PROGRESSIVE PRO LENS − 写真家がプロレンズを選ぶ理由
もう見られないかもしれない、地元の風景を写真に残す…自然風景写真家・柴田祥さんインタビュー
2017年9月29日 16:11
メーカーにより、様々なキャラクターが与えられている交換レンズ。その中でプロ向けと呼ばれる交換レンズには、一体どんな能力が込められているのか。
この連載「PROGRESSIVE PRO LENS」では、オリンパスのPROレンズで撮影する写真家を紹介。そのインプレッションを交えつつ、写真や機材に対する考え方を聞いていく。
今回は、地元青森の風景を独特のセンスで形にする写真家、柴田祥さんが登場。PROレンズでも人気の1本「M.ZUIKO DIGITAL 12-40mm F2.8 PRO」を使いこなした作品群を紹介しよう。(編集部)
写真を撮り始めたきっかけは?
友人達がカメラを次々と買い始めたことから、自分もなんとなくカメラを購入したのが始まりです。
ある日奥入瀬渓流へ行き、長時間露光で写真を撮ってみたところ、肉眼で見られない風景が写っていました。そこで写真のおもしろさを知り、本格的に撮影を始めました。
現在、どのような写真の仕事をされていますか。
企業への写真提供や雑誌への寄稿、オリジナルプリントの販売をしています。
影響を受けた写真家、写真集、メディアは?
沢田教一、小島一郎、深瀬昌久、アンリ・カルティエ=ブレッソン、ビル・カニンガム、マイケル・ケンナ。
それと写真を始めてからネットがきっかけで、今も親交のある写真仲間の皆さんに影響を受けております。
自然風景を撮影する魅力とは?
撮りたい写真をイメージして現地へ出向くと、自分の希望的観測以上の想像を超える現象や姿を魅せてくれる瞬間が稀にあります。
そういった瞬間に立ち会えるのが魅力です。そして改めて、自然の偉大さを感じます。また、撮影地を調べていく内に、その土地への造詣も深まります。
地元を撮影することについて
写真を始めて間もない頃は、己の写真を通じて地元をもっとたくさんの人に知ってもらいたいと思ったこともありました。
しかし今は、これまで撮影を続けてきて撮り溜めた写真を見返した時、自然、人工物どちらもどんどん変化してきていることが改めてわかりました。
当然のことですが、無くなった風景はもう二度と見ることができません。
このことから最近は自分が写真を撮れる間は地元の風景を写真に残していきたいと思い撮影しています。
もちろん以上のことを踏まえた上で写真をきかっけにたくさんの人に知ってもらえる機会もあればと思っております。
M.ZUIKO DIGITAL 12-40mm F2.8 PROの画質・使い勝手は?
コンパクトながらF2.8と明るく、AFがとても速い。そして防塵防滴耐低温と、まさに万能といって過言ではないレンズです。
一般的に標準ズームレンズといわれる望遠側の焦点距離は70mmですが、このレンズは80mm相当。もう少し寄りたいなというときに非常に便利です。
画質面ではとてもきれいなトーンが得られ、かつ木々の葉1枚1枚を精細に写し出す解像力をもっています。実感としては、フルサイズ機に劣らない描写といえます。
デジタルカメラマガジン10月号にも柴田祥さんが登場!
デジタルカメラマガジンでも連動企画「PROGRESSIVE PRO LENS」が掲載中です。最新の2017年10月号では、焦点距離とF値の組み合わせについてなど、柴田さんによるレンズの使いこなしが掲載されています。