私の「お気に入りレンズ」3選
航空写真家・岡本豊さんが選ぶお気に入りレンズは?
RFレンズで固めた超広角ズームから超望遠単焦点まで
2023年6月17日 15:00
写真家が愛用するレンズを3本挙げていただくこのコーナー。今回は航空写真家の岡本豊さんに、お気に入りのレンズ3本について聞いてみました。(編集部)
ボーイング787に魅了され、「光と影」をテーマに、航空写真家として活躍中。航空会社のカレンダーや公式撮影、ほかにもCanon EOS学園や大学で講師としても登壇、フォトコンの審査員やカメラセミナーなど幅広く担当している。Canon EOS学園講師、日本大学芸術学部非常勤講師。
写真家になったきっかけ・普段の撮影など
岡本さんは、もともと飛行機が好きだったところに広告の仕事で偶然撮ったボーイング787に魅了され、年間50回以上搭乗するというほどの787好き。メインカメラはEOS R3。今回紹介する3本はどこに撮りに行くときでも絶対に持っていくお気に入りレンズだ。
お気に入りレンズ①|RF70-200mm F2.8 L IS USM
岡本さんがいちばん好きなレンズがRF70-200mm F2.8 L IS USM。開放F値が明るくて手ブレ補正も強力なので、悪条件でも対応しやすいのが気に入っている点だ。軽くてコンパクトで空港などの人ごみで邪魔になりにくいのもうれしいという。
広角側が70mmからなので飛行機とまわりの景色もいっしょに撮れる。そのため、虹が出たときなどに対応しやすいこともある。望遠側は1.6倍クロップで320mm相当までカバーできるため、エクステンダーが使えなくても不満は感じていない。
お気に入りレンズ②|RF400mm F2.8 L IS USM
エクステンダーを使って560mmや800mmで撮影することも多いRF400mm F2.8 L IS USM。撮影はシビアで丁寧に撮らないといけないが、金属感とか質感とかがすごくよく出るレンズだという。フレアやゴーストに強いのもいい点だとのこと。
以前は400mm=重いというイメージがあったが、RF400mmは3kg弱と軽い。手持ちでも問題なく、しかも手ブレ補正がEFよりも強力で手持ちでも問題なく撮影できる。今までならあきらめていた暗いシーンでも、もうちょっと残って撮ってみようか、あと1時間粘ってみようかと思えるようになったという。