に発表した「カメラバカにつける薬」が注目を集め、人生に起死回生のチャンスを得ることとなる。欲しいカメラはライカM Monochrom。