デジカメドレスアップ主義
ロゴを隠してフォルムを見せる
ソニーα7 + Xenon 50mm F2.3
Reported by澤村徹(2014/3/26 08:00)
- ボディ:ソニーα7
- レンズ:シュナイダー クセノン 50mm F2.3
- マウントアダプター:フォクトレンダー VM-E クローズフォーカスアダプター
- マウントアダプター:ホークスファクトリー ライカM - Arri STD(muk PRO)
- 貼り革キット:Aki-Asahi Sony α7/α7R用貼り革キット(4040)
- 貼り革キット:Aki-Asahi Sony α7/α7R 上部貼り革キット(4040)
- ストラップ:203カメラストラップス レザーチェーン・カメラストラップ[AL-Perfo](ブラック)
メーカー名および機種名のロゴマークは、カメラの目立つところにある。マスプロダクツの自己主張として、これはごく当然のことだ。しかしその一方で、ロゴマークを隠したいというニーズもある。たとえばライカMモノクロームのように一切のロゴを排したカメラは、その無名性がどことなくかっこよく見えるから不思議だ。翻ってソニーα7/7Rは、ペンタ部正面に大きく「SONY」と刻印されている。白字ということもあり、このロゴは相当目立つ。今回はこのロゴをあえて隠し、無名性による視覚効果を試してみた。
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ロゴを隠す方法として、ここではAki-Asahiの貼り革キットを選んでみた。一般的な貼り革キットはボディ部分に貼り付けるが、Aki-Asahiはペンタ部と軍艦部に貼る上部貼り革キットをラインアップしている。今回は通常の貼り革キットと上部貼り革キットを合わせて貼り付けてみた。
通常はロゴマークが真っ先に目に飛び込んでくるのだが、貼り革キットで隠すとカメラ全体のフォルムが浮き彫りになる。α7/7Rの無骨さと洗練が同居する様を、改めて実感できる佇まいだ。また、カメラには「ロゴなし=プロフェッショナル仕様」といった暗黙の了解があるためか、硬派な印象が強まって見える。ロゴを隠すだけで、カメラのちがった側面が見えて興味深い。
ストラップは203カメラストラップスのレザーチェーン・カメラストラップを合わせてみた。レザーパーツをチェーン状に連ね、まるで戦車のキャタピラのようなストラップだ。ショルダー部分はひと続きのレザーになっており、提げた際に違和感をおぼえるようなことはない。ストラップ幅は35mmあり、取り付け部のレザーはPPテープが貼り合わせてある。デジタル一眼レフような大型カメラと組み合わせても耐重性に問題はないだろう。
ソニーEマウントは、シネレンズ用マウントアダプターがいくつもある。しかし、シネレンズはイメージサークルが小さいので、フルサイズのα7/7Rではケラレてしまうものが少なくない。そこで今回は、アリフレックススタンダードマウントの35mm用レンズを組み合わせてみた。ムービーの35mmフィルムひとコマは、APS-Cイメージセンサーとほぼ同サイズだ。そのため50mmクラスのレンズなら、フルサイズ機に付けてもケラレずに使える可能性が高い。
今回装着したクセノン50mm F2.3は、ケラレない上に周辺減光も少なく、しかしながら周辺がわずかに流れてローファイなテイストが感じられる。フルサイズ機でもシネレンズならではの緩さを楽しめるセットアップだ。
ひとつ難点を挙げると、このレンズは最短撮影距離が約1mと長めだ。そこでフォクトレンダーのVM-Eクローズフォーカスアダプターを組み合わせ、寄り切れないストレスを解消してみた。レンズのピントリングを最短にセットして、その上でクローズフォーカスアダプターのヘリコイドを繰り出していく。
1枚目の作例がクローズフォーカスアダプターのほぼ最短で撮影したカットだ。レンズ本来よりも寄れることに加え、開放近辺では大きなボケも楽しめる。アリフレックススタンダードのレンズを直接Eマウントに付けるマウントアダプターもあるが、ライカMマウントをブリッジマウントにすることで撮影の幅が広がった。最近は付加機能付きマウントアダプターが増えているので、創意工夫で撮影の自由を謳歌したい。
- ・作例のサムネイルをクリックすると、リサイズなし・補正なしの撮影画像をダウンロード後、800×600ピクセル前後の縮小画像を表示します。その後、クリックした箇所をピクセル等倍で表示します。
- ・縦位置で撮影した写真のみ、無劣化での回転処理を施しています。
※税別表記のある価格以外は、2014年3月末時点の税込価格です。