気になるデジカメ長期リアルタイムレポート

PENTAX Q7【第1回】

「645D」のシャッター音で楽しむ

 7月5日、ペンタックスリコーイメージングから「PENTAX Q7」が発売されました。センサーサイズが「PENTAX Q」、「PENTAX Q10」の1/2.3型から1/1.7型に大きくなったことで注目されている本機ですが、その他にもQ10からの変更点は色々とありますので、Q7単体としてはもちろん、QもQ10も購入した3世代オーナーとして、その変更点などを含めてQ7の長期レポートをして行きたいと思います!

PENTAX Q7と同時発売のレンズ「PENTAX-07 MOUNT SHIELD LENS」もゲットしました。後の回で作例を紹介したいと思います(今回の作例は01 STANDARD PRIMEで撮影)。

 まず本機のレギュラーカラーはシルバー、ブラック、イエローの3色ですがオーダーカラーシステムを使うと120パターンのなかから自分好みのカラーリングを選ぶことができます。本機で私がチョイスしたのはボディカラーはピンク、グリップカラーはホワイトのバージョンです。夏っぽくブルーやグリーンの寒色系にしようかとも思ったのですが、結局一番好きなピンクでコーディネートしちゃいました。

 ボディサイズと重さはQ10とまったく同じなので、グリップした感触も相違はありません。並べて見ると同じカメラを間違えて2台買っちゃった感じです(笑)。

  • 作例のサムネイルをクリックすると、リサイズなし・補正なしの撮影画像をダウンロード後、800×600ピクセル前後の縮小画像を表示します。その後、クリックした箇所をピクセル等倍で表示します。
  • 縦位置で撮影した写真のみ、無劣化での回転処理を施しています。
テラスでロコモコランチ。自然光と店内からの蛍光灯のミックス光ですが見た目に近い色が出ました。01 STANDARD PRIME / 1/200秒 / F1.9 / 0EV / ISO100 / 絞り優先AE / WB:オート / 8.5mm
笑顔頂きました! 01 STANDARD PRIME / 1/80秒 / F1.9 / 0EV / ISO100 / 絞り優先AE / WB:オート / 8.5mm
雨上がりの昼下がり。ちょっと暗い空だったのでAWBは忠実といえるでしょう。01 STANDARD PRIME / 1/400秒 / F1.9 / 0EV / ISO100 / 絞り優先AE / WB:オート / 8.5mm
貝殻が埋め込まれているフラワーベース。衝動買いしそうになりました。01 STANDARD PRIME / 1/320秒 / F1.9 / 0EV / ISO100 / 絞り優先AE / WB:オート / 8.5mm
ポップな壁画。絵心あるっていいな~。01 STANDARD PRIME / 1/1,000秒 / F1.9 / 0EV / ISO100 / 絞り優先AE / WB:オート / 8.5mm
開店前のお店の店先に並べられた本物の大根。盗られたりしないのかな?(笑)。01 STANDARD PRIME / 1/500秒 / F1.9 / 0EV / ISO100 / 絞り優先AE / WB:オート / 8.5mm
並んでいる被写体を見るとボケのテストをしてみたくなってしまいます。01 STANDARD PRIME / 1/500秒 / F1.9 / 0EV / ISO100 / 絞り優先AE / WB:オート / 8.5mm

 肝心の写りや高感度などのレポートはこれからじっくりとさせていただきたいと思いますが、今回はQ10からの変更点のなかでも気が付き難い、でも使うとちょっと楽しい機能についてお話したいと思います。

 それは“シャッター音が変えられる”機能です。筆者は通常は電子音はすべてOFFにしているのですが、本機は楽しいシャッター音を楽しめるので珍しくオンにして撮影をしています。

 シャッター音は「MENU」内の「設定メニュー1」、「電子音」、「シャッター音」で、OFFか1~3の音に設定できます。この1~3の音は説明書には書いていないのですが、実は「1:K-5」、「2:645D」、「3:*istD」のシャッター擬音なのです。これを聞いたとき、シャッター音マニアとしてはワクワクしてしまいました(笑)。

 これはぜひ聞き比べてみようと、ショールームで645DとK-5 II(K-5と同音)のシャッター音を特別に許可を得て録画してきました。

645D
Q7の645Dシャッター擬音
K-5 IIs
Q7のK-5シャッター擬音

 実際にはQ7用に多少の加工がされている擬音ですが、後から聞き返しても……うん、かなり似ている!! とても満足のいくシャッター音なので、最近は645Dのシャッター音を常用して「こんなに小さいのに645Dのシャッター音なんだよ……」って、こっそりニマニマしています。

 と、初回からマニアックなレポートになってしまいましたが、これからQ7の機能と楽しみ方をレポートして行きたいと思いますので、みなさんどうぞお付き合い下さいませ!

水咲奈々

(みさき なな)東京都出身。知り合いの写真家の作品撮りにモデルとして関わったことがきっかけで写真に興味が沸き独学で写真の勉強をし、作品を持ち込んだ出版社に編集として入社。2010年独立。現在はカメラ雑誌の編集やWebでのカメラレビュー、写真講座の講師として活動中。「Pentax+」でも記事を連載。 Twitter:@cosaruruブログ:http://misakinana.com