マニュアルレンズギャラリー
SUPER WIDE-HELIAR 15mm F4.5 Aspherical III
スナップ撮影に使いたい超広角レンズ
2024年4月21日 12:00
デジタルカメラだからこそ使いたいマニュアルフォーカスの交換レンズ。自分の意思と努力と根性でピントを合わせる撮影行為には、不思議とAFにはない魅力があるものです。本連載で、描写性能はもちろん、プロダクトデザインなどなど、MFレンズならではの拘りを感じてもらえればと思います。
使いこなしは難しいかもしませんが…
コシナ・フォクトレンダーのスーパーワイドヘリアーは焦点距離を15mmの超広角とするのがお約束。その歴史はわりと古く、Lマウント(スクリューマウント)用の「SUPER WIDE-HELIAR 15mm F4.5」が初出です。発売は1999年と前世紀のことで、その後、Mマウント用としてII型が登場し、III型となった本レンズでミラーレスカメラデビューを果たしています(2023年にニコン Z マウント用も発売)。
焦点距離15mmを使いこなすのはなかなか難しいものですが、F4.5という開放F値から察するに、使用用途は星景写真などではなく、スナップ、建築、風景といったところでしょうか。
いや、工作精度に優れた趣のある本レンズの佇まいからすれば、狙いはやっぱりスナップなのではないかと思います。被写界深度が非常に深い超広角レンズだけに、ノーファインダーでの撮影も挑戦したくなります。
難しいだけに、使うほどに味わいを感じることができる超広角の世界。楽しんでみたくなりますね。
主な仕様
焦点距離:15mm
最小絞り:F22
画角:110°
最短撮影距離:0.3m
最大径×全長:φ66.4×62.3mm
重量:298g
電子接点:あり
Exif情報:対応
5軸ボディ内手ブレ:対応(5軸対応ボディに限る)
口径比:1:4.5
レンズ構成:9群11枚
絞り羽根構成:10枚
最大撮影倍率:1:15.4
フィルター径:φ58mm
レンズフード:レンズ一体式
フォーカス拡大機能:対応
レンズ補正選択:可能
その他:絞り切替機構付き
希望小売価格:税込11万5,000円