私の「お気に入りレンズ」3選

航空写真家・岡本豊さんが選ぶお気に入りレンズは?

RFレンズで固めた超広角ズームから超望遠単焦点まで

EOS R6 Mark II/RF70-200mm F2.8 L IS USM(135mm)/絞り優先AE(1/1,600秒・F8.0・-0.7EV)/ISO 400

写真家が愛用するレンズを3本挙げていただくこのコーナー。今回は航空写真家の岡本豊さんに、お気に入りのレンズ3本について聞いてみました。(編集部)


岡本豊

ボーイング787に魅了され、「光と影」をテーマに、航空写真家として活躍中。航空会社のカレンダーや公式撮影、ほかにもCanon EOS学園や大学で講師としても登壇、フォトコンの審査員やカメラセミナーなど幅広く担当している。Canon EOS学園講師、日本大学芸術学部非常勤講師。


写真家になったきっかけ・普段の撮影など

岡本さんは、もともと飛行機が好きだったところに広告の仕事で偶然撮ったボーイング787に魅了され、年間50回以上搭乗するというほどの787好き。メインカメラはEOS R3。今回紹介する3本はどこに撮りに行くときでも絶対に持っていくお気に入りレンズだ。


お気に入りレンズ①|RF70-200mm F2.8 L IS USM

RF70-200mm F2.8 L IS USM

岡本さんがいちばん好きなレンズがRF70-200mm F2.8 L IS USM。開放F値が明るくて手ブレ補正も強力なので、悪条件でも対応しやすいのが気に入っている点だ。軽くてコンパクトで空港などの人ごみで邪魔になりにくいのもうれしいという。

広角側が70mmからなので飛行機とまわりの景色もいっしょに撮れる。そのため、虹が出たときなどに対応しやすいこともある。望遠側は1.6倍クロップで320mm相当までカバーできるため、エクステンダーが使えなくても不満は感じていない。

EOS R6 Mark II/RF70-200mm F2.8 L IS USM(200mm)/絞り優先AE(1/40秒・F2.8・-0.3EV)/ISO 4000/WB:マニュアル

お気に入りレンズ②|RF400mm F2.8 L IS USM

RF400mm F2.8 L IS USM

エクステンダーを使って560mmや800mmで撮影することも多いRF400mm F2.8 L IS USM。撮影はシビアで丁寧に撮らないといけないが、金属感とか質感とかがすごくよく出るレンズだという。フレアやゴーストに強いのもいい点だとのこと。

以前は400mm=重いというイメージがあったが、RF400mmは3kg弱と軽い。手持ちでも問題なく、しかも手ブレ補正がEFよりも強力で手持ちでも問題なく撮影できる。今までならあきらめていた暗いシーンでも、もうちょっと残って撮ってみようか、あと1時間粘ってみようかと思えるようになったという。

EOS R6 Mark II/RF400mm F2.8 L IS USM/絞り優先AE(1/5,000秒・F6.3・-1.7EV)/ISO 400/WB:マニュアル


お気に入りレンズ③|RF15-35mm F2.8 L IS USM

RF15-35mm F2.8 L IS USM

機内から窓の外を撮るのに必ず持ち込むのがRF15-30mm F4.5-6.3 IS STM。15mmで撮ることはあまりないが、標準ズームの24mmでは足りないので欠かせないレンズとなっている。

また、桜とからめて季節感を出しながら撮りたいようなときにもよく使う。特に伊丹空港などは飛行機との距離が近いこともあって、広角ズームの出番も多いとのこと。

もちろん、開放F値がF2.8なので夜景でもシャッタースピードがかせげるのがありがたいという。

EOS R6 Mark II/RF15-30mm F4.5-6.3 IS STM(21mm)/絞り優先AE(1/50秒・F2.8・-1.0EV)/ISO 6400/WB:マニュアル

北村智史(きたむらさとし)滋賀県生まれ。大学中退後、カメラ量販店で販売員として勤務しながらカメラ専門誌にて記事執筆を開始。その後編集者兼ライターとしてメカ記事等の執筆にたずさわる。1997年からはライター専業となる。現在は北海道札幌市在住。