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スリック「スプリント PRO」

使いやすいオーソドックスな小型三脚

スプリント PRO。隣に立っている人物の身長は165cm
 持ち歩きやすさを考慮した小型の三脚といえば、以前このコーナーではベルボンの「ULTRA LUXi F」やGitzoの「1155T」を取り上げた。これらはみな縮長を小さくするために、脚のロック機構や畳み方に新しい方式を開発している。

 スリックのデジタルシリーズ三脚と銘打たれた「スプリント」シリーズはアルミ製のオーソドックスなレバーロック式の三脚で、とくに目新しい機構も採用せずに、小型軽量かつ堅牢な三脚を作り上げているのが面白いところだ。

 スプリントシリーズにはいくつかのモデルがあるが、今回採り上げるのは「スプリント PRO」(13,440円)だ。このモデルは伸長1,635mmという、大型三脚なみの全高ながら、重量は890g、折りたたむと480mmになるという製品だ。

【お詫びと訂正】記事初出時、折りたたみ時の長さを誤って表記しておりました。お詫びして訂正させていただきます。

 パイプ径20mmとただでさえ脚が細いうえに4段三脚なので、4段目の先端は不安になるくらい細いのだが、実際にコンパクトデジカメを載せてもぐらついたりはしない。耐荷重は2kgとなっているので、デジタル一眼はエントリークラスの小さなものでギリギリといった感じだが、コンパクトデジカメには余裕の数値だ。

 小型でオーソドックスな作りではあるが、使い勝手をよくするための工夫がいくつか施されている。そのひとつが、脚を伸ばさないまま最大に開き、エレベーターポールの下部を取り外すことで、全高162mmのローポジション撮影ができるという機能だ。脚の開度はローポジションを含めて3段階選ぶことができる。

 また、エレベーターポールと雲台を一旦抜いて、逆さまに挿しなおすことで、エレベーターポール下部にカメラを取り付けて複写などをすることもできる。石突は2ウェイ式で、ゴム突をネジで持ち上げると、金属のとがった石突が出てくる。不整地できっちりと立てたいときは金属突、室内など傷をつけたくない床の上ではゴム突と、使い分けることができる。小さな体でいろいろ工夫しているのだ。


折り畳み時は全長480mmに 脚を開いてローポジション撮影

雲台を下にすれば、簡単な複写ツールにも
2ウェイ式の石突。ゴム突を持ち上げる(写真では下げる)と金属の石突が出てくる

 小型の自由雲台「SBH-100」が標準雲台としてついてくる。レバーなどがなく、かさ張らずに軽量な自由雲台はこの三脚にベストマッチといえる。ただしカメラ台自体を回転させてカメラを取り付けるダイレクト取り付け方式になっているため、カメラの付け外し時にいちいち雲台のロックを緩める必要がある。これが面倒な向きは、携帯性がやや損なわれるが、別売りの「マグネクイックシューDQ-S BK」などを取り付ければ、着脱の手間がだいぶ省けるだろう。

 小さな三脚は往々にして華奢だったり、安っぽかったりするものだ。スプリント PROは仕上げの質感が高く、高級感さえ感じることがある。試用したのは本体色がガンメタリックのモデルだが、ほかにシルバーメタリック、シャンパンゴールドも用意されている。サイズなりの堅牢さも確保している。小さくても通常の三脚と同じような質感を味わえるのが、この製品の最大の魅力かもしれない。


小型の自由雲台が標準でついてくる
ケースも付属


URL
  スリック
  http://www.slik.com/
  製品情報
  http://www.slik.com/digital/4906752100912.html

関連記事
ベルボン ULTRA LUXi F(2005/07/05)
Gitzo 1155T(2005/11/22)


( 本誌:田中 真一郎 )
2006/08/03 01:20
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