デジカメアイテム丼

高い収納力が光る、背面アクセス式の小型リュック

Gura Gear「Kiboko City Classic Mini 12L+」

Gura Gear「Kiboko City Classic Mini 12L+」(ブラック)

リュックタイプのカメラバッグとしては12Lと小型の「OneGo Lite Backpack 12L」のレビューをお届けしましたが、Gura Gear(グラギア)ブランドの「Kiboko City」(キボコ シティ)シリーズにも同クラスの製品がラインアップされています。

タウンユースや旅行などに最適な設計になっていて、容量が小さいため持ち歩ける荷物は限定されますが、そのぶん身軽になれます。両肩で背負うため、同容量のショルダータイプやスリングタイプより重量バランスが良く、そのぶん機動性に優れ、撮影や移動での負担も軽減できると言えるでしょう。ブラック、サハラ、レッド、マルベリーの4色展開です。

縦長の四角いフォルムで、背中を広く覆う感じになりますが、クッション性のあるバックパネルとショルダーストラップにより、長時間背負っても疲れにくい印象です。厚みは17cmに抑えられていて、重量は1.4kgと軽量です。バックパネルはメッシュ構造で通気性に優れています。荷物をたくさん詰め込んだときも、チェストストラップにより安定して背負うことができます。外側には耐久性と耐候性に優れた生地が使われています。

縦長の四角いフォルム。厚みは17cmに抑えられている

Gura Gearのシグネチャーモデルである「Kiboko 2.0」(キボコ 2.0)はバタフライ構造で、メインコンパートメントが縦半分ずつの2気室に分かれているのが特徴です。これに対し「Kiboko City Classic Mini 12L+」(キボコ シティ クラシックミニ 12L+)は、背面のバックパネルが大きく開く構造になっています。どちらもサイドアクセスなどの機構はなく、メインコンパートメントに収納したものはバッグを下ろさないと出し入れできません。

バックパネルが大きく開く背面アクセス構造。仕切り板も豊富に付属する

12Lとはいえメインコンパートメントは余裕の収納力です。コンパクトなシステムなら、カメラが2台とレンズが数本入れられるでしょう。薄型軽量で耐衝撃性に優れた付属の仕切り板には、オートバイのヘルメットにも採用されている素材が使われています。いろいろな機材の収納パターンに対応できるよう各種サイズが充実している点はとても魅力です。仕切り板はたくさん付属されていて、この写真に写っている以外にもまだあります。左側にあるのは上部のコンパートメントがせり出している部分で、ファスナーを開けてアクセスします。

バックパネルの裏側には、11インチまでのタブレットが収納できるスリーブが付いています。マグネット式バックルでタブレットの落下を防げます。14インチのMacBook Proを試したところ、ギリギリなんとか入りましたが、無理をしないほうが良さそうです。アクセサリーなどが入れられるジッパー付きのメッシュポケットもあります。

バックパネル裏側のタブレットスリーブ

すぐに取り出したい機材やアイテムは、上部のコンパートメントに収納すると便利です。内側にはメッシュポケットが4つあります。裏蓋側にもメッシュポケットがあり、厚みのある撮影アクセサリーなどの収納に最適です。

アクセスしやすい上部コンパートメントの内部

上部のコンパートメントは、標準ズーム付きのミラーレスカメラがすっぽり収まるサイズ感。撮影機材がこれだけなら、メインコンパートメントは着替えなどの収納に活用できます。夏は薄着なので、頑張ってパッキングすれば2泊分くらいは入れられるでしょう。メインコンパートメントは基本的にバッグを下ろしてアクセスすることになりますが、そのような使い分けなら全く問題ないでしょう。

上部コンパートメントには標準ズーム付きミラーレスカメラが収まる

フロントパネルのポケットは左右に分かれています。左側のポケットにはジッパー付きメッシュポケットが2つと大きなポケットがあります。撮影アクセサリーのほか、バッテリーやケーブルなどを収納するのに便利です。バッグの両サイドにもポケットがあり、小型三脚やペットボトル、折りたたみ傘などの収納に便利です。こちら側には0.6Lのステンレスボトルを入れてみましたが、ちょうど良いサイズ感です。ポケットはやや浅めですが伸縮するので、しっかりホールドされて落下の心配はなさそうです。

左右に分割されたフロントポケットの左側

右側のポケットは2つのジッパー付きメッシュポケットのほか、ペンホルダー、オーガナイザーポケット、キーフック、別売の「テンボ 12 メモリーカードウォレット」用のランヤード、さらにパスポートなどの貴重品を守るRFIDシールド付きのポケットがあります。こちら側のサイドポケットには折りたたみ傘を入れてみました。ドリンクと傘はいつも持ち歩くので、このようなポケットが両サイドにあるのは本当に便利です。

右側のフロントポケットにはRFIDシールド付きポケットなども備える

別売のシースルーのアクセサリーポーチ「Et Cetera Case」(エトセトラ ケース)。2L、1L、M、S、XSの5サイズ展開で、バッテリーやケーブルなどのアクセサリーを収納し、バッグの中の整理に役立てられます。

別売のアクセサリーポーチ「Et Cetera Case」

12Lながら収納力は高めです。カメラ1台、レンズ1本で出かけることが多いので、個人的にはこれくらいの容量のバッグが一番出番が多そうです。ショルダータイプやスリングタイプよりリュックタイプのほうが動きやすいので、このような軽量コンパクトの製品の登場は大歓迎です。日帰りはもちろん、1泊程度ならノートPCを携行しないので、バックパネルの裏側のスリーブが小さいのも問題ありません。明るい色が好きなのでレッドを選びたいところですが、デイリーユースを考えるとちょっと目立ち過ぎです。ブラックとサハラのどちらかを選んだほうが無難でしょう。

1967年福岡県生まれ。東京写真専門学校卒業。スタジオアシスタント、写真家助手を経てフリーランスとなる。作品発表のほか、セミナー講師やフォトコンテスト審査員など活動の範囲は多岐にわたる。写真集『ディングル』『風と土』のほか著書多数。写真展も数多く開催している。日本写真協会(PSJ)、日本作例写真家協会(JSPA)会員。カメラグランプリ選考委員。