フォトアプリガイド

Pho.to Lab PRO(Android)

ちょっと変わったエフェクトが自慢

今回紹介する「Pho.to Lab PRO」は、エフェクト系のカメラアプリだ。カメラ内に保存した、あるいはFacebookなどにアップロードした画像データに対してエフェクトを付加できるという特徴がある。

一度アップロードした画像を指定するというのは最近聞くようになった機能だが、まだまだ対応数は少なく、そういう意味ではポイントが高い。

しかし、本アプリの一番の特徴はそういったインタフェース的なものではなく、一風変わったエフェクトにある。一般的なエフェクト系カメラアプリとは少々毛色の違った「Pho.to Lab PRO」を見ていこう。

価格は394円。利用バージョンは端末によって異なる。

起動すると、すぐにエフェクトの選択画面が表示される。

エフェクトは「人気」「カテゴリー」「シーズン」そして「お気に入り」という4つに分けられ、画面上部のタブを直接タップして選択できる。

とはいっても、例えば「人気」は収録したすべてのエフェクト内のまさに“人気”のエフェクトをまとめたタブであり、4つのカテゴリとは、タブ名に表される収録エフェクトの“パッケージ”的な役割に他ならない。

ちなみに「人気」では、42種類のエフェクトが選択できるようになっている。「Old Photo」や「Soft Lilac」といった硬派なものから、「Forbes」や「Wanted」などのコミカルなもの、「Lionel Messi」や「Jackie Chan」といった有名人との合成・加工など、さまざまなものが並ぶ。

エフェクトを選ぶ際に使いやすいのが「カテゴリー」タブだ。

カテゴリーには、「新写実効果」「顔モンタージュ」「驚きのフレーム」「雑誌の表紙」「セレブのコラージュ」「カラーフィルター」といった22種類のカテゴリーが登録されており、カテゴリ名をタップすることで、カテゴリー分けされた内容を表示できる。

ただし、収録数はカテゴリによってまちまち。例えば「新写実効果」は142種、「芸術的な効果」は11種、「驚きのフレーム」は95種とばらつきがある。

いわゆるオーソドックスなエフェクトは、本アプリの場合「スタイリッシュな効果」「芸術的な効果」「カラーフィルター」の3つに属するが、各11種しか収録されておらず、足しても33種とやや少なめ。むしろ「顔モンタージュ」(52種)など、かなり尖ったエフェクトに力を入れているようで、ある意味でユニークなものが多い印象だ。

「シーズン」タブでは、季節感のあるエフェクトが確認できる。

とはいっても、現状は“クリスマスシーズン”向けのエフェクトがほとんどだ。すでに終わってしまったイベントだが、これはアップデート日が2013年12月25日であることが原因だろう。確かなことはいえないが、“シーズン”と銘打っているわけなので、バージョンアップごとに増える、あるいは内容が切り替わるのではないかと思われる。

実際にエフェクトを付加するには、「人気」「シーズン」の場合は直接利用したいエフェクトタップ。「カテゴリー」の場合はカテゴリーを選んだ後に表示されたエフェクトをタップして指定する。

付加先の画像を“先”に指定する構造でないため、サムネイルはアプリメーカーが用意したものだ。従って、エフェクト付加後のイメージをサムネイルから想像しなければならない。至極当たり前のことだが、昨今では先に画像を選択し、リアルタイム付加に対応しているものも多い。できれば本アプリも対応してほしかった。

とはいえ「新写実効果」や「顔モンタージュ」など、現状のままでも想像しやすいエフェクトが多くあるため、人によっては影響は少ないだろう。

エフェクトを選んだら次は加工先の画像を指定する。画面中央の「カメラ」「アルバム」「SNS」という3つのアイコンから画像の指定先を選べる。画面下部のサンプル画像をタップすると、選んだエフェクトに対しサンプルを利用してチェックできる。しかし、基本的には「アルバム」をタップして端末内の画像を利用したほうがイメージがつかみやすいだろう。

画像の指定先で「SNS」をタップすると、「Facebook」「Instagram」「VKontakte」という3つのサービスを画像の指定先として選択できる。

タップした後にアカウント情報の入力画面が表示されるので、入力してログインしよう。

画像を指定し終わると、編集画面へと切り替わる。

この編集画面では、画像のトリミングと回転画面が行なえる。編集が終わったら、画面右上のチェックアイコンをタップして、編集を完了させよう。

これで、すべての作業は完了だ。選んだエフェクトが指定した画像に付加される。トリミングや回転といった基本編集しか対応していないものの、操作自体は簡単でわかりやすい。

こうして加工した画像は、単純に保存するだけでなく、Facebookなどへの投稿、メッセージへの添付などが可能だ。画面上部の「共有」アイコンをタップして共有先を指定しよう。

また、画面上部の「ハート」マークをタップすると、利用したエフェクトをお気に入りに指定できる。

サムネイルにも「ハート」アイコンが表示されるようになるので、サムネイルを見ただけでお気に入りかどうかを確認できるようになる

なお、一度お気に入りに指定すればアプリ起動直後の「お気に入り」タブから簡単に呼び出せるようになる。

本アプリの魅力は、他のエフェクト系アプリでは収録されていない変わったエフェクトが数多く収録されている点だ。正直アリなのか? と思うものも多くあるが、とにかく他のアプリでは目にすることのないエフェクトが目立つ。

正統派のエフェクトに飽きを感じているなら、本アプリはとても面白く感じることだろう。

飯塚直