8月号【浜田翔子 + ニコンD5000】3週目
~肌色と赤色がいい感じ!


 3週目は上ブロックは中央と左下がISO400、ほかはISO200。絞りはF3.2~4、シャッタースピードは1/200~1/250秒となっている。下ブロックは、純正のクリップオンストロボ「SB-600」を使い、ISO200、F3.5、1/200秒ですべて撮影。またレンズは、上ブロック「AF-S DX NIKKOR 35mm F1.8 G」、下ブロック「AF-S NIKKOR 24-70mm F2.8 G ED」を使用した。

 上ブロックの感度がISO200とISO400になっているのは、この時間帯が一番陽が安定せず、ピーカンになったり曇ったりと露出の変化が大きかったためだ。暗くなった時、F値とシャッタースピードを調整してもいいのだが、明るい時、暗い時でコマンドダイヤルを2度回す(2回目は[露出補正]ボタンを押しながら)必要があるため、ISO感度で調整している。

 この方法は昔の機種ならISO100、200、400で画質にかなり違いがあったので、積極的に行なうことは無かったのだが、最近の機種だとISO400程度では画質はほとんど劣化せず、ワンタッチで切り替えできるので便利。F値が同じなので、同列のカットを並べてもボケ味の差による違和感も無く場合によっては好都合だったりする。

 今回ストロボは、「SB-900」ではなく自前のSB-600を使っている。SB-900とSB-600では、価格(SB-900:6万8,250円、SB-600:3万6,750円)はもちろん、性能やサイズ、重量の差(同約78×146×118.5mm・約415g、同約68x123.5x90mm・約300g)もある。だた白カポックに反射させるような筆者の使い方では、特にSB-900の必要もなく、またカメラに付けて持った時のバランスなどを考えると、SB-600を好んで使っているのが現状だ。これまで特に現場で困ったことはない。

 さて「D5000」、色についてはご覧のように入門機と言ってもこの手の撮影に関しては驚くほどそれっぽい発色となる。もちろんRAW現像時に細々したパラメータは触ってるものの、個人的に不満な部分は無い。特にストロボを使った時の肌色と赤色がいい感じだ。ただし、だからと言って現場で長時間使うのは、ファインダーの見え方や、シャッターボタンの感触、持った時のバランスなど、機械的な部分がハイエンドと比較してどうしても劣るので、それを無理に使っていると疲れそう。

 逆に、自由にアングルを変えられる2.7型のバリアングル液晶モニターは、ローアングル、ハイアングル、パネルをくるっと回して自分撮り……など、使い方によっては面白い角度の絵が撮れる。この価格帯だと、コンパクトデジタルカメラのユーザーが最初の一眼レフとして購入するケースが多いと思われ、だとすると、ライブビューを含めこの液晶モニターの方がとっつきやすいかも知れない。

 翔子ちゃん、最後に用意してくれたは、黒いリボンが可愛い水着だ。ただこのリボン、撮っている間に段々曲がってしまう。初めは直していたのだが、撮っている時間より、直している時間が長くなってきそうな雰囲気……。スタジオの時間も押してきたので、諦めてそのまま撮っている。両面テープか、糸で軽く止めれば固定できるものの、スタイリストが居ない現場、残念ながらそんな小道具は誰も持っていなかった。(つづく)

actress浜田翔子AVILLA
photographer西川和久
D5000
AF-S DX NIKKOR 35mm F1.8 G
AF-S NIKKOR 24-70mm F2.8 G ED



西川和久
(にしかわ かずひさ) 1962年11月生まれ。もともとPC系のライター&プログラマーであったが、周辺機器としてデジカメを使い出してから8年。気が付くとグラビアカメラマンになっていたと言う特殊な経歴の持ち主。初めて使った一眼レフはCanon EOS DCS 1c。現在、dwango.jp(待受)のグラビアマガジン、着エロ系DVDのジャケ写などで活躍中!http://www.iwh12.jp/blog/

2009/8/21/ 01:23