デジカメアイテム丼

なぜカメラメーカーからレトルトカレーが? “OM SYSTEM カレー”を食す

OMデジタルソリューションズ株式会社は7月16日(火)、X公式アカウントで「OM SYSTEM カレー」を楽天市場で販売すると発表。どういうわけか、カメラブランド名を冠したレトルトカレーである。

季節外れのエイプリルフールネタのようにも感じたが、OMデジタルソリューションズは、真面目も真面目。大真面目である。

そこで今回、早々に「OM SYSTEM カレー」を購入し、実食してみた。価格は1,200円である(送料は550円)。

「OM SYSTEM」のロゴが入ったカレーのパッケージ……。ちょっと脳がバグりますな
パウチにもシッカリ「OM SYSTEM」の表記が。最短で購入した(ハズ)状態で、賞味期限は2025年12月25日

なお、「OM SYSTEM カレー」はドライキーマカレータイプとのこと。キーマカレーとドライキーマカレーの違いを良く知らなかったので調べてみると、概ねキーマはひき肉を使ったカレーのこと。そして、ドライカレーは汁気の無い(あるいは少ない)カレーを指すようだ。

なので、「OM SYSTEM カレー」は、汁気の無いひき肉のカレーということになる。

ちなみに、製造はOMデジタルソリューションズ……ではなく、サンハウス食品株式会社。ハウス食品ブランドのレトルト食品OEMを手掛けている会社だ。家庭用では「ククレカレー」などのレトルトを製造しているので、知っている人は多いかもしれない。

今回、実食にあたっては、他のレトルトパウチ製品も用意してみた。1つは、ハウス食品(製造はサンハウス)の「レトルト ジャワカレー キーマカレー(中辛)」(約300円)。

もう1つがシジシージャパン(製造はサンハウス)の「CGC コク仕込みキーマカレー(中辛)」(約100円)。

最後に、無印良品(製造はにしき食品)の「素材を生かしたカレー トマトのキーマ」(約350円)だ。

比較用に購入したキーマカレーたち

食べ比べの前に、OMデジタルソリューションズからこのカレーについて、以下のコメントをいただいているので紹介しよう。

OMデジタルソリューションズは、1人1人のアドベンチャーを応援しています。カメラやレンズに代表される商品はもちろんのこと、カレーのような新しいOM SYSTEM商品を通して、アウトドアライフの充実を応援していきたいと考えております。

なんの事だと頭をひねってみたが、なんということはない。このカレー、楽天市場のOM SYSTEM公式ストアにおいて、「アウトドア関連」の「OM SYSTEMオリジナル」製品に分類されているのだ。アウトドア用途にかなう、開封時に飛散しにくいであろうドライタイプのキーマカレーを手掛けたということだろう。

電子レンジ調理は不可なので、調理方法としては湯煎となる(熱湯に3〜5分)。よくある「別容器に移して、電子レンジを利用〜」についても、具が破裂する可能性があるとして注意喚起されているぐらいだ。

なんとなく、製品のコンセプト的に屋外で調理してみようと考えていたのだが、昨今の猛暑で早々に諦め、素直に自宅で湯煎調理。

なんとなく、外で食べたかったけど猛暑に負けたので、せめてもの抵抗でメスティンと組み合わせてみた。1合用の半分がカレーで埋まる感じだ

せめてもの抵抗として、カレーポットにいれて雰囲気をだしてみた。で、ここまでの感想は正直「?」。

というのも、スタンダードなレトルトカレーほどは水っぽく無いが、それでも「ドライ」と言うほどではない。

ドロッとしてはいるものの、一般的な「ドライカレー」とは言えないような?

これは、比較用に購入したキーマカレーも同様で(これらにはドライと書いていないので当たり前だが)、想像以上に水っぽい。

とはいえ、比較で購入した3製品よりは粘性が高い。そしてなにより、肉感が凄い。誇張抜きにゴロゴロしている。

2種類の肉(鶏ひき肉と角切り牛タン)を使用しているそうで、歯ごたえ・大きさ共に牛タンの存在感が際立つ。

角切り牛タンの存在感が凄い。歯ごたえもあり、数も多い

一方で、入っているハズのソテーオニオンや人参などは、溶け込んでいてそれほど感じられず。中辛でありながら、辛さは抑えており、辛さが苦手な人でも食べやすいだろう。

実際に、7歳の娘と食べていたが、用意した4食では本製品が一番好きとのこと。

食べ比べて思ったのが、味の方向性は、同じ製造元の「CGC コク仕込みキーマカレー(中辛)」が近い。が、こちらはニンニクが少々強くでていて、好みが分かれそう。

量については、「OM SYSTEM カレー」が最も多い200g。次いで、「素材を生かしたカレー トマトのキーマ」の180g、「CGC コク仕込みキーマカレー(中辛)」と「レトルト ジャワカレー キーマカレー(中辛)」が150gと続く。

量という意味でも、「OM SYSTEM カレー」は食べ応えがあり、オススメしたいのだが、素直にオススメできないところもある。それは値段だ。

本製品は、1食200g×2袋1セットで販売されており、1食分は600円となる。比較用に購入した中で最も高い「素材を生かしたカレー トマトのキーマ」(350円)よりも大幅に高い。

ワンコインを超えてくるので、常備・常食というのは少々厳しい。美味しいだけに、残念だなと思っていたのだが、コレが「アウトドア」という特別なシーンで考えたらどうだろう? せっかくのキャンプや車中泊で、ちょっとでも美味しいものを手軽に食べたいと考えるなら、選択肢の1つとしてアリだと思う。

ともあれ、驚くほどの肉感をもった「OM SYSTEM カレー」。カレー好きなら、挑戦してみてもいいかも? できれば、アウトドアシーンでどうぞ!

飯塚直

パソコン誌&カメラ誌を中心に編集者として活動後、2008年からフリーに転向したフリーランスエディター。商業の大判プリンターから家庭用のインクジェット複合機、スキャナー、デジタルカメラなどのイメージング機器が得意。現在、1児の父。子供を撮影する望遠レンズと、高倍率コンパクトデジタルカメラの可能性を探っている。