フォトアプリガイド

コラージュ・メーカー(Android)

多角形フレームも可能。機能豊富なフォトコラージュアプリ

今回紹介する「コラージュ・メーカー(PhotoFancie)」(以下、コラージュ・メーカー)は、任意の画像を使って手軽に合成画像を作成できるフォトコラージュアプリだ。

価格は無料。試用バージョンは4.4.9。

「コラージュ・メーカー」では、フレームを選んで画像をハメ込む「格状」と自由に配置できる「自由」という2つのモードが用意されている。どちらかをタップすると画像選択画面が表示される。

今回はまず、フレーム(格状)を利用してみた。画像を選択すると編集スタイルが「完全な機能」「素早く編集」という2つ表示される。要するに「詳細モード」と「簡易モード」のことだ。

「詳細モード」(完全な機能)では、ポイント機能など本アプリが持つ編集機能をすべて利用できる。

一方の「簡易モード」(素早く編集)では、利用できる機能に制限が設けられている。

通常、こうしたモードが用意された場合、簡易モードの方は機能が省略されたり、そもそものインタフェースに変化するのが一般的だろう。

ただし本アプリの場合、基本的には単純にアイコンが消えるだけのようだ。一部アイコンに違いがあるものの、例えば簡易モードの「シェープ」は詳細モードの「背景」の中に収録されているといった程度の変化となっている。

ここからは各機能の説明に入ろう。

「配列」で、フレームのレイアウトを選択。

「ポイント」を選ぶと、写真の大きさや形を変更できる。

「方向」では、写真の縦位置・横位置、そして縦横比を変更できる。「縦置き」、「正方形」、「横置き」が用意されている。

そのうち縦置きと横置きについては、アスペクト比を5種類から指定できる。

「交換」は、配置した画像の位置を変更する機能だ。直接変更したい画像をタップして交換できる。

「背景」では、枠の指定も可能だ。なお、本アプリには「プロ化」(アプリ内課金:2ドル)が用意されており、導入することで利用できる枠などが追加される。

起動画面で「自由」を選ぶと、読み込んだ画像が画面上の枠の中でバラバラに配置される。タッチ操作で場所を移動したり、ピンチイン・ピンチアウトでサイズを自由に調整できる。

なお、読み込まれた画像をロングタッチすると、編集メニューが表示される。

メニュー内の「美化」では、コントラストや輝度といった基本編集機能が利用できる。

「コラージュ・メーカー」は、無料ベースであるため広告が表示されるが、よくある“誤タッチ”を誘導すると錯覚するような酷い配置ではなく、ポジション的には許容範囲だと思う。実際使ってみても、誤タッチすることはなかった。翻訳がやや不慣れな印象を受けるが、どうしてもわからないような間違いもなく、利用する分には問題にならないだろう。

機能面ではエフェクトがないことが少々残念に思えた。一応編集メニューの「色度」を調整することで、風合いを(モノクロや色あせた感じにできる)変更できるが、例えば「セピア」や「VINTAGE」といった使いやすいものだけでも用意してほしいところだ。

アプリとしては「プロ化」しなくても十分に遊べるので、まずは素のままで試してみるのがよいだろう。

飯塚直