私はこれを買いました!
常に撮影を支えてくれる名脇役としての1台
SIGMA fp L(山岸伸)
2021年12月29日 12:00
写真に味を添えてくれる“隠し道具”
ご存知のとおり、僕はOMデジタルソリューションズのカメラを愛用しています。コンパクトで軽量、手に馴染んだ操作性など、もはや僕の手と目の延長として日々の撮影を支えてくれています。
一方でEOS R5やα1も導入。様々な機材をケースバイケースで使い分けて仕事をこなしています。
そんな中でも特にお気に入りなのがSIGMAのfp Lです。連載でもご紹介しているようにコンパクトかつ軽量、手のひらにおさまるサイズながら35mm判フルサイズの使い勝手や画質が得られますから、ポートレート撮影のスパイスとしてのほか、バッグへの収まりが良いのでクルクルっとストラップを巻いてプライベートでも持ち出して常用しているほどです。
コンパクトなサイズ感がお気に入りポイントなので、外付けのEVFやグリップはつけていません。そうしたオプションパーツをつけていくと自然と大きくなってきてしまいますので、このカメラである必然性が薄れると思っているからです。
ちらっと触れたとおり、現在はSIGMAを含めて4機種を交互に使用していますが、fp Lの持ち味は“隠れた道具”として活躍してくれるところにあると感じています。というのも僕のポートレートを撮るスタイルでは、カメラ側のテンポが今一歩だということが大きな理由。でもハマった時の写真の仕上がりがよくて、メイン撮影の合間やふとしたシーンを狙う時に欠かせない存在になってきました。
メインに加えてひと味加える名脇役としてのカメラ。メニューやカメラの操作系がシンプルなので、その時々の気分にあった「カラーモード」を選んで撮影を楽しんでいます。
お気に入りのレンズは「24mm F3.5 DG DN|Contemporary」。同じくIシリーズのContemporaryラインにはF2の24mmもありますが、僕はF3.5のほうが好きだなと感じています。いつもは明るいレンズが良いと言っているのですが、このレンズは例外。F2の24mmはちょっと大きくて寄れない(それでも最短撮影距離は24.5cmですが)のに対して、F3.5の24mmは最短撮影距離が10.8cmと驚くほど寄れて、しかもコンパクト。ボディ自体が小さいfp Lのサイズ感や手へのフィット感とともに使い勝手の良さがお気に入りポイントとなっています。
それに加えて、やっぱり単焦点ですから撮影時に画角を決めて「すっと寄っていける」ところも良いなと感じています。背景をいかしながら女の子を入れていく撮り方にもマッチ。カラーモード含めて、その時の気持ちに自然と寄っていける組み合わせとして、常に持ち出すカメラになっています。
近況報告
今年もヨドバシカメラ マルチメディアAkibaで新春記念撮影会をやります。日程は1月1日〜1月3日まで。各日10時〜19時で皆さんを撮影させていただきます。今年は僕に加えて佐藤倫子さんもマルチメディアAkibaで皆さんをお迎えします。すぐ近くのヨドバシカメラ上野店では事務所の近井がカメラマンをつとめます(日程は1月1日〜1月2日です)。心をこめて撮らせていただきますので、ぜひお近くに来られたらよってみてください。