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鉄道写真の可能性を広げるキヤノンの最強タッグ
長根広和さんおすすめ! 魅惑のEOS R5 Mark II&RFズームレンズ
- 提供:
- キヤノンマーケティングジャパン株式会社
2025年5月20日 07:00
RF70-200mm F2.8 L IS USM ZはRF70-200mm F2.8 L IS USM に対して画質は同等以上と公表されているが、個人的にはさらに線の細い描写をする印象だ。桜並木に沿って疾走する列車を捉えたが、拡大して見るとその高精細さに鳥肌が立つほどである。スチル撮影でも感動すること間違いなしの名玉だ。
キヤノンRFレンズシリーズの多彩なラインアップから、長根氏が愛用する2本のズームレンズをピックアップ。一期一会の鉄道風景を美しく捉えるなら、ぜひともこの2本のレンズとEOS R5 Mark IIの最強タッグを体感してほしい。
鉄道会社のポスターやカレンダー、時刻表の表紙写真などを手掛ける。車両そのものの機能美や力強さを表現した写真に定評がある一方、ドラマチックな鉄道風景写真にファンが多い。日本鉄道写真作家協会会長。
※本企画は『デジタルカメラマガジン2025年6月号』より転載・加筆したものです。
どんなシーンも美しく描く妥協なき描写性能
超広角レンズと言うと、風景を広く写せるイメージが強いが、私が使う一番の理由は“迫力”を出すためだ。主題にグッと寄って撮影できるのはもちろん、強いパースペクティブを利用してダイナミックな構図にできる。被写界深度が深いのでカッチリとした写真が撮れるのも魅力だ。
POINT 01|太陽を入れても破綻しない優れた逆光性能
私は鉄道風景が最も魅力的に撮れるのは逆光、半逆光の撮影だと思っている。光が作り出す一期一会の瞬間には必ずドラマがある。太陽そのものを入れ込むことも多く、逆光性能は私にとっての生命線。上のカットでは太陽を入れてヒマワリを透過光で輝かせた。順光の鮮やかさに比べてドラマチックな印象が増している。優れた逆光性能に助けられた1枚だ。
POINT 02|列車を周辺に置いても安心の高画質
ミラーレスカメラのメリットが生かされたRFレンズの超広角ズームゆえ、周辺の描写はじつに素晴らしい。冬の渓流を画面いっぱいに配し、列車を隅で写し止めたが見事に描写してくれた。安心して画面構成ができるので、さまざまな構図にチャレンジしたくなる。
さらなる高みへ誘う極上の望遠ズーム
鉄道撮影で最も使用する70-200mm域のレンズだけに、性能への要求は高まる。エクステンダーが装着可能なことに加え、非Zモデルを凌駕する精緻な描写は、鉄道風景をこれまで以上に美しく残してくれる。まさに極上とも言える本レンズは、一番のお気に入りレンズとなった。
POINT 01|列車を捉えて離さない正確無比なAF性能
AFのスピードがすこぶる速いこのレンズは、EOS R1やEOS R5 Mark IIという最新カメラとの相性が抜群。高速で走る列車を追従する「検出する被写体:乗り物優先」の性能を遺憾なく発揮。向かってくる特急やくもを早々に認識したと思ったら、ピントをつかんだまま離さない。驚くことにミスショットは1枚もなかった。
POINT 02|主役をさわやかに彩る美しいボケ味
踏切にピントを合わせF2.8で撮影。手前の草のボケがとても美しく、SLマークの標識のボケ感も理想通りに。さらに踏切はもちろんのこと、その先を走るトラクターは高精細に描写されている。このメリハリある表現がじつに気持ち良く、開放F2.8レンズのメリットを存分に感じられる。だからF4ではなくF2.8レンズが私は好きだ。
POINT 03|エクステンダーの使用で最大400mmをカバー
本レンズ最大の魅力は、ズーム全域でエクステンダーが使用できることだ。これまで200mmオーバーの撮影のためにRF100-500mmも一緒に携行していたが、もうその必要はない。さっとエクステンダーを装着し、400mmによる圧縮効果を利用し線路の傾斜をダイナミックに写し撮った。AFや画質に関してデメリットをほとんど感じさせないことにも驚きだ。
ニューラルネットワークノイズ低減を使えば夜の撮影の幅がさらに広がる
鉄道は高速シャッターが必要ながら高感度による画質劣化は避けたいワガママな被写体。そんなワガママにはEOS R5 Mark IIのニューラルネットワークノイズ低減が最適だ。作例のようなISO 51200の高感度時でも美しい画質に仕上がる。おかげでF値にも少し余裕ができるので、絞って桜をぼかさずに撮影できた。ニューラルネットワークノイズ低減と組み合わせることで、これまではあきらめていた夢のような撮影が可能になった。