私はこれを買いました!

手ブレなき自撮りのために。スマホ用ジンバルを導入

DJI OM 5(礒村浩一)

年末恒例のお買い物企画として、写真家・ライターの皆さんに、2021年に購入したアイテムをひとつだけ紹介していただきました。(編集部)

ブレブレなムービーにさようなら

今年も残りあと数日。新型コロナウイルス感染拡大による世の中の閉塞感もここにきてようやく和らいできており、それにあわせるかのようにカメラ業界でも新製品の発売が相次いでいる。おかげでカメラ・撮影機材に関心が強い私のような者は別の意味で心穏やかとはいかない日々が続いている。当然、筆者の懐からも出費が嵩むという訳だ。

そうして今年に手に入れたいくつかの機材のなかから、ここではあえてカメラではなくスマートフォン用スタビライザー「DJI OM 5」をピックアップしたいと思う。これはスマートフォンで手持ち撮影する際の手ブレを、モーター内蔵の3軸の関節で吸収してくれるという優れものだ。

スマートフォンとOM 5はBluetoothで接続。スマートフォン用アプリ「DJI Mimo」を介して、OM 5のボタン類からカメラの操作が可能となる。アプリ上の映像を見ながら撮影を行うのだが、スマートフォンの標準カメラとも似ている画面なので、初めての使用でも迷うことなく撮影できるはずだ。

むしろ難しいのは、撮影したい方向にカメラを向けようとしてもなかなか思ったように向いてくれない点だ。普通のカメラのように被写体の方向へカメラを向けようとしても、3軸関節のスタビライザーがその動きを相殺してしまう。コツとしては、OM 5に搭載された左右首振り機能を使うことにある。

そもそも筆者がこのDJI OM 5を手に入れた目的は、カメラ機材関連の解説ムービーを自撮りするためだ。このOM 5には被写体を追尾してくれる機能もあり、特に歩きながら説明するシーンなどでも安定した撮影が可能になりとても便利。また撮影旅行などにおいても、撮影状況の記録に重宝しそうだ。なによりあとで見返してみて、手持ち撮影でのブレブレなムービーにがっかりすることも減るのかなと期待している。

モデル:夏弥

近況報告

今年一年はまだまだ辛抱の連続でしたが、ようやく世の中が動き出しました。実はこの記事の原稿も旅先の離島にて書いています。今回の旅レポートもデジカメ Watchにて近日中に公開予定。おたのしみに!

女性ポートレートから風景、建築、舞台、製品広告など幅広く撮影。「人の営みが紡ぎだす日本の日常光景」をテーマに作品制作を行い全国で作品展を開催するとともに、撮影テクニックに関するセミナーへの出演やワークショップ等を開催する。デジタルカメラの解説や撮影テクニックに関する執筆も多数。(公社)日本写真家協会正会員、EIZO公認ColorEdge Ambassador、プロ写真家としてツクモeX.computer写真編集用モデルパソコンを監修