フォトアプリガイド

million moments -おしゃれ写真ビューアー(Android)

たまった写真をきれいにレイアウト。新発想の写真管理アプリ

 今回紹介するのは、スマートフォン内に保存された画像データを取り込み、自動でアルバムを生成するフォトビューアアプリ「million moments -おしゃれ写真ビューアー」だ。

 ソニーデジタルネットワークアプリケーションズ株式会社が提供するアプリで、Android OS 2.2以上で動作。無料でダウンロードできる。

 最大の特徴は、取り込んだ画像データを雑誌のようなレイアウトで管理できること。スマートフォンとソーシャルサービスの親和性は高く、写真データなどを手軽に公開する下地はできているが、画面をそのまま見せたり、テレビに出力したりするなど、アナログ的な手段を用いる人はまだまだ多いだろう。そんなシーンで、ちょっと洒落たレイアウトと共に画像データを見せられるわけだ。

 まず、アプリを起動するとアプリの説明である「ようこそ」が表示される。基本的なアプリの解説が4ステップで紹介されるというものだ。

はじめてアプリを起動すると、「ようこそ」画面が表示される

 その過程で、画像の取り込みが行なわれる。端末内の画像データを全て取り込む場合は「すべて選択」をタップ。任意の画像だけを取り込む場合は取り込みたい画像データだけをタップして「次へ」を選択する。

画像データを「すべて」または「任意に選択」して取り込もう

 これで、「ようこそ」が完了し、メイン画面となる「本棚」に切り替わる。

メイン画面となる「本棚」画面

「本棚」画面が表示されると、取り込んだ画像データを基にした「アルバム」が生成される。この時のアルバム名は「ALL」であり、取り込んだ全ての写真が確認できるアルバムとなる。

 アルバム「ALL」をタップすると、取り込んだ画像データを分割または一枚写真レイアウトで構成されたページで確認できる。ここが本アプリの“キモ”だ。基本的に日付順で整理され、最小1枚、最大5枚の範囲でレイアウトされる。

アルバムを開くと、ランダムにレイアウトされた写真を確認できる

 なお、レイアウトはアルバムを開く度にランダムで替わるので、そういった意味では飽きのこないビューアアプリといえそうだ。

 ちなみにソニーの顔認識技術(iOS版はiOS標準の顔認識技術)を搭載しており、顔の位置を解析し、顔が中心にくるようにレイアウトするような調整にも対応する。

「設定」→「写真の解析」を利用すると、顔を認識して、顔がレイアウトの中央に配置されやすくなる

「アルバム」は、取り込んだすべての画像データを閲覧できる「ALL」だけでなく、「ふせん」機能を利用して増やすことも可能。メイン画面の「設定」をタップすると「ふせんの設定」にアクセスできるので、作成したいアルバム名をふせんに付けよう。

「ふせん」名はそのままアルバム名となる

「ALL」アルバムで画像を表示中に画面を上から下にスライドすると、ふせんが表示されるので、そのまま写真に付けたいふせんをタップ。これで、そのふせんに合わせた「アルバム」が作成される。「本棚」画面をチェックすると、ふせん名のアルバムが生成されている。そのアルバムをタップすると、ふせんを貼った写真のみが抽出・表示されるという仕組みだ。

画像表示中に画面を上から下にスライドすると、ふせんが表示される。貼り付けたいふせんをタップしよう
「本棚」を確認すると、ふせん名のアルバムが確認できる

 ちなみに、アルバムとして表示されている画像部をタップすると、回転や削除のほか、「情報」や「表紙にする」という機能が利用できる。

アルバム表示中に画像部をタップすると、画像メニューが表示される

「表紙にする」をタップすると、本棚で確認できるアルバムの表紙が設定できる。また「情報」をタップすると、写真のキャプションが入力できる。キャプションを入力しておくと、写真と共にキャプションが確認できるようになる。また、レイアウトされた写真部をロングタッチすると、表示範囲の手動調整も可能だ。

画像メニューの「情報」→「コメント」では、写真のキャプションが入力可能だ
キャプションを入力しておくと、アルバムを確認した際、画像と共に表示される

 「Facebook」や「Yahoo!ボックス」などと連携し、アップロードされた画像データを取り込んだり、また、作成したアルバムを「Facebook」や「Yahoo!ボックス」にアップロードして共有するといった使い方もできる。

画像データは、端末内だけでなく「Facebook」や「Yahoo!ボックス」にアップロードしたものを取り込める
作成されたアルバムのレイアウトページは、「Facebook」や「Yahoo!ボックス」にアップロードして共有も可能
共有する際は、コメントの入力も行なえる

 撮りためた写真データを見栄え良く管理・閲覧したいなら、本アプリは有力な一本となるだろう。

(飯塚直)