2週目のカメラ設定は、上ブロックはISO400、下ブロックは左上と中央のみISO400、ほかはISO280となっている。1週目と同様、ISO感度Auto(最大ISO400)として、絞りF3.2~3.5、シャッタースピード 1/160~1/250秒となるよう、カメラが自動的に感度を調整している。1枚だけ上ブロックの左下のみこの範囲でISO感度が入り切らなかったため、シャッタースピードは1/60秒にしている。
ピクチャーコントロールはすべて「スタンダード」。加えて「輪郭強調:1」。「ホワイトバランス」、「コントラスト」、「カラーブースター」は、先週同様、カットに応じて適度に調整した。ちょっと意外だったのがISO400は、思った以上にシャドウ部にノイズが目立つ。確認も兼ね、以前「D5000」で撮ったデータを開いてみると、撮影日は比較的明るかったこともありISO400では撮っていなかったので、「D3000」固有なのかD5000と共通なのかは不明だ。
試しに「輪郭強調:0」にして現像したところ、角張った感じのノイズは低減したものの、それでも等倍で見ると確かにノイズは乗っている。最近のデジカメは結構写りが良く、ISO400程度はほとんど気にならないレベルだと勝手に思い込んでいたが、実はそうでもなかったようだ。考えてみれば、「ViewNX」の現像メニューには、ノイズ処理関連の項目が無い。シャープネスの前に少し処理を行えば、あまり目立たなくなると思われるので、是非、機能追加をお願いしたい。
そしてもう1つ、これは前にもお願いしたことであるが、「色味」の増減分を、今の半分にして欲しい。それが最も現れたのが、下ブロックの色だ。±0にするとグリーン被り。と言って、-1(マゼンタを加える)にすると、マゼンタに寄り過ぎる。従って-0.5としたいが、その設定ができず……。肌色の場合、グリーン被りよりはいいだろうと、若干マゼンタが被った状態で掲載している。
今回、上ブロックのホワイトバランスは「高演色蛍光灯」で微調整「4200」と、これまで使ったことの無いものをセットした。もともと曇天で色乗りが悪く、「何か無いかな……」と現像パラメータを触っている時に発見。さらに「コントラスト:5」、「カラーブースター:20」として、雰囲気のある絵となった。編集部に撮って頂いている撮影中の写真と比較すると、まるで色が違うが、これはこれでアリだと思う。
さて、毎度お馴染みのこのスタジオ。入った瞬間に皆が「おおぉぉ!」と驚いたことがある。もう長い間このスタジオを使っているが、テーブルや椅子、ベッドの位置は、その時々で少し動いていたりするのだが、何かが増えたり変わったりしたことは無かった。しかし、この日、下ブロックをご覧頂いたらわかるようにベッドが変わっていたのだ。以前のものは味気なく個人的にはあまり好きではなかったが、今回のはなかなか可愛い。と言うことで、早速、このベッドのみで下ブロックは構成した(笑)。
2週目の実際に撮った順番は、下ブロックが先で、その後、髪型を変えて上ブロックとなっている。さと美ちゃん、こうして見ると、髪型でまた随分雰囲気が変わる。筆者的には上ブロックの方が好みだが、皆さんはいかがだろうか?(つづく)
actress重盛さと美@AVILLA
photographer西川和久
D3000
AF-S NIKKOR 24-70mm F2.8 G ED
2009/11/13/ 00:00