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写真家の感性を呼び覚ますカメラ「EOS R6 Mark III」の魅力に金本凜太朗さんが迫る
The 6 Sense 第1回:シンガポール
- 提供:
- キヤノンマーケティングジャパン株式会社
2025年11月26日 07:00
EOS R6 Mark IIが登場して約3年。キヤノンから6シリーズの最新モデルとなる「EOS R6 Mark III」が発表されました。上位モデルに匹敵する性能を備え、高画素化や連写性能などが強化された“次世代のスタンダード一眼”を手に気鋭の写真家、金本凜太朗さんが向かったのは多文化が共存する都市国家シンガポール。その実力を試してもらいました。
1998年、広島県出身。2020年に東京綜合写真専門学校を卒業後、東京を拠点にフリーランスとして活動を開始。雑誌・Web・広告などジャンルを問わず撮影を手がける。2024年開催の「大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ2024」では、公式カメラマンを担当。
※本企画は『デジタルカメラマガジン2025年12月号』より転載・加筆したものです。
EOS R6 Mark IIIのポジショニング(画素数と連写速度)
単純に比較はできないが、キヤノンの各モデルと画素数、連写速度のスペックを比較すると、EOS R8やEOS R6 Mark IIと連写速度は同等だが、画素数では約2,420万画素から約3,250万画素へと進化。EOS R5 Mark IIの約4,500万画素には及ばないものの、連写速度では優位に立つ。
この2つのスペックに関してはフラッグシップモデルのEOS R1と同等の性能を備えている。さまざまなシーンに対応してくれる、次世代のスタンダード一眼と呼ぶにふさわしいバランスの良い1台に仕上がっている。
約3,250万画素へ高画素化! 細部まで精緻に描く高い描写力
EOS R6 Mark IIの約2,420万画素を上回る、約3,250万画素のフルサイズCMOSセンサーを搭載。実際にシンガポールの高層ビル群を切り取った写真を拡大して確認してみたが、細部まで解像されていることに驚かされる。より高精細に被写体を捉えられるのはもちろん、トリミング耐性も高いため、野鳥など被写体に近づけないシーンでも大きなメリットになるだろう。
常用ISO感度は高画素化が図られながら100~64000を確保。下の写真のようにISO 32000という超高感度域で撮影しても、作品として十分な画質を維持している。強力なボディ内5軸手ブレ補正機構は最大で中央は8.5段、周辺は7.5段分の補正効果を発揮する。この強力な手ブレ補正と優れた高感度性能のおかげで、望遠レンズを使った夜の手持ち撮影も安心して行えた。
狙った瞬間を逃さない! 約40コマ/秒の高速連写性能
メカシャッター(電子先幕)で約12コマ/秒、電子シャッターで約40コマ/秒の高速連写性能も、EOS R6 Mark IIIの進化を語る上で欠かせない。画素数はEOS R6 Mark IIからアップしつつも、連写性能は同等の性能が維持されている。
高画素化にもかかわらずバッファが強化され、連続撮影枚数が向上している点も見逃せない。JPEG撮影時、EOS R6 Mark IIが約190枚だったのに対し、EOS R6 Mark IIIでは約330枚まで撮影可能となった。
これにより、シャッターチャンスを逃しにくくなる。私自身は連写を多用する撮影スタイルではないが、街のスナップではチャンスを狙って待つことや下の写真のように一瞬の出合いもある。例えば人の動きや位置のわずかな違いだけでも、写真の印象は大きく変わる。イメージした写真に近づけるためにも、高速連写性能とバッファ強化の恩恵は大きい。
迷うことなく、被写体にピントが合う! 安定のAF性能
今回、撮影をする中で最も驚いたのがAF性能の進化だった。アルゴリズムを改善したことで、AFの安定性がEOS R6 Mark IIよりも向上したとのことだったが、ほぼ狙い通りのピントが得られ、そのトラッキング性能の高さは、これまでの撮影スタイルを変えるぐらいのインパクトがあった。ピントを合わせたい被写体がある場合、AFは中央1点に固定し、フォーカスロックを使うことが多かったが、EOS R6 Mark IIIではその必要性をほとんど感じなかった。
実際、シーンに応じて被写体の自動検出機能を多用したが、いずれのシーンでも常に選択した被写体を検出し、追尾し続けるのでしっかりと構図を決め、シャッターを切ることに集中できた。街の撮影では、手前に大きなものや目立つものがあるとそこにAFが引っ張られてしまうことも多いが、迷うことなく、主役となる被写体にピントが合う。AFが正確に合うということは、そのままチャンスをつかむ可能性が高くなることを意味する。
動きのある被写体を狙う場合はそのメリットがより強く感じられ、下の写真でも約40コマ/秒の高速連写中にピントを外すことはなく、鳥の目にピントを合わせ続けてくれた。
撮影スタイルが変わるほどのインパクト、軽快に新しい世界へと誘ってくれた
進化したEOS R6 Mark IIIを一言で表すなら、「撮れるものが格段に増えた」カメラだ。不思議と手になじみ、想像以上に感覚的に使いこなせる。撮影者を裏切らない、非常に「信用できるカメラ」という印象を受けた。特にAF性能の進化は特筆すべき点だろう。追尾AFは驚くほど優秀で、一度捉えた被写体を外すことなく常に狙い続ける。
まるで自分の脳内を読まれているかのようで、被写体検出機能への安心感が生まれた。「これまでは自分ですべてをやろうとしていたが、カメラに任せて良い」と、撮影スタイルが変わるほどのインパクトがあった。
実は野鳥が好きで写真を始めたのだが、動きが速いジャワハッカの飛び立つ瞬間を捉えられたのも、このAF性能と約40コマ/秒の高速連写性能のおかげだ。約3,250万画素で得られる高解像感も大きな魅力。トリミングやクロップ機能の使用にも十分応えてくれる。これまではトリミングやクロップ後の画質に物足りなさを感じることも多かったが、EOS R6 Mark IIIは解像感が保たれたまま。安心して思い通りに切り取れる。
また、強力なボディ内手ブレ補正と高感度性能のおかげで、夜でも絞りを絞った状態での手持ち撮影が可能。三脚を持ち歩く必要がないため、撮影の自由度が格段に上がり、夜に撮り歩く時間も増えた。
加えて、コンパクトさのメリットを強く感じた。1日中歩き回り、500〜600枚は撮影したが、疲れ知らずでバッテリーの持ちも良かった。スナップや旅に最適なことはもちろん、これまでとは違う世界へ連れて行ってくれる、そんなカメラだと思う。
EOS R6 Mark III発売記念キャンペーン開催中
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プレゼント内容
- サンディスク エクストリーム プロ CFexpress Card Type B 128GB
- Neural network Image Processing Tool年間(365日)プラン無料クーポン



















