デジカメアイテム丼

光の軌跡を“見ながら”撮影!

ソニーPlayMemories Camera Apps「ライトトレイル」

ライトトレイルを使って撮影。光の軌跡を確認しながら撮影できます。

クルマなどの光の軌跡を撮る時は、バルブモードで、レリーズスイッチを使って、露出に気を配って……

でも、再生してみると結局、明るすぎたり、画面の光の量が思ったより足りなかったり…

かなり試行錯誤が必要ですよね。

でも、ソニーα7S専用の新しいPlayMemories Camera Apps「ライトトレイル」なら、その面倒なところ、不確実なところを、簡単、確実にしてくれるという、便利なアプリです。他のカメラ内アプリと同様、PlayMemories Camera Appsとして9月25日に公開されました。価格は税別476円です。

ソニーα7SとSonnar T* FE 35mm F2.8 ZAの組み合わせで、試す機会をいただきましたので、使用感などを報告します。

通常、長時間露光で、光の軌跡を撮ろうとすると、先に露光時間を決める必要がありますが、この「ライトトレイル」は逆で、光の軌跡が画面上に満足できる程度に増えるまで見守っていればいいのです。バルブモードに近いですが、こちらは結果をリアルタイムに表示できるのがかなり便利。

すでに、夜空の星が描く軌跡を美しい動画で残せるアプリ「スタートレイル」が出ていますが、これはそのスタートレイルの地上版・静止画版と考えるといいかもしれません。

ライトトレイルが使えるモードは、マニュアル露出かシャッタースピード優先になります。絞り優先やプログラムオート、「おまかせオート」などでは使えません。

ただし、「クリエイティブスタイル」やデジタルフィルター群の「ピクチャーエフェクト」も設定できるので、真面目にも、ポップにも、かなり雰囲気の違う「光の軌跡」を楽しめます。

ライトトレイルには、かなり多彩な設定項目が用意されています。

アプリが立ち上がっている状態では、カメラ側のシャッタースピードは、1秒から30秒まで。アプリとしての最長露光時間は6時間になります。カメラの露光時間が終わった後から、ライブビューでコンポジットが表示されるようになります。

風の強いシーンでは、エレベーターを伸ばさないようにした方が、より歩留まりが上がります。

設定項目はいろいろありますが、使い方は簡単。

1. 三脚にカメラをしっかり固定して、「ライトトレイル」アプリを起動。
2. フォーカスを合わせて、露光開始。
3. 光の軌跡がじわじわとディスプレイ上で増えていくので、適当なところで露光終了。

基本的には、これだけです。あとは三脚。必携です。

ライトトレイルを使って撮影した例(以下同)。

作例では、陸、川、空を被写体にしてみましたが、例えば、懐中電灯で絵や文字を描いたりとか、花火撮影とか、いろいろなライトトレイルに挑戦してみたくなりました。