トピック
あらゆる局面で表現力を拡大する「マグネットフィルターシステム」
H&Y REVORING Swiftシステム
2023年5月25日 17:00
自然をモチーフにする写真家にとって、レンズワークだけでなくフィルターワークも欠かせない。PLフィルターで輝きを調整するだけにとどまらず、明暗差や露光時間のコントロールもフィルターで行うことが多い。写真は一瞬の光を永遠にするシステムだが、見えない時間という概念も表現できる。それを担うのがフィルターワークであり、現代の風景撮影においては必要不可欠だ。
また、屋外で撮影することの多い自然風景では、気温や気候により撮影条件が厳しくなることが多く、極寒や雪の日にフィルターを操作するのは想像以上に大変。その点、H&YのREVORING SWIFTシステムにK-Seriesドロップインフィルターを組み合わせれば、厚手のグローブをしたままでもスムーズに撮影を進められる。マグネットによる着脱のしやすさは、撮影テンポの良さにも直結し、撮りたい衝動を阻害しない。
複数のフィルター径のレンズに1つで対応できる可変口径システムもありがたい。条件が厳しくなればなるほど、動きをシンプルにしなければならないが、このフィルターシステムなら、それが可能となる。
※本企画は『デジタルカメラマガジン2023年6月号』より抜粋・再構成したものになります。
3つのカテゴリーのアイテムを組み合わせてシステムを構築
REVORING SWIFT アダプターを基準に、ドロップインフィルターホルダーや角型フィルターホルダーをマグネット装着によって組み合わせていくシステム。一見複雑なようだが、組み合わせの基準が決まればとてもスムーズに装着できる上、拡張性もある。あらゆるレンズに対応できるため、ワンセット用意しておけばレンズが変わってもそのまま使える。
[ベース]可変口径のマグネット土台を装着
REVORING SWIFT アダプターは絞り羽根のように対応径を変えられて、フィルター径の異なるレンズにワンアクションで装着できる。表現に合わせてレンズ交換した後も装着がスムーズだ。
[ブリッジ]丸型フィルター用のホルダーで中継
REVORING SWIFT アダプターに、必要なホルダーやフィルターをマグネットで装着していく。便利なのがSWIFT ドロップインフィルターラックで、CPLとNDがセットになったフィルターも用意されている。
使用例1……ND+ハーフNDで静謐な世界を描き出す
速いシャッター速度での表現よりも、静けさを演出したかった。そこでドロップインタイプのK-Series CPL/ND1000に、角型ホルダーでGND0.6を追加装着。長時間露光で静謐さを演出した。
使用例2……NDで減光することで噴気の勢いを強調する
立ち上る噴気の勢いを表現するためにスローシャッターで撮影を試みることに。ここでもND1000+CPLのドロップインタイプを使用。噴気のタイミングを見計らいながら秒単位での表現にトライした。
今回の撮影で使用したアイテム
- REVORING SWIFT 67-82mm マグネティック可変式アダプター:9,480円
- Swiftマグネティックドロップインフィルターラック(RD100):9,480円
- 100mm K-Series ドロップイン CPL/ND1000フィルター:2万8,800円
- Swift マグネティック 100mmフィルターホルダー:8,380円
- 100×150mm K-SeriesソフトGND4(GND0.6):2万6,980円
制作協力:H&Y Filter Japan