フォトアプリガイド

写真編集者(iOS, Android)

クロスプラットフォームがうれしいシンプルなアプリ

「写真編集者」(Photo Editor+)は、App Store、Google Play、Amazon App Storeという3つのストアで配信している画像編集アプリだ。いわゆるオールインワン型のアプリで、簡易編集とエフェクト付加に対応している。

価格は100円。利用バージョンは4.0。

「写真編集者」を起動して編集元の画像を選択すると、すぐに編集画面へと切り替わる。編集機能を利用するには、画面下部に並ぶ編集アイコンをタップする。

例えば「強調」なら、「高解像度」「イルミネーション」「カラー修正」という3つの編集機能にアクセスできる。さらに利用したい編集機能をタップしよう。

ちなみに、編集機能をタップしたからといって、調整用のスライダーなどが表示されることはない。オン/オフの切り替えしか設定できない点は残念だ。逆に言えば、細かな調整をしなくて済むともいえるが……。

編集が終わったら、画面右上の「Apply」をタップして編集を完了させよう。

「効果」をタップすると、エフェクト効果にアクセスできる。オリジナルである「基本」のほか、「Clyde」「Lucky」「Keylime」といった12種類のエフェクトを選択できる。

ただし、「Lucky」や「Keylime」など、名称からはエフェクトが想像しにくいものが多いことは残念に思う。

エフェクトを反映するには、サムネイル部をタップするだけでよい。編集終了時と同様に、エフェクトを付加したら、画面右上の「Apply」をタップして完了させる。

「写真編集者」の特徴のひとつが、エフェクトの追加に対応していることだ。「効果」をタップして表示されたエフェクト選択画面の下部に表示されたサムネイルを右から左にスライドし、その最右にある「加える 効果」をタップすると、追加エフェクト(アプリ内課金)画面を表示できる。

追加エフェクトは、「加える 効果」をタップして表示された「エフェクト ストア」にて購入可能だ。

現在のところ9種類のエフェクトを追加できる。価格は200円が4種、100円が4種、無料(フリー)が1種だ。

また、「効果」画面のサムネイル部を左から右にスライドすると、その最左に「加える 効果」のほか、「遊びカメラ」「Street」「Woodland」という追加エフェクトのサムネイルが表示される。

おそらくこの3つは、アプリメーカーのオススメ追加エフェクトといったところなのだろう。

表示された追加エフェクトをタップすると、利用できる効果のサムネイルが表示される。気に入ったものがあれば、金額表示部をタップして追加してみよう。

本アプリはフレームの付加に対応しているが、初期状態ではフレームコンテンツがインストールされていない。初めて「フレーム」アイコンをタップしてフレーム編集画面を表示すると、フレームパックのインストールが促される。「OK」をタップしてインストールしよう。

インストールされるフレームパックはベーシックな「基本」。この「基本」には、12種類のフレームが収録されている。

ちなみに、エフェクトの追加が「エフェクト ストア」なのに対し、フレームの追加は「フレーム ストア」から行なう。とはいっても、現状ダウンロードできるのは「基本」のみ。追加フレームには対応していないようだ。バージョンアップなどで追加されるのを待とう。

このほかにも、「赤目補正」や「傷補正」といった補正機能、「位置」(回転)や「切り抜き」といった簡易編集に対応する。

「フォーカス」では、「丸」「四角」という2つのフォーカスパターンを選択して、ボケが作れる。ボケの範囲はピンチイン・ピンチアウトで調整でき、ピント位置の変更も自由に行なえる。

「写真編集者」のよいところは、iOS向けとAndroid向けの両環境でアプリを展開していることにある。使い慣れたツールを、端末の切り替え(機種変更)などの理由により失うというのは少々惜しいもの。その点、両環境に同じアプリを配信しているのはなんとも心強い。

肝心の機能面は、やや初心者向けといった印象を受ける。編集機能は基本的なものが中心で、調整も必要最低限。機能のオン/オフしかないものも多い。

エフェクトは「基本」だけだと数が少なく感じるが、追加エフェクトによって拡充できる点もよい。ただし、エフェクトの名称が必ずしも効果をわかりやすく説明したものではないのが気になるところだ。

とはいえ、アプリ全体としては変なクセもなく、操作は快適なので多くのスマホユーザーにオススメできる。

飯塚直